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ホリエモン「MRも長期的にはなくなるよね」 生き残る人材と淘汰される人材の違いはどこにある?

野口直希

2016/10/31(最終更新日:2016/10/31)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「生き残る人と淘汰される人の違いとは!?」〜vol.752〜』では、ホリエモンが営業職の中でも特殊だと言われるMRの現状から、これから生き残れる人材のあり方を語った。

  今回取り上げたのは、「現在製薬会社で営業(MR)として働いている者です。現在4年目ですが、MRは他の業種と比べて労力の割に給料が高く(4年目で700万近い)、少々いびつな部分がある職業だと感じております。

 ところが、近年ITの発展に伴いMRは人員削減が行われており、アメリカではすでにMRの数がピーク時の3割程度まで減っていると聞きます。接待の禁止や医薬品開発の高度化・長期化などがあり、MRという職業は大きく変化していくように感じております。堀江さんは、製薬会社やMRは今後どのように変化していくとお考えでしょうか?」という質問

ホリエモン「MRはぶっちゃけ、長期的にはなくなるんじゃないかな」

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  ホリエモンは、「また、1冊本が書けるような質問をして……(呆)なので、ざっくり答える。MRはぶっちゃけ必要ないので、長期的にはなくなるんじゃないかな。

 製薬会社は、治験やスクリーニングに革命が起きる可能性もあるし、例えばDDSで細胞内部にmicroRNAを送り込んで細胞自体をマイクロ製薬工場にしてしまうなんて技術が実用化されたら、製薬会社そのものがガラガラポンになる可能性がある。それが何年後になるかは分からないし、そういう時代になったらどうなるかまでは予測できない」と回答。

 MRの今後を心配する今回の質問者に対して、ホリエモンは長期的にはMRはなくなっていく傾向にあると答えた。もちろん、いますぐなくなるわけではないが、少なくとも現在のような特権的な地位はどんどん失われていくはずだろう。
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 MRとは、ざっくりいえば医師を対象にした営業職。一般消費者は、医療保険適用後の値段を見ることがほとんどのため実感が湧きづらいが、処方薬はかなり高額だ。一例として、新型肝炎の治療薬だと完治までに総額700万円くらいはかかるとホリエモンは予想。もちろんこの場合、患者が負担するのは100万円程度かもしれないが、医師と製薬業界の間ではそれほどの規模の金が動くことになるというわけだ。

 そのため、MRはとにかく医師と契約を結ぼうと必死になる。一度得意先になればそれで得ることができる利益は莫大なため、MRはとにかく派手な接待をしてきた。こうした背景もあって、質問者も言うようにMRの給料は他の営業に比べてとにかく高いことで有名だ。

ホリエモン「こういう質問してくる人こそ必要ないよね」

 とはいえ、現在では一時期ほどの過剰な接待は行われておらず、業界全体で自粛の機運が高まっているとホリエモンは解説。しかし、「だから、今ではやたら高い弁当を送ってたりするんだよね」と笑いながら話すホリエモン。夜の遊びなど業務に関係ない接待は禁止されたが、業務の手助けになるともいえる弁当の支援などは禁止されていない。このため、現在ではMRが苦肉の策として超高級弁当を送ることで医師からの好感を得ようとしているのだという。

 ITの発展に伴ってMRの特権性はかなりなくなってきており、MRで働く質問者も将来を心配している。これに対してホリエモンは、「こういう質問をしてくるような人の仕事はなくなるんじゃない?」と容赦ないコメント。
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 当然のことだが、MRの強みはただ盛り上げるだけの接待じゃない。例えば、医師も顔負けなほどに専門知識が豊富なMRはこれからも仕事を獲得できるはず。「むしろ、知識が豊富なMRは医師の側から必要とされるんじゃないかな」とホリエモンは予想する。

 このように優秀なMRならこれからも需要はあるはずだが、既存の利権にタダ乗りしてきただけの人材に仕事が回らなくなるのはほぼ必然だろう。ITで仕事がなくなるといっても、ある日すべての人材が急に職を失うわけではない。能力がある人ならITと共存したり、むしろそれを活かしたりすることもできるはず。結局損をするのは、これまでの状況に甘えて努力を怠ってきた人なのだ。

  ホリエモンがこれからの時代に必要とされる人材について語った『堀江貴文のQ&A「生き残る人と淘汰される人の違いとは!?」〜vol.752〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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