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AIで「労働」の概念が大きく変わる! ホリエモンが予言する“働かなくていい世界”の実態とは?

野口直希

2016/09/27(最終更新日:2016/09/27)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「全て自動化!?」〜vol.736〜』では、AIによって私たちの「労働」がどう変わるか、ホリエモンが考える未来の姿を語った。

 今回取り上げたのは、「堀江さんは『AIが発達すると働かなくていい時代がくる』と仰いますが、私はそう思いません。確かにコンビニは自動販売機みたいになり、物流も自動運転、経営に係る事務作業なども自動化できると感じています。しかし、これらが実用化された社会はAIの開発会社が利益を得るのみで、AIを作れない会社は仕事がなくなり失業すると思います。 失業しても食料の生産が自動化され、コストがかからなくなり、食料が無料で配布されるような社会になれば話は別ですが、そうは思えません。

 今後はAIを作る仕事しか残らないというのであればわかりますが、働かなくても暮らしていけるというのは、恣意的な個人のように振る舞う企業がなくならない限りは実現されないと感じます。働かなくてもいい社会が来る前に、AI開発会社が利権を守る社会というのは想定されていないでしょうか?」という質問。

ホリエモン「簡単な食べ物の生産は自動化できるよね」

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 ホリエモンは、「そうかなぁ……。ベーシック・インカムとか広告費ベースで食事を無料で振舞うとか、アリなんじゃない? 実際、『こども食堂』とかは半分無料で食べることができるらしいし、スーパーの期限切れギリギリの食材も無料でNPOとかに寄付されているし。無料の社員食堂も増えているし。なんでそんなに悲観的なの(笑)」と回答。

 AIによって仕事が自動化する未来では、人間は働かなくてよくなるというホリエモン。しかし、今回の質問者は、そうなるとAIを作る会社が利権を独占するだけで、人類から労働がなくなることはないのではないかと質問した。

 これに対するホリエモンの考えは回答の通りで、ベーシック・インカムや広告収入なども使えば人間が働く必要がなくなる可能性は想定可能だというもの。今回のゲストで、企業向けのbot開発APIも提供するWebコンサル企業の株式会社ユーザーローカル代表取締役 伊藤将雄氏もこの意見におおむね賛同で、最低限度の生活維持に必要な量はAIで生産できるようになり、本当に困窮する人はかなり減るはずだと予想している。
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 ホリエモンは「食べ物の生産は自動化できる」と言い切るが、これはもちろんどんな料理でも機械が作ってくれるというわけではない。あくまで、生活維持として利用できる程度の基本的な食材や料理が自動生産されるという意味で、高級料理や嗜好品はやはり人間が手がけることになるだろう。

 そういう意味では人間の仕事が完全になくなるわけではないのだが、「高級料理とかって、どちらかというと趣味の領域に近いよね」とホリエモン。「例えばカウンター6席のすし屋とか、1人からとれて2~3万円だとしたらそこまで儲からないはず」というように、純粋に利益だけを求めるなら高級料理店という選択は最適ではないかもしれない。やはり作る楽しさや職人の矜持といった、利益以外の要素が担い手のモチベーションになっているというべきだろう。

ホリエモン「人が担うのは、趣味性の高い仕事だよ」

 質問者は、ホリエモンの想定するような未来ではAI開発会社が利益を独占すると危惧するが、ホリエモンはこれを「ズレてるよね」と一蹴。AI会社間でも競争や需給といった市場原理が働くからだ。
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 だから、AIが参入したとしてもあまり儲からないような産業ももちろんあるはず。例えば、仮にAIが高級料理を提供できるようになったとしても、パイが多くない高級料理よりも需要が大きい大衆料理に優先して参入するはず。「おそらく導入する際には一律料金になるはずだから、スケールメリットの大きいところの方が得だよね」と冷静な分析を披露した。
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 逆にいえば、大衆料理のような誰もが必要なものがAIによって担われるのだから、人は高級料理のような趣味性の強い分野に没頭するようになるはず。ホリエモンがマイナースポーツやYouTuberといったエンタメに注目しているのも同じ理由だ。

 「コンビニのレジ打ちや工場の組立作業みたいなものは、AIが担当するようになるはず」とホリエモン。要は、仕事がなくなるといっても全ての仕事がなくなるのではなく、単純でこれまで嫌々やっていたような仕事が機械化するということ。そのとき人は仕事をしなくなるわけではなく、おそらく高級料理のような趣味に近いことを仕事にするはず。これがホリエモンの言う、誰もが趣味に没頭する時代なのだ。

 ホリエモンが労働の未来を語った『堀江貴文のQ&A「全て自動化!?」〜vol.736〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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