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マイナーチェンジで操る魅力がさらに向上! トヨタ「86」がクルマファンから支持される理由を検証

増谷茂樹

2016/09/21(最終更新日:2016/09/21)


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 2012年の発売以来、国内だけでなく海外でも高い人気を誇り、今や国産スポーツカーの代名詞的な存在となっているトヨタ「86」。そんな「86」が初となるビッグマイナーチェンジを受けた。外観やインテリアだけでなく、エンジンパワーやボディ剛性も向上した新型「86」の走りを体感してきたので、その魅力をお伝えする。

総合的に“走りの性能”を向上させた

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  今回のマイナーチェンジでは外観のデザインも変更。フロントは従来モデルよりもノーズ先端を下げ、グリルの開口部も拡大されたほか、ライトもLEDランプを標準装備としている。

86のディテールをチェック

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 リアも黒色部分の幅を拡大し、ワイド感を強調するとともに、コンビネーションランプもLED化。デザインも変更されている。GT“Limited”にはウイングタイプのリアスポイラーを標準装備。空力性能を向上させ、接地性や回答性を高めている。
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 エンジンも吸排気系のパーツを改良し、最高出力は5kW(7PS)アップの152kW(207PS)に。最大トルクは7Nm(0.7kgf)アップの212Nm(21.6kgf)となっている(MTモデルのみ)。
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 インテリアではステアリングホイールをトヨタ車としては最小径となる362mmの真円タイプに。タコメーターは最高出力付近が真上になるスポーツカーらしいレイアウトとされたほか、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイもメーター内に搭載された。
 それ以外にもリアピラーのスポット打点増し打ちなどによりボディの剛性をアップ。ステアリング操作に対する応答性と乗り心地を両立させている。

日常のドライブを“スポーツ”に変える「86」のポテンシャル

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 「86」の魅力は、なんといってもスバルとの共同開発エンジンによる低重心設計。エンジンの高さを抑える水平対向4気筒エンジンによって、スポーツカーとして理想的な重心の低さを実現している。
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 走り出すと、その違いはすぐに感じられる。交差点などの何気ないカーブを曲がった際にも、車体が地面に吸い付くような重心の低さと、ハンドルを切った分だけスパッと曲がるハンドリングの良さを実感できるのだ。

 エンジンはビックリするような速さはないが、アクセル操作に対するレスポンスや、回転上昇に伴う音の変化がとにかく気持ちいい。
 
 6速マニュアルのトランスミッションを使って、その気持ちいい回転数を維持しながら走ると、クルマを操る楽しみの原点に触れられているような気になってくる。

 それでいて、非常識なスピードが出ているわけでもないのがまたいい。日常的なドライブの中でも操る楽しさを十分に感じることができるのだ。これこそが「86」というクルマの存在価値であり、世界的に評価されているポイントでもある。
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 ハイパワーなエンジンにハイグリプタイヤ、それに4輪駆動を組み合わせれば“速いクルマ”を作ることは簡単だが、それが“楽しいクルマ”とは限らない。

 「86」は「直感ハンドリングFR」という開発コンセプトからもわかるように、ドライバーの思うままに操れるサイズやハンドリング、エンジンパワーとすることで“クルマを操る楽しさ”をより身近に感じさせてくれる。しかも、262万3,320円からという価格で。世界中でファンが多い理由は、一度ドライブしてみれば誰でも体感できるだろう。

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