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ホリエモン「結構みんな、勘違いしているよね」 “労働の機械化”の正しい意味、理解していますか?

野口直希

2018/09/18(最終更新日:2018/09/18)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「AIの利用法!?」〜vol.733〜』では、批判されることも多い「労働の機械化」について、ホリエモンがその実態を話した。

 今回取り上げたのは、「介護業界で働いている30代後半の男性です。最近は、AIがいろいろな業界に入ってきていて、今後介護業界にも入ってくると予想しています。しかし、現在もマンパワーが主流の介護の職場で働いているため、まったくイメージができません。テレビでみたことがありますが、高齢者と会話できるロボットはみたことがあります。堀江さんが考える介護業界に入ってくるAIには、どのようなものがあるかお聞かせいただけるとうれしいです。」という質問。

ホリエモン「なんだかみんな、『機械化』に間違ったイメージを持っているよね」

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 ホリエモンは、「体調のモニタリングや排泄のコントロールができるようになるんじゃないかな。あとは、例えば徘徊の監視とか」と回答。

 色々なところで騒がれている各業界へのAIの参入だが、介護業界にどう関わってくるのか分からないという質問者。回答でホリエモンはいくつか例を示しているが、「なんだかみんな、ロボットやAIというと人型のロボットが人間の作業に置き換わるイメージを持ってしまうよね」とAIへの考え方を訂正した。
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 たしかに、機械化の時代というと鉄腕アトムやドラえもんのような自律したロボットが人間の代わりをすると考えてしまうが、必ずしもそうではない。仕事の機械化の話題になると「人間の独自性が奪われる」というような批判が出るのも、そうしたイメージのせいだとホリエモンは考える。

 今回のゲストで企業向けのbot開発APIも提供するWebコンサル企業の株式会社ユーザーローカル代表取締役 伊藤将雄氏は、仕事における機械の利便性を「人間が見ていないところでも役立つもの」と説明。人間がやっていることをそのまま担うのではなく、人間にはできないこと、時間や体力などの都合からなかなか手が回らない作業をやるのがロボットなのだ。

ホリエモン「人間のサポートではなく、人間にできないことをやるのが労働の機械化だよ!」

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 介護業界で役立つAIの一例として、ホリエモンは最近知り合ったベンチャーが研究している技術を紹介。それは、お腹に取り付けたセンサーで、排便のタイミングを検知して知らせてくれるのだという。こうした技術があれば、排泄の世話に関わる介護士の負担は格段に減るはず。「こういうのも一種のロボットだよね」とホリエモン。

 他にも、体温を24時間検知してくれる装置や、夜中に睡眠している映像を録画してくれる装置も介護の現場に有効だろう。こうしたデータを基に患者がどんなときに徘徊するかを調べることができれば、徘徊を止めることも出来るかもしれない。
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 ここまでの話を総合してホリエモンは、「AIは必ずしも人間のサポート的なことをするわけじゃないんだよ」という。もちろん始めは補助的な役割も多いかもしれないが、人間ができないことまでやってくれるのがAIなのだ。

 加えて伊藤氏は、AIには大人数のデータを統合して判断できるという利点があると説明。先程の徘徊の例のように、データを収集すればするほど、これまで人間では判断できなかった色々な傾向や適性が分かるようになるだろう。

 労働の機械化とは、単に人間の労働を機械に置き換えるものではない。機械ならではの特徴や強みを活かして、人間には出来ない作業にまで手をかけることなのだ。一面的なイメージに囚われず、実態とそれぞれの特徴を冷静に判断することも、労働の機械化に向けて欠かせない要素だといえそうだ。

 ホリエモンが労働の機械化について語った『堀江貴文のQ&A「AIの利用法!?」〜vol.733〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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 最近ではAIや機械に置き換えられる仕事ランキングが話題に上がるなど、テクノロジーの発達によって自分の仕事が失われることを恐れている人も多いだろう。

 しかし、実はAIの台頭に関係なく、自分が何のスキルをどれほど持っており、それをどう仕事で活かせるかの方が重要だ。

 「自分の強みとしての仕事のスキルがないかもしれない」「この会社を出ても食べていけるのだろうか」今働いていてそんな思いを持つ人は、機械に仕事を奪われる心配をするよりもスキルアップをした方が良い。

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