ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「ボットが人気の理由!?」〜vol.730〜』では、Facebookもサービスを開始するなど、最近とにかく話題の「bot(ボット)」をホリエモンが解説。
今回取り上げたのは、「最近、botが注目されつつありますが、これは単なるテキストのやりとりでしかなく、昔あった草の根BBSと変わらないように思えてしまいます。数字やテキストに対して処理するのは、 草の根BBSと仕組みは同じです。
草の根BBS時代と比較して、処理能力やインターネットがもたらす各サービスの連携やIoTなど、IT環境は今とは全く違います。入力インターフェースだけで考えると、botは草の根BBSのようなテキストのみの文字入力インターフェースへ回帰しているのではないでしょうか。なぜ、最近こんなにボットが注目されているのでしょうか」という質問。
ホリエモン「要はコミュニケーションの相手が機械になっただけだよ」
ホリエモンは、「検索できない人や検索をめんどくさがる人が多いからだろうね。検索の能力が低くて自分の望む情報を探せないから、誰かに尋ねて答えを聞こうとする。だから、チャット形式のbotが良いんだろうね。昔は自分で検索して調べられる人がネットを使っていたんだけど、今ではそうじゃない人もネットを使っているからね。
なので、Facebookとかも企業向けにbotチャットの仕組みを提供し始めていて、旅行の予約とかもWebでできない人がチャット形式でbot相手に予約できるようになっているよ」と回答。
今回の質問は、最近何かと注目が集まるbot機能について。人気の理由を知りたい質問者は、テキストでのやり取りしかなく昔の草の根bbsと同じだというが、ホリエモンはこれには否定的だ。
たしかに、テキストでのコミュニケーションしかできなかった当時に比べて、現在では音声や動画など様々なインターフェースが存在している。しかし、それでもLINEやFacebookなどを見ればわかるように、テキストコミュニケーションは依然人気だ。ホリエモンは、「botについては、テキストコミュニケーションの相手が機械になっただけだと考えればいいんだよ」と解説した。
ホリエモン「botに話しかけるくらいなら、自分で検索した方が早い気もするけどね」
では、そんなbotが期待されている理由はどこにあるのか? ホリエモンはこれを「いまのネットユーザーには、検索の仕方が分からない人が多いから」と話す。好きな人だけがネットを使っていた一昔前とは違い、現在はあらゆる場面でネットが必要になっている。
誰もがネットを使わなければならなくなったのだから、必然的にネットに詳しくない人の数も多くなる。分からないことがあれば検索をするのがこれまでの常套手段だったが、最近はそれが苦手な人も多い。bot機能は、そうした人たちにとって非常に便利なのだ。
検索機能に比べてbotは、インターフェースに直接「尋ねる」感覚で質問ができるので直感的に知りたい情報を手に入れることができる。適切な検索方法が分からない人でも、知りたいことをbotに尋ねることで情報が引き出しやすくなったのだ。
そんなbot人気を受けて、最近ではFacebookの企業向けチャットbotや、Amazonが人工知能を搭載したスピーカー「Echo(エコー)」を発表。Echoは知りたいことを話しかけるだけで答えてくれるので、より直感的な質問が可能だろう。
とはいえホリエモンは、「声に出して質問する方が逆に面倒くさそうだけどね」とちょっと懐疑的。たしかに従来のネットに慣れている人からすれば、自分でスマホ検索をすればいいのだろうが、これに不慣れな人も少なくないことを考えれば、やはりこうしたbotはかなり需要がありそう。
最近脚光を浴び始めてきたbotだが、その可能性はまだまだ底知れない。しばらくしたら、それまで予想だにしなかったような使い方が見出されるかもしれない。いずれにせよ、チェックしておいて損はない存在だといえそうだ。
ホリエモンがbotの可能性を語った『堀江貴文のQ&A「ボットが人気の理由!?」〜vol.730〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!
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