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Kindleの普及でレンタル店はどう変わる? ホリエモン「“本というインテリア”がウリになる!」

野口直希

2016/09/02(最終更新日:2016/09/02)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「リアル店舗価値の変化!?」〜vol.726〜』では、ホリエモンが電子書籍や音楽配信の普及で下火になりつつあるレンタル事業の今後を予測した。

  今回取り上げたのは、「TSUTAYAなどの書籍、ゲーム販売、CD・DVDレンタルを手がけているショップの今後について質問です。現在、Amazon、KindleやiTunes、NetflixなどのWebサービスが台頭してきており、エンタメコンテンツを求めてリアル店舗へ行く価値が少なくなっていると思います。このまま衰退して役割を終えるのでしょうか。

 箱が日本各地にたくさんあるので、このまま新しい価値を見出せずに消えていくのはもったいないなぁと思っています。堀江さんはTSUTAYAや類似の事業について、これからどのような変化があると思いますか?」という質問。

ホリエモン「本は一種のインテリアになるんじゃないかな」

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  ホリエモンは、「『TSUTAYA代官山』とか『二子玉川のTSUTAYA家電』とかの方向性だろうね。つまり、本は文化的な香りを出すための一種のインテリアで、集客ツールに使ってカフェとかエンタメで稼ぐというモデル」と回答。

 電子書籍や音楽、ビデオのネット視聴の普及によって、TSUTAYAを始めとするレンタル事業の今後を尋ねた今回の質問。レンタル会社も送付との郵送やネット配信を進めているが、かつて一世を風靡したリアル店舗でのレンタルはなくなってしまうのだろうか?

 この質問に対してホリエモンは、物質としての本は知的なインテリアとして存続し、TSUTAYAの事業もこちらに主軸を置くようになると答えた。例えば、TSUTAYA代官山のウリはカフェなどを併設したリアル店舗での上質な読書体験。ただ単に本を売るのではなく、読書体験を豊かにするための空間全体を提供しているのが特徴だ。

 同じように、二子玉川にある蔦屋家電もただ家電を売るのではなく、質の高いライフスタイルを提供する。店内はアース&エコロジーをコンセプトに設計され、コンシェルジュが一人ひとりにあった商品を提案。最近のTSUTAYAが目指しているのは、大量消費時代に即したコンテンツのレンタルではなく、より良い暮らしを送るためのライフスタイル自体の提供なのだ。

ホリエモン「未だにCD使ってる人とか、みんな本当に不便が好きだよね」

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 各コンテンツにおいてネット配信のラインナップが揃ってきたとはいえ、一方では未だにCDやDVDをレンタルしている人も少なからず存在する。こうした人々をホリエモンは、「みんな本当に不便なことが好きだよね」とバッサリ。

 しかし、今回のゲストでコンサルティング経験も多く持つLiNK-UP株式会社代表取締役社長CEO 小田吉男氏は、未だにレンタルを利用する人はそちらの方がネットより便利だと考えているのだと予測する。例えば、ネットでアダルトコンテンツを買って不当な請求を受けたり、個人情報を盗まれたりするのを警戒しているのかもしれない。これについてもホリエモンは、「大した個人情報でもないのにね」とやはりバッサリだ。

 他に考えられるのは、CDの方がデータ配信より音質が高いこと。とはいえ最近ではハイレゾ音源も登場しており、「そもそも、CDは構造上、人間の可聴域にしか音を入れることができないんだよね」とホリエモンが解説するように、この点でもネットに軍配が上がる。そもそも、CDとハイレゾ音源の違いが分かるほど耳が良い人がどれほどいるのかも疑問だ。

 さらに、最近ではCDプレイヤーが手元に無い人も少なくない。ホリエモンもこのタイプで、「(CDでくれるより)データでくれないと困る」と語っている。このように、単純な利便性でいえばいまやデータの方が圧倒的に上なのがCDだ。だから、TSUTAYAなどのリアル店舗は、単純なコンテンツ量や早さではなく商品をインテリアとして売る方向に舵を切っている。本やCDが完全になくなることはそうそうなさそうだが、これまでとは重視される価値が変わっていくことは、疑いようがないだろう。
 
  ホリエモンがレンタル事業の未来を語った『堀江貴文のQ&A「リアル店舗価値の変化!?」〜vol.726〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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