Christian Dior(クリスチャン・ディオール)のメンズラインとして設けられたブランド“Dior Homme(ディオール・オム)”。どの世代にも認められるブランドであり、大人の魅力を格上げしてくれる、男の強い味方である。
その中でも名高いのが、オトコには欠かすことができない“ジャケット”。メティエ(匠の技)が一つ一つ丁寧に創り出すため、絶妙な着こなしを味わうことができるのだ。本記事では、欲しくてたまらなくなるディオール・オムのジャケットの魅力についてご紹介していこう。
Dior Hommeを支えるクリエイター:“クリス・ヴァン・アッシュ”
出典:www.out.com
ディオール・オムの心臓ともいえる、クリエイターの“クリス・ヴァン・アッシュ”。彼は、自身のファッションブランド“KRISVANASSCHE(クリスヴァンアッシュ)”を終了させ、ディオール・オムのアーティスティック・ディレクターに専念することを決断。
彼が鉛筆で描く線から全てが初まり、それを職人達が形にしていく。このチームワークこそが、世界で認められるモノを生み出していくのだ。
彼が鉛筆で描く線から全てが初まり、それを職人達が形にしていく。このチームワークこそが、世界で認められるモノを生み出していくのだ。
クリス・ヴァン・アッシュのデザインを叶える“職人達”
ディオール・オムのジャケットが世界で評価され続けるのには、職人達の手作業から生まれるというこだわりが、他の追随を許さないからだといえる。ここでは、そんなクリス・ヴァン・アッシュが想い描いた作品を実現させる、職人達の技術を紹介しよう。
デッサンをデザインスタジオで“形”にする
出典:www.2luxury2.com 職人達はクリエイターのデッサンを、“デザインスタジオ”で形にしていく。簡潔な技術的デッサンは、均整・様相・シルエットまでもが伝わるため、理想の形へと近づけることができるのだ。
仕立て職人達は形を創り上げることだけが重要となるため、デザインスタジオでは染加工前のナチュラルな生地のみを使用する。
“パターン”を創る
出典:www.dior.com パターン製作では、重りを使用しチャコでパターンの線を正確になぞり、服のシルエットを描く。この手法は、ディオール・オムのアトリエの伝統で、仕立て職人達が一線一線丁寧に描いている。
手作業で行われる“ハ刺し”
出典:www.dior.com ジャケットのシルエットを形成するポイントを職人達が手作業で描いていく。生地の間に挿入される芯地は見ることはできないが、ジャケットに張りを持たせるために内側から補強しているのが芯地。見えないところほど、丁寧に手作業で行うのが職人達のこだわりである。芯地を挿入する際、手作業による“ハ刺し”という技法が用いられており、より正確さが求められるこの作業が、ジャケットに息を吹き込み立体感を実現させている。
“組み立て”て形にする
出典:gtjadoredujour.wordpress.com ボディに着せ付けたジャケットを細部まで再点検し、シルエットの決め手となる肩部も手作業で組み立てていく。形が整い具体的な姿になると、ディオール・オムのタグが付けられる。
クリス・ヴァン・アッシュに“プレゼン”
出典:modedemploi.paris ボタンなどの細かな部分を取り付けたら、最終確認となる。職人達はクリス・ヴァン・アッシュに完成品を見せ、どのように実現したのかをプレゼンするのだ。そして、確定が下ると、ジャケットはディールの製造工房へ送られ、少量生産される。
プレタポルテコレクションで“発表”
出典:www.thefashionspot.com ジャケットは第2の道へと歩む。少量生産されたジャケットは、メンズプレタポルテのコレクションで発表される。そして、作業用生地に代わり、柄・色・素材構成が最終的に提案されるのだ。
他ブランドにないこだわりを魅力に、世界を代表するディオール・オムのジャケット。職人の掌から生まれるこのジャケットをシンボルに、毎日のジャケット姿を格上げしてみてはいかがだろうか。
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