仕事中、集中力が途切れ頭の回転が悪くなると「糖分補給しないと」と言いながら甘いものを食べた経験はないだろうか? ご存知の通り、甘いものに含まれるブドウ糖は、体のエネルギー源となる。また、1日に体内で消費されるブドウ糖のうち、なんと50%は脳で消費されているのだとか。それほど脳は糖分を必要としている。
しかしこの糖分、摂り方によっては頭の回転を良くもし、逆に悪くしてしまうことがあるのはご存知だろうか。その摂り方の鍵となるのが“GI値”。今回は、テレビでも話題沸騰なGI値についてきちんと理解し、集中力を持続させるおやつの選び方を紹介する。
近年、ダイエットで注目を浴びるGI値とは?
近年ダイエットなどでも注目の“GI値”。しかし、言葉は聞いたことがある人でも、詳しく知らない人も多いのではないだろうか。まずはこのGI値について説明していく。
GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食品を食べた後の血糖値が上がるスピードを数値で表したものである。つまり、GI値が高いほど血糖上昇スピードは速く、GI値が低いほど血糖上昇スピードは遅い、ということになる。
GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食品を食べた後の血糖値が上がるスピードを数値で表したものである。つまり、GI値が高いほど血糖上昇スピードは速く、GI値が低いほど血糖上昇スピードは遅い、ということになる。
このGI値だが、実は食品によって値が決まっている。GI値は、もっとも上昇率が高いブドウ糖(グルコース)を100として、その他の食品の血糖値上昇率を相対的にあらわした値なので、1~100までの中でそれぞれの食品が数値化されている。また、70以上の食品を高GI食品 、55〜70の間の食品を中GI食品、55以下の食品を低GI食品と定義付けられている。
高GI値食品
白米・食パン・うどん・チョコレート・ラムネ・飴玉など
中GI値食品
そば・全粒粉パン・パイナップル・アイスクリーム・ポテトチップスなど
低GI値食品
鶏肉・野菜・卵・牛乳・豆腐・くるみ・イチゴなど
場面に合わせて高GI値・低GI値食品の使いわけを
では、このGI値の違いによって仕事効率の何が変わるのか。それを知るには、血糖値のメカニズムを理解する必要がある。
まず、血液中の血糖値が上昇すると、体内からインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌される。そのホルモンによって血液中の糖は体内に取り込まれ、血糖値は降下するという仕組みになっている。
高GI値食品だと血糖値の上昇が激しく、過剰にインスリンが分泌されてしまう。過剰にインスリンが分泌されることで血糖値は下がるだけでなく、食事を取る以前の血糖値より下がってしまい、だるさや倦怠感といった疲労や眠気を引き起こすのだ。食後に眠くなってしまうのはこれによるものである。一方、低GI値食品では血糖値の起伏が緩やかになるので、集中力の持続が期待できる。
シーン別、おやつの選び方
- すぐに効果を出したい時は高GI、継続させたい時は低GI値おやつを。
集中力を持続させる低GI値おやつ
集中力を持続させる低GI値食品で、オフィスでも取り入れられそうなお菓子一覧がこちら。
表から導出されるように、ドライフルーツやピーナッツチョコなどがオススメである。ただし、砂糖がたくさん入っていては高GI値食品となってしまうので、購入する前に原材料をきちんと確認すると安心だ。
食べ物の効果は目に見えない分、自分の知識でしっかりと見極めることができる必要がある。まずはこのGI値を理解し、“おやつで仕事効率アップ”を図ってみてはいかがだろうか。
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