一度イラッとしてしまうと、なかなかイライラを払拭できない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、イライラする原因と理由やイライラを解消する方法をご紹介します。
自分の気持ちを上手になだめれるようになりたい人は、ぜひ確認してみてください。
- 日常に溢れるイライラシーン
- どうしてこんなにイライラするのか? 日本人の3つの国民性
- どうしてもイライラしてしまうときの5つの解消方法
日常に溢れるイライラシーン
どうしてもイライラするときがある人も多いのではないでしょうか。
以下では、日常でよくあるイライラするシーンを簡単にご紹介します。
「人混み」にイライラ
ビジネスパーソンにとって避けられない通勤ラッシュ。
駅の人混みをかき分け何とかホームに辿り着き、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に揺られる……そんな毎朝を過ごして、強いストレスを感じている人も多いでしょう。
人混みに対しては、イライラした気持ちを向ける対象がないため、通勤ラッシュのストレスは溜まりがちです。
「失礼」にイライラ
名刺交換で自分よりも先に渡す部下、理不尽で嫌味な小言を言う上司、しつこい営業の電話……わきまえるべき礼儀を守れない人に対して、イライラした経験があるのではないでしょうか。
オフィスシーンに限らず、行列への横入りやぶつかっても謝らない人など、私たちは失礼な態度を取られた時、イライラすることもあるでしょう。
「待たされる」にイライラ
例えばコンビニの会計で、前の人がなかなか小銭を取り出さない時。こんなことで目くじらを立てては心が狭い……と思いつつも、ついイラッとしてしまう人もいるのではないでしょうか。
他にも、電車やバスが遅れたり、飲食店で頼んだ料理がなかなか出てこないときなど、「待たされる」ことに関してストレスを感じるシーンは多いでしょう。
待たされることは割り切るべき仕方のないことのようにも思えますが、イライラする人も多いのではないでしょうか。
同じような待たされる状況は他の国にもあります。
例えば、フィリピンでは通勤時の電車乗車率は200%超であり、ストライキが盛んなヨーロッパでは電車やバスが来ないことは日常茶飯事です。
しかし待たされたり、人がたくさんいたりする状況に対して、各国民が日本ほどイライラする傾向はありません。
どうしてこんなにイライラするのか? 日本人の3つの国民性
日本人はなぜ頻繁にイライラしてしまうのでしょうか?
実は、イライラすることは、日本人独特の国民性が大きく関係しています。
「シャイ」な日本人
日本では古くから「和」を重んじる精神が根付いています。飛鳥時代に聖徳太子が制定した十七条憲法の「和をもって貴しとなす」の一文でも、和を重んじる心が表されています。
和を重んじるために、周囲との調和を乱すような自己主張は良くないこととされ、自己表現が苦手で内向的な国民性になりました。
シャイな日本人は、世界と比べて「パーソナルスペース」が広いといわれています。
パーソナルスペースとは「他人に近づかれると不快に感じる空間の範囲」のことで、精神的なバリアのようなものです。パーソナルスペースが広いほど他人を寄せ付けたくない傾向があります。
ただでさえ他人に近寄られたくない国民性なのに、人口密度の高い日本では何かと人混みは避けられません。
人を近づけることが苦手なのに、人混みが多い状況が日本人をイライラさせているといえるでしょう。
「礼儀正しい」日本人
上記のように、「和」を尊び皆で団結して生きてきた日本人にとって、周囲と敵対するのは最も避けたいことです。
和を重んじるために、相手の気分を害さないように思いやる精神が培われました。思いやりの精神が今日の日本人の礼儀正しさにも繋がっています。
日本人の礼儀正しさは世界的に評価されています。しかし、日本人の礼儀正しさを無意識のうちに相手にも求めている人が多いのではないでしょうか。
日本人は、礼儀が守れない人に強い不満を抱いてしまう傾向があります。自分が行っていることなのに、相手は行っていない状況にイラついている人はたくさんいます。
お互いにおおらかであれば気にならないことも、日本人の美徳が逆に窮屈な環境を生み出しているのかもしれません。
「神経質で短気」な日本人
日本人は失敗することを嫌い、完璧に物事を進めたいがために神経質になりがちです。
実は、この日本人の性格は「切腹」文化からきているともいわれています。
お隣の中国では、敵に投降してもその後出世をした歴史的人物が多くいるのに対して、日本では戦の敗北に対して責任を負い、切腹して名誉を守りました。
もちろん現代に切腹など存在しませんが、失敗に対しては相応の責任を負わなければならないという考え方は現代にも受け継がれ、失敗を嫌う神経質な国民性となりました。
神経質な日本人は、時として短気になることもあります。「待たされる」ことで自分のスケジュールが狂ったり、ちょっとでも時間に余裕がなくなることにイライラしてしまいます。
完璧主義はもちろんいい面もあります。しかし、自分が完璧であるからこそ、相手にも完璧主義を求めてしまうことがあります。
まずは、相手に寛容的になることを意識してください。相手にするのと同様に、自分にも寛容的になりましょう。
どうしてもイライラしてしまうときの5つの解消方法
日本人の国民性は良い部分もたくさんありますが、イライラしてしまいがちな側面も持ち合わせていることを紹介しました。
日本人である私たちが今すぐ実践したい、イライラ即効解消法をご紹介します。
解消方法1.ガムを噛む
イライラを解消する方法の1つ目は、ガムを噛むことです。
ガムを噛むことがイライラを解消するなんて本当なのかと思う人も多いでしょう。
実は、「美味しい」以外にもガムを噛むメリットがあることをご存知でしょうか。
ガムを噛む際の、一定のリズム運動によって、「セロトニン」というホルモンが分泌されます。
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれていれ、やる気が出たり、幸せな気持ちにしてくれるもの。
また、気持ちが落ち着くだけではなく、噛むことによって満腹中枢が刺激されダイエットにも効果があるといわれています。
さらに、唾液が出ることによって、虫歯予防につながったり、がん予防にも繋がったりとメリットがたくさんあるのです。
イライラした時は、ガムを噛むことをルーティン化することをおすすめします。
解消方法2.ビタミンCが含まれている食べ物を食べる
イライラを解消する方法の2つ目は、ビタミンCが含まれている食べ物を食べることです。
ビタミンCには、「副腎皮質ホルモン」の合成を促す力があります。
「副腎皮質ホルモン」はイライラを解消するために作られるホルモンです。
ビタミンCは食事やサプリメントで簡単に摂取できます。野菜や果物に多く含まれているので、イライラしているときは、スムージーやオレンジジュースなどを飲むようにしてください。
また、イライラした時は、甘いものを食べたくなる人もいるのではないでしょうか。
実は、甘いものを食べるのは、イライラを解消するには逆効果です。
砂糖を多く含むものを食べると、血液中の糖質(血糖)が急激に増えてしまいます。血糖値が急激に上がると、体は血糖値を下げようとします。血糖値の急増、急減が起こることで体に負担を与えてしまいます。
また、血糖値を下げようとする働きによって、脳に十分な糖質が届かなくなります。
イライラしているときに甘いものを食べるときは、一気に食べるのではなく、ゆっくり食べるように気をつけてください。
解消方法3.手のひらのツボを押す
イライラを解消する方法の3つ目は、手のひらのツボを押すことです。
手にはたくさんのツボがあります。手のツボは簡単に押せれるので、イライラした時に試してください。
効果が表れやすいツボのひとつに、合谷(ごうごく)というツボがあります。
合谷は、親指と人差指の間にあるツボです。
合谷を押すことで、イライラが解消されたり、やる気が出たりします。
また、手のマッサージをすることによって血行がよくなるので、健康にもよいとされています。
ただ手を押すだけでできる簡単な対処法なので、気持ちが乱れたら押すようにしてみてはいかがでしょうか。
解消方法4.音楽を聞く
イライラを解消する方法の4つ目は、音楽を聞くことです。
お気に入りの音楽を聞くと、気分が落ち着いた経験がある人も多いのではないでしょうか。
音楽を聞くことで、リラックスさせる効果がある「副交感神経」が優位な状態になります。
副交感神経が優位になると、イライラした気持ちを抑えれます。
音楽を聞くと、気分転換にもなり、音楽に集中することでイライラの原因を忘れられることも。
音楽を聞くことをルーティン化すると、さらにイライラを抑える効果があるので、イライラしたらいつもの音楽を聞いてみてはいかがでしょうか。
解消方法5.イライラした原因を言語化してみる
イライラを解消する方法の5つ目は、イライラした原因を言語化してみることです。
自分が何にイライラしているかを知ることで、イライラを解消できることもあります。
原因を知ることで、「ではどのようにしたらイライラしなかったのだろうか」のように冷静になって原因を考えてみてください。
相手に期待しすぎていることが原因の場合は、相手に寛容になろうとしてみてください。また、体調不良でイライラしている場合は、いつもよりゆっくり休もうとしてみることをおすすめします。
どうしてイライラしているのかを知ることで、自分の心をコントロールしてください。
仕事でイライラしたときに感情的になるのはNG
イライラしやすい性格は国民性であることがわかったとしても、イライラを抑えるのは難しく感じる人も多いのではないでしょうか。
仕事中にイライラしていることを表に出すと、感情をコントロールできない未熟な人間だと思われ、仕事を任せられるのか不安にさせたり、信頼を失うことにも繋がります。
イライラがどうしても抑えきれない場合は、その場から離れ、トイレのような一人になれるところで一息入れて冷静になりましょう。
ただし、ウマの合わない上司や部下、同僚と関わる内にイライラやストレスが溜まり、心身ともに壊れてしまっては元も子もありません。
ストレスで精神的に追い詰められてしまう前に、信頼できる人に相談してみてください。
「イライラすることが多すぎて、もう精神的に限界かもしれない……」と思っている人は、何よりも大切なのは自分の心と体の健康だと考えて休んでみましょう。
自分のイライラの解消方法を把握しておこう
- 日常の様々なイライラシーンは、国民性も影響している
- ガムを噛んだり、音楽を聞いたりしてイライラを抑える
- 感情的にならず、自分の感情をコントロールする
本記事では、イライラする原因や対処法を紹介しました。
イライラしてしまうことが多い人は、相手にも自分にも寛容になることが重要だとわかりました。
気分が不安定になったり、ストレスを溜め込むのは、自分がしんどくなるだけでなく、周りの人へも悪影響を及ぼしてしまいます。
特に仕事現場にはイライラを持ち込まないように、感情をコントロールすることが社会人としての信用を獲得しやすくなります。
「感情のコントロールが苦手」「すぐにイライラしてしまう」と認識している方は、意識して対処法を行うことで、改善できるでしょう。
本記事を参考に、自分にも相手にも寛容になること。また、「自分が大切にしていること、行っていることを相手にも同じように求めすぎない」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
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