まだ自分は大丈夫……と思っていても、いつか自分に訪れるかもしれない薄毛問題。今回調査したところ、薄毛の多い国の食生活に共通点を発見? 今から食事を見直せば、薄毛を防げるかもしれない。
薄毛人口の多い国ランキング
株式会社アデランスの「世界の成人男性薄毛率」の調査結果によると、薄毛の多い国トップ3は以下のような結果に。
世界薄毛ランキングトップ3
- 1位:チェコ 42.79%(158万人)
- 2位:スペイン 42.60%(650万人)
- 3位:ドイツ 41.24%(1263万人)
以上の3カ国が薄毛の多い国として選ばれた。その下には4位フランス、5位アメリカと続いており、日本は14位で26.05%(1293万人)となっている。主に西欧国を中心に薄毛の多い国が集まっているが、これには何か関連した共通点があるのだろうか?
共通の原因は食生活?
チェコ
チェコの食事は野菜が極めて少なく、肉が中心だ。濃い味付けを好み、塩辛いソースが主体となった料理である。そのうえ、基本的な味付けにラードが使われている。さらに、チェコはビール摂取量が世界一であり、1人あたり年間約149リットルも飲まれているという調査結果も出ている。
チェコでは水よりビールの方が安く、ミネラルウォーターが500mlで約155円なのに対し、ビールは568mlで約140円である。すると必然的にビールを飲むようになり、アルコールをとった後は塩辛いものをとる、というヘルシーとは言い難い流れが生まれている。
ドイツ
ドイツは薄毛率が高いのに加えて、肥満率もEU加盟国の中ではトップ。成人男性の4人に3人が肥満と言われており、肥満となる食生活がそのまま薄毛率も高めている。
ドイツといえばビールというイメージがあるが、こちらもビールだけが原因でなく、ビールと一緒についつい食べたくなるソーセージ等の塩辛くて脂っぽいものが原因のようだ。
さらにドイツ人はチョコレートバーを好み、年間の砂糖消費量は日本の約2倍である。砂糖は、摂取すると消化する際にビタミンB群やミネラルを消費する。これらの栄養素は髪にとって必要なものであるため、砂糖の過剰摂取は薄毛につながるという説もある。
スペイン
なんとスペインでは一日5食が普通であるという。
・デサジューノ:朝食。ビスケットやチューロと共に、ミルクたっぷりのカフェオレ。
・オンセ:昼食前の11時に間食。生ハムやベーコン、サラミを挟んだサンドイッチ。
・コミーダ:スペインのメインの食事は14時頃からの昼食。ワインを飲みながら。
・メリエンダ:18時頃の食事だが、なんと夕食ではなくおやつの時間。バルで楽しむ。
・セナ:21時頃からが夕食。軽い食事がほとんどだが、肉料理を食べる人もいる。
一日中食べっぱなし、飲みっぱなしのスペインの食生活。しかも高塩分・高脂肪のものばかりである。
3ヶ国の共通点
先ほどのランキングで上位層の国に共通していることに食生活があげられる。塩辛いもの、脂の多いもの、アルコールなどを上位の国は他国と比べて多量に摂取していることがわかる。
日本でも1982年の15.60%から2004年の26.05%と薄毛率が1.6倍にまで上昇しており、現在アジアでダントツの薄毛大国である。原因としては、この22年間で、食習慣が欧米化したからだと考えられる。ちなみにこの調子で薄毛率が高まると、2026年にはトップのチェコと並ぶと言われているから驚きだ。
薄毛の少ない国の食生活を見習おう!
今回の調査で一番薄毛率の低い国は、なんと隣国の中国だと判明。2位は韓国だ。
一見中国料理は脂っこく、味も濃いので先例のように髪の毛に良いとは思えないが、実際に一般の中国の家庭が毎日食べているものは野菜、魚、豆腐である。日本人がイメージする中国の料理は、特別な日にしか食べない。
また、豆腐やピーナッツ揚げを食べるが、豆に含まれるイソフラボンは、発毛促進に効果があると言われている。
そして中国人は食事の時、必ずウーロン茶を飲む。ウーロン茶に含まれるタンニンは、食事で取り入れる脂を固めて、腸からの吸収を抑える働きをするので非常に健康に良い飲み物なのだ。
2位の韓国はキムチが有名だが、唐辛子に含まれるカプサイシンも発毛促進に効果があるという。つまり、豆や辛いものを主食にして、脂っこいものを食べる時はウーロン茶を飲む、のが理想的な食生活なのかもしれない。
忙しい日々に追われるビジネスマンは、ついつい食事がおろそかになってしまいがちだ。しかし今から気をつけるかどうかで10年、20年後にあなたが薄毛になるかどうかの分岐点になってしまうかもしれない……。早速今夜から食生活を見直そう。
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