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「町の八百屋をプロデュースすれば?」 ホリエモンが“仲卸から消費者にアプローチする方法”を提案!

野口直希

2016/08/16(最終更新日:2016/08/16)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「変革をおこせ!?」〜vol.715〜』では、ホリエモンが新規ビジネスを考える仲卸業者に意外なプランを提案。

 今回取り上げたのは、「姫路で青果市場の仲卸で働いており、食品スーパーなどで多数の競合相手と価格競争に追われています。競合相手と差別化を図り、自社のブランド化のために、一般の少人数グループを招待し、近郊農家で収穫体験をし、その後収穫したものを使ったBBQもして、SNSで拡散宣伝を行い、地域での食のインフルエンサーになろうと計画しています。これにより消費者ニーズからの売り込みの提案ができると思うのですが、どうでしょうか?」という質問。

ホリエモン「旬八青果店みたいなモデルが理想だよね」

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 ホリエモンは、「結局、仲卸に付加価値があるとすれば膨大な専門知識でしかないと思うから、『旬八青果店』みたいなモデルがいいんじゃないかな。価格競争になったら泥沼だよ」と回答。

 野菜の仲卸店の差別化アイデアを尋ねた今回の質問だが、ホリエモンはモデルケースとして旬八青果店を紹介。旬八青果店とは、「こだわりの八百屋」として知られる野菜のセレクトショップのような場所。都市部のみに展開し、マニアックな野菜を取り扱っており、食にこだわる消費者のニーズを満たしているのだ。
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 質問者のアイデアも少人数グループでの収穫体験やBBQなど、食にこだわる人への訴求を狙ったものだが、「これでどうやってマネタイズするの」と厳しく突っ込むホリエモン。旬八青果店と同じニーズに沿ってビジネスをしようとしているのは分かるが、その先の実現性までを考慮に入れることができていないのだ。

 参入市場を考える際に、まだ満たされていないニーズを考えるのは1つの手だが、今回の質問者はそこにこだわりすぎたのが裏目に出たといえる。ホリエモンは、「だって、消費者はわざわざ仲卸で野菜を買わないよね」と冷静に問題点を指摘した。

ホリエモン「町の八百屋さんをプロデュースしてみれば?」

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 仲卸に特異性を持たせたところで、それが消費者の購買行動を直接変化させるのは難しい。だから、ホリエモンは「旬八青果店みたいに、『小売を変える』くらいじゃないと」と話す。

 そこで彼が提案するのは、町中に無数にあり衰退傾向にある八百屋や魚屋のリノベーション。特に都心部には、高級志向の食材を欲する人はまだまだいるため、町の八百屋をこうした店になるようコンサルティングすればいいのだ。
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 言ってしまえば、これは町の八百屋さんを旬八青果店のような形にプロデュースするビジネス。旬八青果店の後追いにしかならないようにも見えるが、旬八青果店の店舗数に比べてセレクトされた野菜のニーズがまだまだあるというのがホリエモンの見立て。仲卸の立場からそれに介入するには、小売店を変えるのがベストだということだろう。

 まだ満たされていないニーズを狙った質問者は慧眼だったが、そのために仲卸に興味を持たせる施策はなかなか大変。消費者の購買行動自体を変えるのは容易ではないからだ。しかし、仲卸という立場を活かして消費者とつながっている小売店をプロデュースすることならできるはず。自身の立場からどうやってニーズへ訴求すればいいかを考えれば、打つべき手はすんなりと見えてくるのだ。

 ホリエモンが仲卸ならではのビジネスプランを語った『堀江貴文のQ&A「変革をおこせ!?」〜vol.715〜』。動画が見たい方はコチラからどうぞ!

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