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あなたの“革靴”から起こる「スメハラ」:中敷きを交換することから始める「足のニオイ」防止策

Kashiwagi Sawako

2016/08/15(最終更新日:2016/08/15)


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出典:discectomypain.com
 営業や打ち合わせなど、炎天下の中でも歩き回らなければならないことが多々あるだろう。そんな外回りの多いビジネスマンの正装としては、夏でも革靴は欠かせない。

 革靴の中で流れ続ける汗を拭かれることもなく、一日のほとんどを密閉した空間で過ごした足の裏の臭いたるや、靴を脱いだ瞬間おもわず顔をしかめてしまうほど。「ひょっとしてオフィスで臭っていたかも……」と考えると恐ろしい。

 オフィスで爽やかな足元を保つためにも、帰宅時の靴と足のケアを徹底しよう。

ビジネスシーンにおいて重視される「体臭」

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by aqua.mech
 株式会社マンダムの調査によれば、職場の身だしなみで“どうにかしてほしいこと”の第一位は「ニオイ(体臭)」であるそうだ。そして、そんな「臭う人」に対してビジネスマンの約40%は「一緒に仕事したくない」と感じているという。体臭のコントロールは自己管理として行うべきことの一つだと捉えられていることが分かる。

 いくら仕事ができたとしても、体臭がひどければ自己管理ができない人物だとして職場での信用も無くしかねない。「スメルハラスメント」という言葉もメディアを通してよく見かけるようになった。もし故意でないにせよ、「スメルハラスメント」だと思われていたとしたら周りだけでなく自分も心苦しいだろう。

特に注意したい革靴の中の足のニオイ

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 手のひらや足の裏は人間の体の中でも汗腺の多い部位だと言われている。特に、日中のほとんどを靴下と靴で覆われている足は汗の不快感を感じやすい。

 そもそも普段から裸になることの少ない足は、流れた汗がそのままになりがちである。わざわざ自宅以外の場所で靴と靴下を全部脱ぎ、タオルで拭いている人は滅多にいない。

 ビジネスマンの必需品ともいえる革靴はスニーカーに比べて密閉性がとても高く、空気の流れがほとんどないため、体温の熱と汗による湿気がこもりやすくなってしまう。暖かく湿った環境は雑菌にとってのパラダイス。革靴を履いて歩き回る機会の多いビジネスマンは足のニオイについて特に注意したい。

帰宅時にするべき足のニオイ対策

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中敷きを交換する

 「革靴が丸洗いできたらいいのに……」と思うことはないだろうか。

 丸洗いしたいほどの強力なニオイが革靴につくのを防いでくれるのが中敷きだ。靴のサイズを調整したり、足の負担を減らすためにも使用されるアイテムだが、防臭の面でも活躍する。

 特別な中敷きを購入する必要はない。中敷きを2枚以上用意し、毎日交代で中敷きを取り換えるだけだ。使用した中敷きはその日のうちに手洗い、天日干しにしておこう。使用する際は中敷きがきちんと乾いているか確認する。生乾きで使用すると逆に雑菌が増殖しやすくなるため要注意。

紙を詰める

 新聞紙に吸湿・吸臭効果があることはご存知だろうか。新聞紙の繊維の隙間に水分が入り込むことによって効果を発揮するのだが、実はこれは普通紙でも同じ効果を発揮する。

 新聞紙の威力よりは劣るが、新聞紙と同じく繊維からできている普通紙も水分を吸収する。よくプリンターの説明書に「紙詰まりの原因になるので湿度の高い場所には置かないでください」と書いてあるのは、紙が湿気を吸いやすくそれが原因で不具合が起きるからである。

 なにも新聞紙である必要はない。不要になった紙などは空気との接触面積が増えるように軽く丸め、靴の中に入れておこう。

足を洗う

 単純なようだが、足を適切に洗うことで効果的にニオイを防ぐことができる。

 普段足を洗うとき、簡単なすすぎ洗いだけになってはいないだろうか。それではせっかくシャワーを浴びても次の日に雑菌を持ち越してしまう。手を洗うときと同じような順番で洗うと良い。

 まず、石鹸はきちんと泡立ててから使おう。汚れが浮きやすくなり、皮膚も傷つきづらくなる。爪の汚れも残らないよう、使い古しの歯ブラシなどで爪の間をやさしく洗浄し、タオルでしっかり水気をふき取る。これだけで雑菌を減少させることができる。

 石鹸は液体のボディシャンプーではなく、専用の石鹸か殺菌効果の高い固形石鹸を勧めたい。液体のボディシャンプーは保湿効果がついているものが多く、その保湿環境が足につく雑菌には良い住処になってしまうためだ。

絶対にマネしてはいけないニオイ対策

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出典:abelsu7.cn

革靴に消臭スプレーをかける

 テレビCMでも度々「靴にも使える消臭スプレー」という謳い文句で宣伝している商品を見かけることがあるだろう。だからといって安易にスプレーをかけることはオススメしない。一歩間違えれば、せっかくの革靴をダメにしてしまうこともある。

 多くの場合、テレビCMで謳われる「靴にも使える消臭スプレー」が対象とする「靴」は運動靴などの布製の靴である。革靴に使った場合、消臭スプレーに含まれている薬剤により皮が変質してしまうこともあるので、スプレーを使用する際は必ず説明欄を参照しよう。

革靴を日干しする

 当たり前のことかもしれないが、革靴の湿気を飛ばすためとはいえ、決して天日干し
をしてはいけない。皮の種類によっては紫外線によるダメージで日焼けや型崩れなどを起こしてしまうこともある。

 万が一の事態を避けるためにも、干すならば風通しが良く、日陰になっているところで行うようにしよう。


 足のニオイ対策の重要性は伝わっただろうか。うっかりケアをし忘れて前日のニオイをそのままオフィスに持ち越さないためにも、日頃の習慣として靴と足のケアを徹底しよう。

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