

近頃よく耳にする“○○ハラスメント”。自分とは無縁の話、そんなふうに思ってはいるものの、実は無意識のうちにやってしまっているかも? 今回は、オフィスでついやってしまっていそうな○◯ハラスメントを、会話例とともに7つ紹介する。
そもそもハラスメントの定義とは?

ハラスメントとは、“悩ませる”、“嫌がらせ”という意味である。つまり相手に不快な思いをさせ、精神的身体的に傷つけることを言う。そしてよく耳にする“◯◯ハラスメント”は、意図的に相手の尊厳を傷つけたり、不利益を与えたりすること。さらに本人の思惑とは反して相手を悩ませたり、不快な思いをさせていたりしても該当する。
無意識にやってしまっていそうな7つの◯◯ハラスメント
#1:セクシャル・ハラスメント
相手の望まない性的な言動において不快感を与えること。大きく分けると、“対価型”(職務上の上下関係を利用して、拒んだ時に相手が不利益を被るタイプ)と“環境型”(性的な言動から相手に不快な思いをさせるタイプ)に分けられる。どちらも男女間で起こる。
セクシャル・ハラスメントの具体例
- 対価型:「(体に触りながら)おはよう」
- 環境型:「◯◯さん今日もかわいいね〜」
#2:パワー・ハラスメント
業務の範疇を超えた、内容の指示、労働を強要すること。断ることで評価に不利益を被るかもしれないと懸念させる場合。職場で優位な立場にある人が加害者になりやすい。私用に部下、後輩を使い回すこと。ひたすら単調な仕事をまかせたりすること。
パワー・ハラスメントの具体例
- 「私の代わりにここを片付けておいてくれ」
#3:モラル・ハラスメント
言葉や態度によって、相手の精神を傷つけたり、不安におとしめたり、相手を萎縮させること。仕事内容とは関係なく、人間性まで指摘したりすること。加害者は自覚がない場合が多く、被害者も職場の雰囲気を悪くしないために我慢しているケースが多い。
モラル・ハラスメントの具体例
- 「なんでこんなこともできないんだ? いい加減な気持ちでやってるから一人前になれないんだぞ」
#4:テクノロジー・ハラスメント

機械操作に不慣れな人に対して、わざわざ難しく説明したり、不慣れなことに対する嫌みなどを言うこと。パソコンなどが発達した現代特有のハラスメント。
テクノロジー・ハラスメントの具体例
- 「なんでこんな簡単な操作なのに知らないの?」
#5:パーソナル・ハラスメント
相手の癖や身体的特徴について、からかったりして不快感を与えること。“イジる”との線引きが非常に難しいのも特徴。
パーソナル・ハラスメントの具体例
- 「○○さんって目細いよね」
- 「歩き方変わってるね」
- 「◯◯さんって冷めてるよね」
#6:ジェンダー・ハラスメント
セクシャル・ハラスメントと混同しがちのハラスメント。“男らしさ”、“女らしさ”のような、性別意識の偏った認識によって相手を不快にさせるハラスメント。
ジェンダー・ハラスメントの具体例
- 「女のくせに色気ないな〜」
- 「男のくせに弱々しいな〜」
#7:スメル・ハラスメント
名前の通り、“におい”によって相手を不快な思いにさせるハラスメント。ほとんど無自覚に起こっているハラスメント。
スメル・ハラスメントの具体例
- 「あの人、口や汗がにおってやだな(相手が不快に思ったら)」
- 「あの人、香水ふり過ぎ、におい強すぎ(相手が不快に思ったら)」
- 「あの人、タバコくさすぎ(相手が不快に思ったら)」
無意識のうちにやっていそうな“○○ハラスメント”を7つ具体例とともに紹介した。こんなことまでハラスメントになってしまうのか!と感じたものもあったかもしれない。仕事をする上で一番重要なのは、相手との関係性だ。相手とのしっかりした関係性が築けていれば、ハラスメントにはならない。今回紹介した各ハラスメントを参考に、対人関係の良好なオフィスライフを送っていただきたい。
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