何だか最近体調が悪い……けれど特に思い当たる原因がない。その調子の悪さ、もしかするとあなたの“悪い姿勢”が原因かもしれない。
悪い姿勢をそのまま放置すれば、慢性的な体調不良はストレスになったり、クライアントへの第一印象もよくない。仕事の作業効率も大幅に下がってしまうだろう。
では、一体どうすればいいのだろうか。
どうして姿勢が悪くなる?
画面をのぞき込むから
出典:pluggedingolf.com デスクワークでパソコンを使う時や、スマートフォンを操作する時などに、頭を前に倒し“うつむく”ような姿勢をしているあなたは要注意。
成人の頭部の重さは約5kgと言われており、これは500mlペットボトル10本分に相当する重さ。前傾姿勢になると、この重さを支える首に大きな負荷が掛かってしまう。
首が前に出た状態になると背中が丸まって猫背になったり、前に偏った重心のバランスを取ろうと「反り腰」と言われる状態になり、お尻と胸を突き出すような姿勢の悪さにつながるのだ。
足を組むから
座っているときに足組み。一見様になるようなポーズだが、最終的には姿勢の歪みにつながる悪いクセだ。
足を組んでいるときは、常に片足だけに負荷が掛かっている状態。すると骨盤が斜めに傾いてしまい、そこから背骨、首、頭にまでその傾きが伝わり、体全体のバランスが崩れる原因になる。また、背筋が伸ばしにくくなるので猫背にもつながる。
骨は全身でつながっている。下半身が歪めば上半身も歪み、全体的に姿勢が悪くなってしまうのだ。
悪い姿勢を続けると「ストレートネック」になる
出典:www.rehabcorp.com.au パソコンやスマートフォンが普及してから多く見られるようになり、現代病とも言われている「ストレートネック」という症状がある。
左が正常な人の首の骨、右が「ストレートネック」の首の骨。正常な人の首の骨は緩やかなカーブを描いているのだが、上記のような悪い姿勢を続けると、骨がまっすぐに変形した「ストレートネック」と呼ばれる状態になってしまう。
首の骨が歪み、常に筋肉が緊張している状態のストレートネック。これがさまざまな体調不良の原因になっていることをご存じだろうか。以下、ストレートネックについて言及する。
ストレートネックになるとどうなる?
ストレートネックによる主な症状
- 頭痛がする
- 肩が凝る
- 首が痛い・首が動かない
- 吐き気がする・逆流性食道炎
- めまい・ふらつき
- 手のしびれ
首には多くの血管や神経が集まっており、ストレートネックによって負荷が掛かることで血行が悪くなったり、痛みや気持ち悪さを引き起こす。悪い姿勢は見た目が悪くなるばかりか、多くの体調不良の原因になるのだ。
そこで、ビジネスマンにとって万病の元であるストレートネックを直す3つの簡単改善法を紹介したい。
イスに座ったままできる! 3つの簡単改善法
改善法①:背もたれの間にクッションを挟む
パソコンやスマホに熱中すると、いつの間にか前傾姿勢になってしまう。背もたれと腰の上部の間にタオルやクッションを挟み、それを落とさないように気を付けることで正しい姿勢をキープしやすくなる。
改善法②:バンザイ上体反らしを10秒キープ
イスに座った状態で両腕を上げ、上体を反らすだけ。このとき、背中は背もたれから離すことに注意しよう。つらい場合は背中にクッションをあてがって行ってもいい。このポーズを10秒ほどキープするだけで、姿勢矯正の効果が得られる。
改善法③:胸鎖乳突筋ストレッチ
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は聞きなれない名前の筋肉だが、頭蓋骨と鎖骨を繋ぎ、あごを引くときに使われる筋肉である。背筋を伸ばして鎖骨の皮ふを両手で抑えながら、首を後ろに反らして10秒キープすると、緊張した首回りの筋肉をほぐすことができる。
悪い姿勢、ストレートネックに心当たりがある方は、この3つの方法を実践するだけで体調不良が改善され、ピシッと背筋の通った正しい姿勢になれる。この記事をきっかけに“悪い姿勢”から解放され、効率良く仕事ができるストレスフリーなビジネスライフを手に入れてほしい。
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