仕事中に小腹がすいた時、ついついおやつに手を伸ばしてしまう。オフィスで食べるおやつは気分転換に最適だが、周囲の目やカロリーが気になっている人も多いのではないだろうか。
しかし、オフィスワークで働き続けている脳にとって、おやつは栄養補給のために重要な存在だ。そこで今回は、仕事の効率を上げるために効果的なおやつの時間と、食べるべきお菓子を紹介する。
“15時のおやつ”を習慣にしよう
by Leo Reynolds 「おやつといえば15時」という印象が強いが、その時間帯におやつを食べることが肥満の抑制に繋がることはご存知だろうか。脂肪を蓄えこむ働きをする“BMAL1”と呼ばれるタンパク質が、体内で最も少なくなるのが15時だからだ。小腹が空いた15時におやつを食べることで、脂肪を蓄えるリスクを最小限にしながら、脳に必要な栄養を摂取することができる。
一方で“BMAL1”は夜の22時〜2時になると、15時の約20倍の量に増加する。つまり夜の時間帯におやつを食べると、15時の20倍太りやすくなるのだ。そのため夜中のおやつを控え、15時におやつを食べる生活リズムを習慣化することで、ダイエット効果も期待することができる。
仕事の合間の“おやつ”で効率アップ
by bookgrl 仕事中に集中力が途切れて眠くなったり、頭がぼんやりとすることもあるだろう。そんな時、おやつを食べて脳に栄養を与えることで、仕事の効率を上げることができるのだ。この項では、仕事中の脳を活性化させるのに最適なおやつを紹介する。
ラムネ
by Norio.NAKAYAMA 昔懐かしいテイストのラムネ菓子は、ビジネスパーソンのおやつとしても有用だ。ラムネの原料となっているブドウ糖は、脳の唯一の栄養源であり、脳のブドウ糖不足は頭痛や思考力低下の原因となる。そのためラムネを食べることで、効率的に脳の栄養補給を行うことができるのだ。また、ラムネの酸味を出すために含まれているクエン酸には疲労回復や、血流を改善する効果がある。
ところで、体内のブドウ糖はアルコール分解にも使用される。つまり、脳へのブドウ糖の供給が不足することが、二日酔いの倦怠感の原因となっているのだ。前日の飲み過ぎで頭が痛い時にも、ラムネを食べてブドウ糖を補給しよう。
グミ
歯ごたえのあるグミを咀嚼することは、集中力の強化に効果的だ。人間の脳は何もしていない時よりも、咀嚼している時のほうが集中力が高まっていることが科学的に明らかとなっている。野球選手などがガムを噛むのも、集中力を高めるためだ。
ただしオフィスで長時間ガムを噛み続けることは、周囲に対して失礼となってしまう。代わりに、適度に咀嚼することができるグミをオフィスのおやつとして取り入れよう。すっぱい味のグミを選ぶことで、咀嚼による脳の刺激を増やし、脳を活性化させることもできる。
アーモンドチョコ
by hiropiro. チョコレートは、脳を活性化させるのに最適な成分が豊富だ。脳の栄養源であるブドウ糖や、大脳皮質を刺激して集中力や思考力を高めるテオブロミンなどを含んでいる。また、チョコレートの香りも中枢神経に働きかけ、集中力を高める効果がある。
また、アーモンドに含まれるビタミンB1やB2にも、集中力や記憶力を向上させる効果がある。さらにアーモンドには、生活習慣病を予防し、肩こりや頭痛などの血行障害を改善するビタミンEも豊富に含まれている。そのためアーモンドチョコを食べることで、集中力や記憶力を効率的に高められるだけでなく、健康効果も期待できるのだ。
脳は仕事中に多くのエネルギーを使っており、エネルギー切れを起こすことで集中力の低下や眠気を引き起こしている。15時におやつを食べて脳に効率的に栄養を与え、午後の仕事も集中して乗り切ろう。
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