HOMEライフスタイル エアコンの取り外し・取り付けをする前に! 業者の選び方のコツ!

エアコンの取り外し・取り付けをする前に! 業者の選び方のコツ!

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


このエントリーをはてなブックマークに追加

エアコンの取り外し・取り付けをする前に! 業者の選び方のコツ! 1番目の画像
出典:www.splitstosparks.com.au
 エアコンの取り付け・取り外しをする際、業者に頼む場合がほとんどだろう。ではどのようにして取り付け・取り外しの業者を選べばよいのだろうか。エアコン工事で失敗しないために必要な知識をここで身につけよう。

エアコン工事は当日に追加料金が発生しやすい? 

 エアコン工事の基本代金が安いというのを売り出し文句にして、いざ工事を頼んだら後から法外の追加料金を取るような業者が後を絶たない。これはなぜなのだろうか。そのカラクリについて見てみよう。

 激安を売りにしているような工事会社は2次、3次の下請け業者である場合が多い。そのため、現実問題として、追加料金を貰わないと割に合わないという業者も多々ある。基本料金を安く設定して、後から備品の交換という名目で材料費と手数料をせしめようとする悪徳な業者は少なくなく、多くのトラブルが発生している。当然、そのような下請けの業者でも誠実な会社は多くあるが、このような背景を知っておいて損はないだろう。

 激安を売りにしている工事会社のHPなどで配管パイプの値段を見ると、1mあたり2,000~4,000円がボリュームゾーンとなっている。工事当日、打ち合わせの段階では言わなかったにも関わらず、「パイプが劣化している」「このままではガス漏れする心配がある」などと理由をこじつけてパイプ交換を半強制的にさせてこようとする業者には要注意だ。

 「現場に来て思ったより配管が長く必要になった」「劣化しているから交換が必要」「移設先では長さが足りないから交換する必要がある」「今後の劣化が心配なので新品管に交換しておくと良い」など言われたら、本当にその交換が必要なのか確認してみよう。

エアコンの取り付け・取り外し業者とのトラブルの例

 本来、エアコンの設置は、電気施工技術の資格を持っている専門家が行うのが望ましいとされているが、具体的な資格の内容などについては一般的に知られていないだろう。エアコンの設置工事の場合、電気配電盤の工事などの工程で、資格技術を持っていないと設置工事自体ができないことも法律で定められているのだ。

 また、近年の懸念材料となっているのが、エアコンの購入を家電量販店で行い、そのまま家電量販店に設置工事を依頼するパターンが増えているということ。このようなケースでは家電量販店などは基本的に外注業者にエアコンの取り付け・取り外しを依頼する場合がほとんどだ。このとき、エアコンの知識を持っていない人が現場に送り込まれることが多々あり、トラブルの原因となっている。

 特に重要なトラブルはスリーブ設置工事におけるものだ。スリーブとは、室内機と室外機を結ぶドレイン管や冷媒管を通すための壁の穴のことだ。このような工事を依頼するときは高度な技術や知識を必要とするため、中途半端な知識の人が送り込まれると取り返しの付かないことになる。具体的には重要な構造部材を損傷・破損させてしまうトラブルが、一番被害が大きく問題化している。

エアコン工事の業者選びのコツは?

 では、上に挙げたようなトラブルに巻き込まれないためにはどのようなポイントを意識して業者を選べばよいのだろうか。今回は大きく3つのポイントを紹介しよう。

安さだけで選ばない。

 安さだけで業者を選んでしまうと、ついついその口車に乗せられて高い追加料金を採られてしまう可能性もある。また、高度な専門知識を持ち合わせていない人が現場に送り込まれてくる可能性も否定できないため、安さの裏に何かがあるのではないかと、一瞬疑ってみることも必要かもしれない。

見積もりがしっかりしている。

 見積もりがしっかりしている業者ならば、追加料金でトラブルに巻き込まれる心配も少ないだろう。特に「取り付け工事一式◯◯円!」などという謳い文句には注意が必要だ。どの配管が交換必要で、具体的にいくらの追加料金が発生するのかしっかり見積もってくれる業者を選べば安心だろう。

保証制度が整っている。

 エアコンは取り付けたら「はい、おしまい」というものではない。取り付けにミスが生じるとエアコンの冷媒ガスが漏れだしてしまったり、エアコンの能力が十分に発揮されなかったりする。施工不良のトラブルに巻き込まれないためにも、保証制度についてしっかり確認しておくと良いだろう。


 以上、エアコンの取り付け・取り外しに関する必要な知識を紹介した。エアコンを買ったらこのまま販売店に任せようとするのではなく、しっかり自分で納得の業者を選んで、トラブルを回避しよう。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード