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原因や直し方は? 万年筆のインク漏れ対策!

粕谷満子

2016/12/21(最終更新日:2016/12/21)


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出典:www.fountainpennetwork.com
 万年筆はその名の通り半永久的に使える文房具であり、現在愛用している人も少なくはないだろう。しかしその複雑な構造故にさまざまな要因からインク漏れを起こす可能性もあるとされている。今回の記事ではそんな万年筆のインク漏れの原因や直し方、また対策についてまとめていきたい。

万年筆のインク漏れの原因は?

 万年筆は根本的に温度変化や衝撃に対して弱く、それらが起こることでインク漏れをおこす恐れがある。その状況を作り出すことでよく万年筆のインク漏れを引き起こす原因と言われる環境は、飛行機による移動である。飛行機の飛行中は温度や気圧の変化が激しく、インクタンク内部の空気が膨張してインク漏れが起こることがよくある。飛行機といった特殊な環境でなくとも、スーツの内ポケットにいれて常に持ち歩いたりしていると温度が上昇する原因となるので注意したい。

 またそれ以外にも、万年筆を長く使う為に必ず必要なメンテナンスを怠るとインク漏れを起こす可能性がある。それはインクタンクが汚れている場合、インクが詰まったりインクタンクから漏れたりするからである。

 ただ万年筆という名前とは裏腹に、いくら大切に使っていたとしてもダメージの蓄積によっていずれ経年劣化からインク漏れが起こってしまうかもしれない。そのような場合は専門のメーカーに修理を頼むのがよいだろう。

万年筆のインク漏れの直し方!

 それでは、実際に万年筆のインク漏れが起こった場合どのように直せば良いのだろうか。

 まず行うべきことは、原因の把握としてインク漏れが起こっている箇所を把握することである。そこで自分が行える程度のペン先の緩みの締め直しなどで改善する場合は自分で対処が可能である。

 それ以外にできることはインクタンクの洗浄である。メンテナンス不足が原因でインク詰まりを起こしてしまった場合などに関しては、水を張ったコップに1日つけておくことで洗浄することができる。

 しかし万年筆の内部機構が壊れてしまっているなどさらに高度な修理が必要とされる場合、万年筆は複雑な構造をしており、分解し部品交換、さらに組み立てるというのは素人にはかなり困難な作業になってしまうといえる。このように部品交換を伴うようなインク漏れの場合は、あきらめて修理業者に依頼するのが賢明だろう。

万年筆のインク漏れの確認方法と予防方法!

 万年筆を使っているとよくペン先にインクが付着しているのを目にする。これがインク漏れのサインなのかというと必ずしもそうとは言い切れない。インクの付着は万年筆の性質上どうしようもないことであり、ティッシュでペン先を拭くといったことで対処が可能である。しかしこれがさらに悪化し、使用している際に手にインクが付着するような状態までなると、これは明らかにインク漏れのサインである。この場合は先ほど述べたような方法での対処が望ましい。

 それでは万年筆のインク漏れを防ぐ方法はあるのだろうか。それはやはり温度変化や衝撃をなるべく万年筆に与えないように工夫することに尽きるだろう。その為に保管の場所や、移動する際の持ち運び方法など十分に注意するのが良いだろう。

 最初に述べた飛行機での移動の際の温度や気圧の変化に関してはどうしても防ぐことのできないものである。そのような場合はインクタンクを空にしてから持ち運ぶのがベストだろう。


 万年筆という名前からも一本の大切な万年筆を一生使い続けたいという人も多いのではないだろうか。そんな人はなるべく万年筆を大切に扱い、定期的なメンテナンスを怠らないことが大事である。ひとくくりに万年筆と言ってもそのメーカーによって形は違うもの、どうしてもわからないことがあれば製造元に問い合わせるのが一番かもしれない。

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