ロードバイクを購入したら、一度はやってみたいロングライド(Long Ride:但し和製英語である)。しかし中々、その一歩が踏み出せないもので、どうしても長距離を走ると考えると、余計な心配や不安が湧き上がってくるものだ。そしてまた、不安と面倒くささのために、珠玉のロードバイクで自宅界隈を散策して終わってしまうのである(それもまた確かに楽しいのだが)。今回はロングライド初心者のための心得をご説明したいと思う。この機会に是非、ロングライドへの一歩を踏み出そう。
初心者のロングライドのベストな距離は?
ロングライド初心者にベストな距離を考えるには、ロングライドの予定を、実際に頭の中でイメージしてみることだ。
①往復で走っても疲れすぎない
②走り甲斐のある
③軽装備でも行くことのできる距離設定(目的地設定)。
この3つが大事である。
初めにロングライドに良い印象を持つことができれば、自然とロングライドの楽しさにハマっていくはずだ。そういうことを考えれば、最初の距離設定としては往復40kmぐらいがよいのではないだろうか。自宅から20kmと言えば、それなりに遠方まで行けるはずなので、自分の行ってみたい所をだいたいの目的地として設定する。そして無理してスピードを出そうとせずに、周りの風景を楽しみながら走るのがコツだ。
事前にイメージトレーニングをしていても、初回というのは、想定外の事態が起こり得る。実は、本当は想定外などではなく、経験者にとっては当たり前のことなのかもしれないが、初心者が事前にそれを知る術はない。短距離、中距離ではそれほど苦にならないことでも、長距離になると、不具合が出てくるものである。例えば、長距離では普通のサドルでも慣れていないため、お尻が痛くなることがある。そういった事態を、身をもって経験することで、100km超のロングライドも可能となっていくのだ。
ロードバイクのロングライドに必要な装備は?
ロングライドに必須なアイテムは大きく分けて2種類である。一つが自転車の修理道具(特にパンク修理)、もう一つが自分のエネルギー補給物だ。これをだいたい10L目安のバックパックに入れていくのがおススメ。バックパックは探せばスポーツサイクル向けのものがあるので、それを選ぶのが無難だろう。
自転車の修理道具としては、
①予備チューブ
これは100km超のロングライドには必須で最低二本は用意しておこう。ただ初回の40kmほどの距離だと、チューブを持って行く必要もあまりないだろう。
②タイヤレバー二本以上
必ず二本以上持っていこう。
③携帯用空気入れ
これはパンク修理後に必須。
④ツールセット(ドライバーやレンチなどが一つになったもの)
⑤パンク修理セット。
以上が自転車修理用である。
・エネルギー補給物としては、言うまでもなく
・スポーツドリンク
・飴などの糖分の補給できるもの
・カロリーメイトやエナジーバーなど、手軽に口に入れれる物で、軽いもの
が適している。
あとは、修理道具、エネルギー補給どちらにも属さないが、どちらにも変換することのできる“お金”である。お金さえあれば、様々な不測の事態に対応することが出来るので、必ず十分なお金を持っていくようにしたい。
初心者でも失敗しないコースの選び方
初心者が迷うのは、ロングライド、そのコースである。初めは40kmほどを試してみるのが良いと述べたが、それでもただの平地か、起伏の激しい峠かでは、圧倒的にその強度は異なる。40kmぐらいであれば、少しぐらい起伏があるぐらいのコースの方が、その負担も経験することができて、後学のためには良いかもしれない。
またもう少しコースを伸ばして、平坦な河川敷のコースなどを走るのも、それはそれで気持ちの良いものである。結局何が言いたいかというと、距離と道の起伏、両方を考慮に入れて、自分にあったコースを決定する必要があるということだ。あとは周囲の雰囲気(交通量、自然の豊かさ)など含め、コースを周到に考えておこう。
何事も、まずは一歩踏み出すことが重要だ。自然豊かなサイクリングで日頃のストレスを解消しよう。
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