スーツとネクタイとシャツは色や柄の合わせ方を変えるだけで印象ががらりと変わる。その時その場でふさわしい着こなしができないと、相手に与える印象が最悪ということも。今回はどういう着こなしがセンス良く見えるかいくつかのパターンを紹介したいと思う。
スーツとネクタイとシャツの色や柄の組み合わせの基本!
まず、一番基本的なところから。ネクタイの長さはベルトにかかる程度、ネクタイの幅はラベルの幅に合わせることが大事である。
目上の人に合う場合などにシンプルなコーディネートにしたいとき、色柄を控えめにする。柄はストライプや小紋柄が良く、色はネイビーやグレー、エンジが無難である。秋冬はブラウンを取り入れて季節感を出すのも良い。華やかに着こなしたいときは、柄を使う。しかし、似たような柄は見苦しく、3種類以上取り入れると難しいコーデになってしまうので、2種類までが最適である。
ネクタイの柄の与える印象だが、ストライプ柄は知的でデキる人、基本に忠実な人という印象を与える。小紋柄は上品で好印象となること間違いなし。ドット柄はドットが小さいと上品に、大きいとポップさを演出できる。チェック柄はカジュアルな印象を与える。また、ベイズリー柄や柄無地はおしゃれ上級者に見られやすい。
以上のような印象をうまく使えば自分の印象をシチュエーションに応じて対応できる。例えば、冠婚葬祭などには無地のネクタイが良い。大人でシックな印象を与えることができるグレーシャツはチャコルグレーやネイビースーツとも相性がよく、ブラックや少し濃いグレーのネクタイと合わせると引き締まる。
こんな色や柄の組み合わせはNG……
スーツ、ネクタイ、シャツが同じような柄だとぼんやりとした印象になってしまうため避けたほうが良い。たとえば同じチェック柄を着るにしても強弱をつけるなど工夫するとよい。3点すべてをチェック柄にすると散漫な印象になる。その場合シャツを無地に変えると解決する。
結婚式に参加する際は、黒や紺、グレーなどの略礼服で出席するのが普通であり、くたびれたビジネススーツはふさわしくない。また、カラフルな白やピンクのスーツもふさわしくない。結婚式のシャツは白が基本なため、暗く思い印象になる黒シャツは合わせないほうが良い。
二次会はよいが、結婚式の場では柄シャツや派手な色のネクタイは避けたほうが良い。黒いネクタイは弔事用なので明るい色のネクタイを選ばなければいけない。また、アニマル柄のネクタイは殺傷を連想させてしまうのでNGである。
スーツ上級編! おしゃれに着こなすポイントは?
ネイビーのスーツにイエローのネクタイや、ブラウンのスーツにブルーのネクタイのコーデは色合わせがおしゃれである。明るい色のスーツを着るときに派手になりすぎないようシンプルな色と合わせがちだが、相性の良い色と組み合わせることでセンス良く着こなすことができる。
ネクタイの色によって与える印象が変わり、青は礼儀正しく信頼ができる、水色は爽やかで知性がある、赤色は力強く社交的で華やかである、ピンクは優しく気配りができる(女性に好印象の色)、黄色は明るく親しみやすい、ブラウンは堅実で落ち着きがある、グレーは慎重で冷静沈着である、などである。この印象を参考に日とシチュエーションによって使い分けるとよい。
以上からわかるように、それぞれの色や柄によっても相手に与える印象が違い、たとえば大事な商談があるときなど目的に合わせてコーディネートも変えると印象がよくなる。また、センスの良い着こなしは単純に派手とシンプルを掛け合わせる、同系色を組み合わせておくというだけではない。その色に合う色というものがあり、それを組み合わせることでおしゃれに着こなせる上級者になることができるのだ。ぜひ試してみてほしい。
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