HOMEライフスタイル 個性豊かでおいしい! お取り寄せ“地ビール”で叶える日本一周の旅

個性豊かでおいしい! お取り寄せ“地ビール”で叶える日本一周の旅

石渡稜

2016/08/01(最終更新日:2016/08/01)


このエントリーをはてなブックマークに追加

個性豊かでおいしい! お取り寄せ“地ビール”で叶える日本一周の旅 1番目の画像
出典:www.wallpaperlink.com
 いよいよ今年も夏本番。ビールがおいしい季節がやってきた。スーパーやコンビニで買える大手ビール会社のビールも確かにおいしいが、全国各地の小規模ビール会社によって製造される個性豊かな“地ビール”にも、味わい深いものが多いことをご存知だろうか。今回はそんな地ビールの中から、ネットで取り寄せることができる魅力的なビールたちを紹介しよう。

個性豊かな味わい! 地ビールの魅力とは

地ビールの特徴

 そもそも地ビールとは、全国各地の地域密着・小規模醸造のビール会社が製造する、地方ローカルブランドのビールのことである。最近では「クラフトビール」と呼ばれることも多い。1994年の酒税法改正によるビール最低製造数量の規制緩和を機に、全国に多数の地ビール会社が設立され、現在その数は約200社にも昇る。

地ビールの魅力

 地ビール会社は通常、各々の所在地の地理的特徴を最大限活かして、オリジナリティ溢れる原料や製造方法を採用している。それゆえに、それぞれの地ビールの味や香りはバラエティに富んでいる。この個性こそが、地ビールの最大の魅力と言えるだろう。 

 また、地ビールにはそれぞれの会社によるこだわりや職人技が凝縮されている。工場で大量生産される大手のビール会社とは違い、地ビールは職人が大変な手間をかけて製造しているのである。

 地ビールを飲むことによって得られるご当地感も嬉しい要素だ。最近ではネットで取り寄せられる地ビールも増えている。忙しくてなかなか旅行に行けないという人も、自宅で地ビールを飲みながら、そのビールが作られた地に思いを馳せることで、ちょっとした旅行気分を味わえるのではないだろうか。

地ビール日本一周! 地方別のおすすめ地ビール

 地ビールの特徴と魅力について説明したところで、地方別のおすすめの地ビールを紹介していく。

北海道

大雪地ビール
 北海道旭川の大雪原の静水を活かした地ビール。ネット通販からは三種類のビールのセットを取り寄せられる。なかでも注目は「富良野大麦」というビール。地元旭川の富良野産の大麦を使用したビールで、爽やかな香りが特徴だ。

東北地方

遠野麦酒ズモナ(岩手県)
 岩手県の遠野市は、ビールの原料であるホップの生産が日本一の地だ。地元産のホップを使用した小麦ビール「ZUMONA/ヴァイツェン」はフルーティーな味わいでとても飲みやすいビールである。
田沢湖ビール(秋田県)
 酵母を一切ろ過せずに作った、酵母が生きているビール。日本一のブナの巨木が育った“和賀山塊”の清冽な伏流水を仕込み水に使用。中でも「アルト」という種類のビールは2006年にジャパン・アジア・ビアカップで金賞を受賞。独特の爽やかな苦みと麦芽の深い風味が特徴的だ。

関東地方

箱根ビール(神奈川県)
 箱根・富士・丹沢連山に育まれた名水「箱根百年水」を使用した地ビール。すっきりした味わいの「箱根ピルス」は2012年に国際ビール大賞で金賞を受賞した。
那須高原ビール(栃木県)
 豊かな森と清らかな雪解け水に恵まれた、那須高原の大自然の中で作られる地ビール。なかでも「愛」という種類のビールは豊かな味わい、しっかりとした喉ごしが特徴的で、宮内庁御用達に選ばれた逸品である。

関西地方

明石ビール(兵庫県)
 日本酒製造が有名な地元「西灘」の水を使用した高品質な地ビール。すっきりした味わいと良質なアロマホップの香りを楽しめる「明石海岸ビール」は国際ビール大会において二年連続で金賞を受賞。
箕面ビール(大阪府)
 箕面国定公園付近の、自然豊かな立地を活かして作られるビール。すべてのビールに対してろ過をせず、非熱処理でそのまま瓶詰めしているので香りが非常に豊かである。酵母をろ過していないことで、健康・美容面においての効果があるという。

中国地方

宮島ビール(広島県)
 広島県の有名な観光名所のひとつ、厳島神社の近くで製造されている地ビール。世界遺産に登録された宮島・弥山原始林に育まれた「霊水」を仕込み水の一部に使用している。「ブラッドオレンジ」という種類のビールは、広島県瀬戸田産のブラッドオレンジを使用したフルーツビールで、上品な味わいが特徴的だ。
山口地ビール(山口県)
 天然ミネラルを豊富に含んだ山口県鳴滝の名水を使用し、麦・ホップ・酵母以外の副原料は一切使用せずに作られる、こだわりの強い地ビール。まろやかで香りがよく、コクが深い。「スタウト」という種類のビールはモンドセレクション最高金賞を受賞。

四国地方

道後ビール(愛媛県)
 「ケルシュタイプ」「アルトタイプ」「スタウト」の三種類のビールにはそれぞれ「坊っちゃんビール」「マドンナビール」「漱石ビール」の通称がついており、夏目漱石著「坊っちゃん」の舞台となった愛媛県のならではのネーミングである。ケルシュタイプは一番搾りの麦汁のみを使用し、キレのいいさっぱりとした味わい。

九州・沖縄地方

有明浪漫麦酒(熊本県)
 名水百選に選ばれた菊池川上流水を使用した地ビール。「新高」という種類のビールは、なんと地元である熊本県荒尾で収穫される大きな梨「新高」を原材料に使っている。すっきりとした飲みごたえで、とてもフルーティーな味わい。
ニヘデビール(沖縄県)
 名水百選にも選ばれた 垣花樋川支流の地下水を使用した地ビール。職人の舌と勘を頼りに糖分を調整している。魚料理に合うさっぱり風味の「ソフトタイプ」、肉料理に合うパンチの効いた「ハードタイプ」等の種類がある。沖縄の方言で「ありがとう」を意味する「にふぇーでーびる」が名前の由来だという。


 日本中の地ビールの中から、ネットで取り寄せることのできるおすすめの地ビールを厳選して紹介した。あなたの興味を引く地ビールは見つかっただろうか。読者の皆様には是非、ちょっとした旅行気分に浸りながら、個性的でおいしい地ビールを味わっていただきたい。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード