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登録は必要? 自転車の防犯登録番号について

粕谷満子

2016/12/22(最終更新日:2016/12/22)


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出典:inhabitat.com
 街中を自転車で走っていると、警官に防犯登録をされる……という経験をしたことある人もいるのではないだろうか。ではそもそも自転車の防犯登録とはどのようなシステムになっているのだろうか。また、登録をするとどのようなメリットがあるのだろうか。分からないことも多い。今回は、そんな自転車の防犯登録について紹介していこう。

自転車の防犯登録番号とは?

 自転車防犯登録制度は、平成6年施行の、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」により利用者の責務(義務)とされているものだ。目的としては、防犯登録をすることで、自転車の所有者を明確にし、自転車の盗難防止と被害回復の促進を目指している。

 防犯登録をすると、警視庁のコンピュータに防犯登録番号等のデータが10年の間登録され、被害にあった時などに照合することができる。登録時に自転車に黄色いシールを張ることになるが、この番号をもとに照合が行われるのだ。

 自転車が盗まれた際、この防犯登録番号の自転車が警察によって特定されることで、発見され、返還される可能性が高くなる。法律で義務付けはされているが、特に罰則などは無いため、実質的には加入は自由だ。しかし、万が一の時のことを考え、加入しておくと無難であろう。盗難にあった際は、登録時にもらう防犯登録カードを警察に持っていけば、照合が行われるようになる。

自転車の防犯登録はどこでするの?

 そんな防犯登録だが、どこで登録することができるのであろうか。基本的には、自転車であれば全国どこでも登録が可能だ。ホームセンターの自転車売り場等でも対応することができる。
 
 防犯登録をする際は、自転車防犯登録所に備え付けの「自転車防犯登録カード」に住所、氏名、電話番号を記入するだけでOKだ。新しく自転車を購入した際には、その販売店で同時に登録をすることができる。

 他人から自転車を譲り受けた場合は、新しく登録をする必要がある。その場合、その自転車と、元の所有者の防犯登録控えを用意し、警察署か自転車防犯登録所に向かおう。そこで防犯登録の末梢手続きをすることができる。そしてまた自分の情報を書き込み、新たに登録を行おう。登録に掛かる費用は、500円だ。

 登録時にもらうシールは、基本的にどこに貼っても大丈夫だが、サドルの下やハンドルの付け根など、外から見えるところに貼っていればOKだ。

自転車の防犯登録番号は全国共通?

 防犯登録は日本全国で行われているが、その番号や管轄は全国共通ではなく、各都道府県で別々に管理、運営されている。各都道府県のデータは共有されていないため、他の県に持ち出して盗難にあった場合、戻ってくる可能性が低くなってしまう。県外に持ち出す場合や引っ越しをする際は、新たに防犯登録をする必要があるため、注意が必要だ。

 防犯登録の変更は、新しい県の防犯登録所であればどこでも行うことができる。この際、防犯登録カードがあるとスムーズに手続きに移ることができるため、このカードは大切に保管するようにしよう。無くしてしまうと、いざ自転車が盗難にあった時に結局動くことが出来ず、諦めてしまう場合も多い。

 また、上記のように他人に譲渡する際もこのカードが必要であるため、なくしてしまうと譲り受けた人間が疑いをかけられることにつながりかねない。普段重要でないためか失くしたり紛失したりする例が多いが、しっかりと管理をするようにしよう。


 以上、自転車の防犯登録に関して紹介してきた。多くの方が所有しているであろう自転車であるが、いざという時のために防犯登録を行っておくと良いだろう。また、駐輪をする際は盗難に遭わないよう、駐輪場など管理の行き届いた場所に置くようにしよう。

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