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苦いコーヒーはもう古い!? フルーティーなフレーバーが楽しめる“スペシャルティコーヒー”とは?

ALCB 公式

2016/08/23(最終更新日:2016/08/23)


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 今回よりU-NOTEで、コーヒーについての連載を行うことになりました、渋谷・道玄坂にあるスペシャルティコーヒースタンド「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」です。まず、皆さんが普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、実はかなり奥の深い世界。産地や焙煎方法、淹れ方などにより味が変化しますし、それぞれに壮大なストーリーが潜んでいるのです。

 最近では、“スペシャルティコーヒーショップ”がどんどんオープンしており、東京のコーヒーカルチャー自体も盛り上がりを見せております。本連載では、コーヒーにまつわる豆知識から、東京のコーヒーカルチャーがなぜ盛り上がっているのか、ということにフォーカスして情報を発信していきます。

「スペシャルティコーヒーって何?」と聞かれたら

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 ここ数年で「スペシャルティコーヒー」という言葉を耳にする機会が増えたと思います。メディアなどでもよく取り上げられていますし、実際に東京ではどんどんスペシャルティコーヒーを取り扱うショップが増えています。世界中でも、アメリカ、オーストラリア、ノルウェイ、アジア各国を中心に盛り上がりの波が広がってきています。

 しかしながら、「スペシャルティコーヒーって何?」と聞かれても、ちゃんと説明できる方はまだまだ少ないかもしれません……。日本スペシャルティコーヒー協会は、スペシャルティコーヒーを以下のように定義しています。

 消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。

 風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階に於いて一貫した体制・工程で品質管理が徹底している事が必須である。

 (From Seed to Cup)具体的には、生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆であること

出典:スペシャルティコーヒーの定義 « SCAJについて | Specialty Coffee ...
 これをもの凄くシンプルに要約すると、スペシャルティコーヒーは、産地から精製、焙煎、抽出のすべてにおいて高い品質管理が行われ、素材の味を最大限引き出したクオリティの高いコーヒーということ。

 豆本来の果実味を引き出しているため、爽やかで明るく酸味のきいた味が特徴です。そう、スペシャルティコーヒーは、従来の「コーヒー=苦い」という概念を覆す、今までとはまったく別の飲み物なのです。フルーティーでまるで紅茶やワインのような透明感があり、すっきりとした味わいです。

「コーヒー=苦い」はもう古い!?

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 ところでコーヒーといえば「苦い」という印象の飲み物ですが、コーヒー豆はもともと「コーヒーの木」になる甘い果実(コーヒーチェリー)から取れる種子なんです。その果実が真っ赤に熟した頃に収穫されて、精製されたものが流通されていきます。では、なぜ苦い飲み物という印象が広がってしまったのでしょうか。 

 世界中で起きていた大量生産・大量消費の時代(70年代〜90年代)では、コーヒーも同じく、膨大な量が消費されていました。その需要に間に合わせるため、コーヒーのおいしさを引き出すために必要な手間や時間よりも、大量に効率良く生産するということに重きがおかれていました。

 その結果、市場で出回る焙煎前の豆には、欠点豆(腐りかけの豆や未熟豆など)やそうでない豆も一緒にされていることが多く、そしてそのクオリティの差を埋めるため、苦味が強くなる深い焙煎によってコーヒーの「味」を均一にしていたという悪循環が生まれてしまったそうです。

 ところがそんな大量生産・大量消費の時代も終わり、近年はコーヒー農園へ出向き、コーヒー農家と一緒に品質の良いものをお客さまに提供しようという流れに変わってきました。それに加えて、焙煎やバリスタの技術が向上したり、丁寧なライフスタイルが浸透したりと、さまざまな要因が重なり、スペシャルティコーヒーのカルチャーが進んでいきました。 

 そうして豆本来の味を最大限に引き出した、フルーティーで苦くないスペシャルティーコーヒーが作られるようになったのです。

スペシャルティーコーヒー独自の味わいとは?

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 スペシャルティコーヒーの色は、ブラックではなく赤褐色のような色をしています。焙煎で豆を焦がしていないので、クリアで美しい色合いになるのです。味は、果実やフルーツのような優しい酸味を感じることができ、甘みがあってとてもまろやかで、その余韻が口の中に残ります。また、深煎りでは消されてしまっていた豊かな風味やアロマを感じることができ、多くの方がイメージされる“コーヒーの苦味”はなく、すっきりとした味わいだったり、赤ワインを飲んだ時の鼻から抜けるような風味に惹かれます。

 産地によっては、フルーツ系の「オレンジ」「アプリコット」「チェリー」「ベリー」といった爽やかな酸味のものから、「チョコレート」「ナッツ」「シロップ」といったまろやかな甘みを持ったものなど、味のバラエティは様々です。

食材の透明性について考える機会に

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 コーヒーに限らず、情報感度の高い人々の間では、食材の透明性を気にする方が増えました。スーパーの野菜コーナーでも、どの産地でどの農家さんが作られているかなどを表示することが多くなってきました。自分の食べているものが、どこでどうやって作られて、どのように届けられたのかを知ることは非常に大切です。なぜなら、食べ物が私たちの体を形作っているからです。

 スペシャルティコーヒーは、品種、精製工程、コーヒー豆が栽培されていた標高、など細かく生産地の情報が表示されているのがほとんどですし、中には農園主の説明もしっかり記載されているものもあります。ですので、非常に透明性が高く、安心して飲むことができます。

 ALCBでは、グアテマラやエルサルバドル、ルワンダなどの農園に直接足を運び、その透明性をより明らかにし、生産者とコミュニケーションを取ることでより質の高いコーヒーを作ってもらえるように活動を行っています。

スペシャルティコーヒーを気軽に楽しめるコーヒースタンド

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 ABOUT LIFE COFFEE BREWERSは、渋谷・道玄坂を渋谷駅から10分ほど登ると左手にあります。スタンド形式で気軽にスペシャルティコーヒーを楽しめますし、バリスタとも気さくにお話できるので、ぜひ一度遊びにいらしてください。また東京の人気ロースター(焙煎所)の豆をセレクトできる方式を採用しており、ALCBのメインロースターである奥沢・中目黒の「ONIBUS COFFEE(オニバス コーヒー)」はもちろん、目黒の「SWITCH COFFEE TOKYO(スイッチコーヒー トーキョー)」、武蔵小山の「AMAMERIA ESPRESSO(アマメリア エスプレッソ)」の3店舗の味を渋谷で楽しむことができます。
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 また、ご自宅でもっと気軽にスペシャルティコーヒーを楽しめるように、オンラインストアのご用意もあります。オンラインストア限定のオリジナルブレンドの“DAY”が楽しめ、コーヒー初心者のためのドリッパーやミルがセットとなったお得な「コーヒードリップ スタートプラン」も展開しています。気になった方はぜひサイトをご覧になってください。


 これから数回に渡り、コーヒーに関する興味深い情報を発信していきますので、ぜひともチェックしてみてください。あなたのコーヒーライフがますます楽しくなりますよ。


【Shop Information】

ABOUT LIFE COFFEE BREWERS
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-19-8
TEL 03-6809-0751
OPEN EVERYDAY 8:30 - 20:30

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