家庭で空気清浄機を使っているという人も多いだろうが、空気清浄機の手入れはどれくらいの頻度でどのような手入れを行っているだろうか。意外と何もしないまま使い続けている人も多いのではないだろうか。だが、空気清浄機はフィルターを通して空気を綺麗にするので、フィルターはとても汚れやすい。今回はこのようなフィルターの管理など、空気清浄機を綺麗に使うために何をすべきかを説明していこう。
空気清浄機のフィルターの役割
空気清浄機は、空気中のゴミや埃などを分解してくれるわけではない。汚れた空気をフィルターに通して汚れをこしとり綺麗な空気だけをお部屋に戻して浄化する。なので、フィルターは空気中の汚れを除去する上で非常に重要な役割であると同時に、空気清浄機を稼働させればさせるほど、汚れていってしまう。
さらに汚れに含まれるカビの胞子や雑菌、ウイルスなどは生きているので、フィルターの手入れをしないまま放置しておくと、フィルターに溜まったハウスダストと湿気を温床に、カビなどが繁殖する恐れもある。繁殖し始めてしまうと、嫌な臭いを発したり、もちろん空気も汚し始めたりしてしまう。こうなってしまっては空気清浄機の意味がない。フィルターの中でも抗菌仕様のものなどがあるが、これは菌の活動を抑制してくれる役割なので、温度や湿度や栄養などの好条件さえ揃って仕舞えば菌は増えていく一方である。このようにフィルターは空気清浄機の機能を保つ上で非常に重要なものであるので、正しい管理方法で清潔なフィルターを保つようにしよう。
フィルター交換のサインや時期は?
一言で空気清浄機のフィルターといってもプレフィルター、集塵フィルター、脱臭フィルター、加湿フィルター、集塵防臭一体型フィルターなど幾つかのフィルターを本体に組み合わせて内蔵している。そのためメーカーや機種、空気清浄機のタイプによって使っているフィルターの種類も組み合わせも様々である。だが基本的に言われているのは、集塵フィルターの寿命は約10年であり、防臭フィルターは2年といったところだ。しかし、最初でも言った通りメーカーやフィルターの型に寄っても差があるので、フィルターの交換時期は取扱説明書に従えば良い。
ただしここでひとつ気をつけたいのが、10年間交換不要という文言を目にすると思うが、これは10年間交換してはいけないというわけではないということである。空気の汚れは家庭によって異なるので、差が大きいが目安として集塵フィルターは空気清浄機の吸気や排気能力が落ちてきたら、脱臭フィルターは空気清浄機から嫌な臭いを感じ始めたら交換すると良い。これらを無視して使い続けていても、空気の汚れは取れず、嫌な臭いの原因にもなり、電気代もかさんでしまう。カビなどが増殖してしまったらアレルギーを引き起こす原因にもなってしまう。空気清浄機に違和感があったらすぐ交換してしまおう。
フィルター交換やお手入れの仕方
各家庭で汚れは異なるが、フィルターごと手入れの仕方も頻度も異なる。まずプレフィルターは二週間に一回程度手入れをした方がよく、この時一緒に吸気口の周りのホコリも吸い取るとよい。集塵フィルターは二週間に二回程度手入れした方がよい。吸気や排気が落ちてきたと感じたらその都度掃除をするが、掃除の頻度が高くなってきたら交換した方がよいだろう。
脱臭フィルターは一ヶ月に一回程度手入れすればよい。部屋の臭いが気になる場合はその都度掃除をするが、掃除の頻度が高くなってきたら交換を検討した方が良さそうだ。最後に加湿フィルターだが、これも一ヶ月に一回程度手入れをすればよい。加湿フィルターはカビやぬめりの温床になりやすいので、加湿トレーやタンクもあわせて綺麗に清浄した方がよい。具体的なお手入れの方法はフィルターの種類や機種によっても違うので、説明書に従ってお手入れをしてもらいたい。
今回は空気清浄機のフィルターについて説明した。空気清浄機のフィルターは、空気清浄機としての機能を保つために非常に重要なものである。なので、空気清浄機の寿命を延ばすためにも気を使って手入れするように心がけよう。
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