デジタルカメラと一眼レフカメラの一番の違いと言えば、レンズの交換にあるだろう。レンズを交換することによって、一辺倒なカメラワークではなく、様々な形の表現をすることが可能になる。しかし、一眼レフカメラを始めるにあたって、どのようなレンズが良いのか、どのように違うのかなどは分かりにくい。今回は、そんな一眼レフカメラ初心者の皆さんのために、レンズの種類について紹介をしていく。
レンズの種類と特徴
簡単に紹介すると、レンズには、広い範囲を撮影できる広角レンズ、私たちの見た感じに近い標準レンズ、遠くにあるものを大きく映すことのできる望遠レンズ、花や昆虫などを映したいときに使えるマクロレンズがある。そして、それらのレンズの中でも、焦点距離を変えることのできるズームレンズと、一切ズームをすることのできない単焦点レンズがある。
まずはこの二つについてみて行こう。
ズームレンズ
ズームレンズとは、一つのレンズで焦点距離を変えて撮影できることができるレンズのこと。最初にカメラとセットになっているものを買った場合、基本的にはズームレンズがついてくる。少し遠くにある被写体を撮りたい場合、遠くにいながらにして撮影することができるのが、このズームレンズだ。広角で広がりをもたせたり、アップにしたりなど自由に構図を作ることができるのがズームレンズの魅力だ。
単焦点レンズ
単焦点レンズは、ズームが一切効かないレンズのこと。不便と感じる人も多いかもしれないが、単焦点レンズのいいところは、「絞り」の値をより小さくすることで、ぼかし効果を強めることができることだ。そのため、人物を撮るときなどに重宝する。また、絞り値を小さくできるということは、シャッター速度を速めても明るく撮影できるということになり、暗い場所でもうまく撮影することができる。
ズームレンズと単焦点レンズにも、それぞれ大きく分けて4つの種類がある。
広角レンズ
広角レンズは、室内を広く見せたり、広大な風景を撮影したりするのに適したレンズだ。
標準レンズ
肉眼で見えているような風景を表現するのに適したものが標準レンズだ。広角ほど広い範囲は撮影できないが、自分の目で見ているような自然な写真を撮ることができる。オールマイティなレンズと言うことができるだろう。
望遠レンズ
電車の写真や動物を撮るときなど、遠くにあるものを近くに引き寄せることで迫力のある写真が撮影することができる。また、背景をぼかしやすいという利点もある。
マクロレンズ
花や虫など、小さな被写体を大きく映すことが出来るレンズで、超アップでものを撮りたいときは、このレンズを使用するといいだろう。
レンズを選ぶ際の指標の見方
では、上記のようなレンズの見分け方を説明しよう。一番わかりやすいのが、焦点距離の数値での見分け方だ。レンズには〇〇mmなど、数値が書いてある。これが焦点距離の数値なのだが、この数値を見れば、レンズがどのような種類なのかを見分けることができる。
12mm以下
12mm以下の数値が書いてあるレンズは、超広角レンズと言われ、大きなものの全体象を近くで撮るときなどに使う。
18~30mm
広角レンズと呼ばれる。
35~85mm
標準レンズ
100~300mm
望遠レンズ
このように、焦点距離を見ればどのようなレンズなのかがわかるのだ。
初心者向け レンズの選び方
では、どのように選べばよいのだろうか。
オールマイティ型
まず、とりあえずカメラで遊びたいという方であれば、標準ズームレンズが一番いい。特殊な撮影でない限り、大体の撮影はこのレンズを持って入れば問題なく行うことができる。
人を撮りたい
人を撮りたいという場合は、多少不便な点もあることはあるが、単焦点のレンズを買うといいだろう。絞りが良く効くため、きれいな人物画を撮ることができる。
動物を撮りたい
動物など、近くに行って撮影するのが難しいものを撮りたい場合は、望遠レンズを持っていよう。遠くにいても、このレンズを使えば迫力のある写真を撮ることができる。
景色を撮りたい
景色を撮りたいという場合は、広角レンズを買うといい。ダイナミックな写真を撮ることができる。
上記のように、レンズはその用途に合わせて買うと良いだろう。まずは自分が一番どのような写真を撮りたいかを考え、その用途に合ったレンズを買うことをお勧めする。だからと言って他の写真が撮れないというわけではないため、どのような写真を一番きれいに撮りたいかを基準に選んでもらえればと思う。
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