カメラは外に持ち歩いて使うもの。そのため、撮影中どうしてもレンズが汚れてしまう。レンズの表面が汚れたままだと、いくら性能の良いレンズを使っても、画質が落ち、本来の持ち味が発揮されない。それどころか、レンズの寿命を縮めてしまうことにもつながるのだ。
イメージセンサーの掃除もぬかりなく!
一眼レフなど、レンズ交換式カメラを使う場合、イメージセンサー(撮像素子)にゴごみが付着してしまうことは往々にしてある。レンズの交換の際に外からの小さな埃などが入ってしまうことが主な要因であるため、レンズを交換する以上はごみの付着は避けられないのだ。
撮った写真を確認していると、ところどころに黒い斑点が見える。なんていうことが起こったら、イメージセンサーを掃除するタイミングだ。イメージセンサーの掃除方法は主に3つある。
ごみを吹き飛ばす
一番簡単にできるのが、ブロアーを使い、空気の力で埃を飛ばす方法だ。レンズを取り外してミラーを上げ、カメラを下に向けて、イメージセンサーの部分をブロアーで吹く。これで大抵のごみは取り除くことができるはずだ。
粘着力で除去する
初めてのセンサー掃除におすすめなのは、粘着力を使ってごみを除去する方法だ。乾式クリーニングとも呼ばれ、粘着性のある棒を使って直接ごみをひきつけ、除去する。PENTAXから、イメージセンサークリーニングキットというものが出ており、これを使うと良いだろう。メーカー純正品のため、安心して使うことができる。
アルコールでセンサーを拭く
一番ごみの除去能力が高く、多くのサービスセンターで採用されている方法。湿式クリーニングとも呼ばれ、シルボン紙という専用の紙と無水エタノールを用いて表面をふき取る。センサーを直接触るため、細心の注意を払わねばならず、上級者向けと言えるが、この方法でとれないごみはまずないだろう。
カメラ上級者向け! レンズ手入れの必須アイテム
よりきれいな写真を目指すあなたに、上級者向けの、レンズ手入れアイテムを紹介しよう。
レンズクリーナー
まず、カメラのクリーニング用品として多く使用するのは、レンズクリーナーだ。種類は界面活性剤と無水アルコールに分かれるが、使用方法はどちらも液晶画面を拭くときと同様である。撮影後にクリーナーを吹きかけ、レンズティッシュでふき取れば、手垢はまずなくなるのだ。
レンズティッシュ
レンズに指紋などがあり、汚れた状態で撮影をするとせっかくの綺麗な景色に余計なごみが写り込んでしまう場合もある。そのため、出先でもレンズをきれいに保つことが出来るよう、レンズクリーナーティッシュを持参しよう。
レンズクリーニングペン
クリーニングペンの主な用途は、レンズのふちにある細かいほこりや手垢をきれいにふき取ることである。レンズそのものが小さい場合など、このペンを使うと細かいところまでごみがとれてよさそうだ。
ブロアー
上級者であろうと関係なく、カメラを持つ人には必需品だ。レンズやカメラボディはもちろん、イメージセンサーの掃除の時も重宝することとなる。カメラの手入れの基礎中の基礎として、ブロアーは必ず持っておこう。
レンズの掃除の手順
レンズを掃除する時は、大きなところから順々に行っていく。
①まずはペンやクロス、ブロアーを使って、レンズの縁にたまっている埃や、大きなごみを取り除く。
②その後、レンズクリーナーを使用し、手垢の残らないようにしっかりと拭くようにしよう。
以上で、レンズの掃除は終了だ。
今回は、一眼レフカメラのレンズのクリーニングの仕方を主に紹介してきた。レンズはカメラの命。ここが汚れていては、良い写真は撮ることはできない。使用後や使用前に必ず手入れをして、きれいな写真を思い通りに撮れるようになっていただければ幸いだ。
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