ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「ノウハウ共有が大事!?」〜vol.706〜』では、ホリエモンがWebサービスの広告展開で意外と忘れがちな鉄則を紹介。
今回取り上げたのは、「アファッションアプリのダウンロード数を増やしたいです。できる限り知人にソーシャルでの拡散はお願いしていますが、広告などを打てる予算はありません。極力予算をかけずに伸ばす方法としては、SEOを意識した作りで自然流入を増やすか、ソーシャルでバズるようなコンテンツを作るくらいしか思いつきません。何かアドバイスをお願いします」という質問。
正解は分からないからこそ、トライ&エラーを繰り返すしかない!
ホリエモンは、「王道だけど、やっぱりアプリの使い勝手だと思うよ。サクサク動くことが大事。それと、そのアプリを常に使い続けたくなるようなインセンティブを付けることだね。クセになるというか……」と回答。
アプリのダウンロード数を増やす広告展開を尋ねた今回の質問。特に創業初期のWebサービス会社にとって、プロモーションは重要な問題の1つ。今回のゲストでWeb制作者向けのコミュニケーションツール「universions」を運営する株式会社unimalのCOO永田司氏も、どんな施策が適切かは常に考えてきたという。
永田氏が実感しているのは、広告戦略は無数に存在するがどれがベストかは決して分からないということ。例えば、一口に流入数を高めるといっても検索流入を高めるのかSNSを重視するのかなど、流入経路は様々。その中のどこにリソースを割くべきなのかは、自社が提供しているサービス内容やそれを取り巻く環境などに左右されるので、いつ誰がやっても絶対的な効果を発揮するような施策は存在しないのだ。
そこで、永田氏が辿り着いた最適解は「とにかくトライ&エラーを繰り返すこと」。ベストな手法が分からないのなら、とにかく色んな手法を試してみるしかない。効果がありそうな施策をとりあえずやってみて、ダメそうだったらすぐに他の手法に切り替える。こうしているうちに、自分たちにピッタリな広告手法が見えてくるというわけだ。
ホリエモン「アンインストールさせないためにどうすべきかも考えるべきだよね」
ホリエモンがオススメするのは、ユーザー同士がノウハウを共有する場を作ること。実際にアプリを使っている人のミートアップを開き、彼らの感想や日々の悩みをサービス設計に活かすのだ。例えば、universionsだったら実際にWeb制作会社に勤める人に意見を貰ってみることで、社内だけでは気付かなかった新たな課題などが見えてくるはず。
とはいえ、それにも増してホリエモンが重要だと考えるのはアプリの使い勝手。仮にインストールしてもらえたとしても、使い勝手が悪ければほとんど使うこともなしにアンインストールされてしまう。
「インストールさせるのも大変だけど、アンインストールさせない方法、つまりはアクティブユーザーをいかに保つも考えなきゃね」とホリエモン。一見これは広告展開とは関係ないように思えるが、こうした微細な心遣いがユーザーの評価を大きく左右する。それはやがて口コミという形でアプリの評判そのものになり、DL数にもダイレクトに影響してくるはずだ。
アプリの使い勝手を高めるために大事なのも、とにかくユーザーの意見を聞きながら細かく何度も調整を続けていくこと。新たな手法が次々に生まれているアプリのマーケティングだが、絶対の正解は存在しない。サービスのクオリティ自体を高めながら、とにかくトライ&エラーを繰り返すしかないのだ。
ホリエモンがWebサービスの広告展開について語った『堀江貴文のQ&A「ノウハウ共有が大事!?」〜vol.706〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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