ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「特別感を出せ!?」〜vol.702〜』では、ホリエモンが転売問題に悩む日本のライブ業界に対して驚きの解決策を披露。
今回取り上げたのは、「チケットの転売についてです。私は行きたいライブのチケットが一度も当選したことがありません。いわゆる転売ヤーのせいだとよく聞くのですが、私としては行きたいライブなら値段がつりあがってもチケットが欲しいと思っています。
そういう奴がいるから転売ヤーが減らないとの声もよく聞きますし、転売チケットでの入場規制の文言はありますが会場の規模によっては限界もあるようです。主催者が最初からオークション制で販売して欲しいと思ってしまうのですが、何か良い方法はないものでしょうか?」という質問。
ホリエモン「公式がチケットの二次流通もやっちゃえばいいのにね」
ホリエモンは、「その方法が良いと思うよ。希少価値があるものを最初から高く売るのがベストだよね。品行方正が大事だと思っているのか、誰もやらないよね……」と回答。
ライブチケットの販売について、転売対策として主催者側がオークション制を設けるべきとと考える質問者に、ホリエモンは大賛成。要するに、これはいままで外部が行っていた二次流通市場をオフィシャル化するということ。
今回のゲストでコンサル経験も多く持つLiNK-UP株式会社代表取締役社長CEO 小田吉男氏も、「その方が主催者がお金を稼ぐことができるからファンサービスも向上するはず」と肯定的だが、倫理的な問題なのか、なかなか実行されないのが現実だ。
ホリエモンによれば、海外スポーツでは既に観戦チケットの公式二次流通が実現している。たしかに、どうしても観戦したい熱意のある人をヤフオクなどのオークションサイトを駆け回らせるより、公式が直接受け皿を用意しておく方がお互いにWin-Winになりそうだ。
ホリエモン「売出し中のアーティストこそ、プラチナチケットを販売すべき!」
更にホリエモンは、海外でのライブの収益モデルを説明。例えば、マドンナのライブでは彼女と会話も出来るパーティの参加券付きのチケットが100万円で販売される。
一般チケットに比べて圧倒的に高額だが、その分豪華なサービスが付いたプラチナチケットが、海外アーティストのライブでは重要な収益源になっている。通常チケット以上の料金を払ってアーティストに貢献したい、または特別な体験をしたいという熱狂的なファンにとってもこうしたサービスは願ったり叶ったりだろう。
ホリエモンは、アーティストとして近々ライブを行うホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏に、「プラチナチケットを売らないの?」と質問。これに対して寺田氏は「そんなにお客さん入らないし……」と自虐気味な反応。
しかし、むしろプラチナチケットサービスは超大物アーティストよりも規模が大きくないアーティストこそがやってみるべきだとホリエモン。なぜなら、まだまだ成長途中でファンコミュニティも育っていないアーティストの方が、ファンからすれば「自分が育てている感」を持てるからだ。
プラチナチケットは、いってみれば手軽にアーティストのパトロンになれるシステム。パトロンとしての特別感を持たせることができれば、熱心なファンの需要に応えることも出来るし、利益だってかなり出ることになる。
日本のライブチケットをめぐるやり取りにはまだまだ問題があるが、ホリエモンも言うように解決策は無数にある。チケット販売のモデルを改善するだけで、より収益を上げるだけでなくファンとの絆を深めるきっかけだって作ることができるのだ。
ホリエモンが海外でのチケット販売について語った『堀江貴文のQ&A「特別感を出せ!?」〜vol.702〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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