梅雨があけ、本格的に夏を感じる気温になってくるとどうしてもエアコンをつけずにはいられないものだ。熱帯夜の時などはタイマー設定では我慢できず、夜から朝までずっとエアコンをつけているという方も多いのではないだろうか。
しかしながら、ずっとエアコンのついている室内に閉じこもっていると体に影響が出てくることもある。今回はエアコンによって起こる症状について紹介する。
頭痛がする? それはクーラー病かも?
クーラー病という名前を聞いたことがあるだろうか。特に女性に多いのだが、エアコンの効いたオフィスや車内に長時間いる事によって身体に頭痛などの症状が現れてくることだ。その症状は冷え性と良く似ていて、頭痛の他にも肩こり、腹痛、腰痛、食欲不振、むくみ、疲労感、不眠症などが挙げられる。
この病気の厄介な所は、冷えが原因だからといってエアコンの効いた寒い場所にいなければよいというわけではないという所である。症状が酷くなると身体に染み付いてしまい、エアコンが効いている部屋に入っただけなのに頭痛などの症状が出てしまうこともあるという。
そうなると生活に支障をきたし、オフィスはもちろん、スーパーやレストランなどのエアコンが効いている場所に行くのが億劫になってしまう。実際にこのような人は少なくなく、夏場はエアコンを一切使わず扇風機だけで過ごしている人もいるそうだ。
クーラー病で頭痛がする原因とは?
そもそもなぜクーラー病が起こるのか、その原因について調べていきたい。単純に言ってしまえば、エアコンによって急激に温度が変化することに身体がついていけてないというのが、クーラー病が起こる原因である。
さらに詳しく言うと自律神経が対応できなくなった結果、頭痛などの症状がでるともいえるだろう。自律神経は交感神経と副交感神経を合わせたものである。身体が活発な時や緊張している時に働いて体温を下げる交感神経と、リラックスしている時に働いて体温を上げる副交感神経がうまくバランスを取れなくなってしまうのだ。
エアコンのきいたオフィスで仕事をしている時は交感神経が働いており、クーラーで冷えている身体の体温をさらに下げている状態だ。息抜きで休憩やトイレに行った時には副交感神経が働くが、この二つの間の気温差は、自律神経が対応することのできない5度以上になってしまうので、この状況が繰り返し起こるとバランスが崩れてクーラー病になってしまうというのだ。
エアコンでクーラー病になってしまった時の対策
エアコンはどこにでもあり、自分一人の我儘で消したり、温度を高く設定したりできるものでもないので、どうしてもクーラー病は避けられない場合もある。そんなときは自分でできる対策をして、できるだけ症状がでないようにしよう。
羽織もの
基本的には何かを着て身体を温めるのがシンプルな解決策ではある。カーディガンやジャケットなど着脱可能な上着を一枚職場に持っていこう。
マスク
インフルエンザや風邪の時などに使うマスクだが、実は防寒対策にも使えるのだ。冬場にマスクをすると口元が暖かくなることから分かるように、マスクで体感温度が上がることは証明されているそうだ。
腹巻き
冷え性やクーラーの場合、何かと手や足などの末端をひやさないようにと意識する方は多いようだが、それ以上に身体の中心である腹や腰を温めることは重要である。もし身体の中心が冷えてしまえば、そのせいで末端も冷えてしまうのである。
エアコンが原因で起こるクーラー病についての理解を深めていただけたであろうか。自分でできる対策はできるだけ行い、頭痛などのつらい症状がでないようにしよう。
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