「貯金をしたいと思ってはいるけれど、なかなかお金が貯まらない」という人も多いのではないでしょうか。
本記事では、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)が100万円を簡単に貯める方法をご紹介します。
上手に、確実に貯蓄をしたい人はぜひ参考にしてください。
- 賢く貯蓄するためには「貯蓄の仕組み」を知る必要がある
- 確実に貯蓄するためにしておきたい5つのこと
- 貯蓄のペースを上げるためにしたい3つのこと
賢く貯蓄するためには「貯蓄の仕組み」を知ることから始めよう
貯蓄の仕組みとは、「収入」-「支出」=「貯蓄」 になることです。
「収入から使ったお金を引くと、貯金になることぐらい知ってる!」と思う人もいるのではないでしょうか。
貯蓄の仕組みの式を移行してみると、「収入」-「貯蓄」=「支出」となります。
この式が伝えたいことは、収入から先に貯めておきたいお金を引き、そのお金を貯蓄することです。残ったお金を上手に運用し、貯蓄のためのお金を使わないようにすると、貯金できるようになります。
金額としては、手取り収入の20%程度を目安に始めるのがおすすめ。手取りが20万円の人であれば、4万円を毎月貯めていくと、2年強で、100万円を貯めれます。
確実に貯蓄するためにしておきたい5つのこと
「先に貯蓄用のお金を残していても支出が多すぎて使ってしまう」「貯金に回せるお金が少なすぎて、なかなか貯金が貯まらない」という人もいるでしょう。
以下では、確実に貯蓄するためにしておきたい5つのことをご紹介します。
お金を使いすぎてしまうくせがある人は、ぜひ参考にしてください。
1.まずは、生活費を正しく把握する
確実に貯蓄するための1つ目の方法は、生活費を正しく把握することです。
「知らない間にお金が消えている」「いつもよくわからないけど、月末がピンチ」という人は、まずは生活費にいくら使っているのかを把握しましょう。
自分が得た給料の使い方を把握していないと無駄なお金の使い方がわからず、支出を減らすことはできません。
まずは、家計簿をつけて何にいくらお金をかけているのかを把握しましょう。
家計簿には、アナログのものとデジタルのものがあります。スマホアプリを使うと、気軽に入力できるので、めんどくさがりな人でも継続して家計簿をつけれます。
また、レシートを読み取るだけで、お金を使った日や金額、購入品などを記録できるアプリや、クレジットカードと連携できるものもあります。自分に合ったアプリや家計簿を使って、支出に無駄がないか確認してみましょう。
2.今後必要になる費用を計算してみる
確実に貯蓄するための2つ目の方法は、今後必要になる費用を計算してみることです。
ただなんとなく貯金をしようと思っていては、貯金額を増やすのは難しいでしょう。
貯金をするための目標があると、貯金はしやすくなります。
例えば、半年後に海外旅行に行くための18万を貯めることを考えてください。
20万貯めるという目標だけでは、いつでも行うことができ、「来年の自分に任せよう」という気持ちになってしまい貯金できません。
「海外旅行に行くために」という目標があると、目標のために頑張ろうと思えたり、モチベーションを維持できたりします。
また、「半年後に」のように期限を設定すると、毎月3万ずつ貯めるという具体的な目標ができます。
このように、今後必要なお金を計算して、目標を作ることで、貯金するモチベーションを高めましょう。
3.貯金口座と生活用口座を分ける
確実に貯蓄するための3つ目の方法は、貯金口座と生活用口座を分けることです。
貯金用のお金と生活用のお金を同じ口座に入れていると、今月使える生活費が曖昧なままお金を使用してしまいます。
また、貯金用のお金が入っているので、お金に余裕がある気がしてしまい、気が付かないうちに財布の紐が緩んでいることも。
特にお金の扱いにルーズな人は、口座を分けておきましょう。
「貯金用の口座に入れたお金は絶対に使わない」とルールを決めて実行すると、貯金できるようになります。
4.給料から天引きで貯金をする仕組みを作る
確実に貯蓄するための4つ目の方法は、給料から天引きで貯金をする仕組みを作ることです。
給料が入ると嬉しくなってしまい、たくさん買い物をしてしまう人もいるのではないでしょうか。
買いたいものを欲望のままに買ってしまう癖がある人には、給料から天引きで貯金をする方法がおすすめです。
給料から予め貯金するお金を別口座に移し、残ったお金で生活するように努めると、自ずと貯金も貯まってくるはずです。
貯金する額を予め天引きしているので、使っていい額が明確になることがポイントです。生活費用の口座に残ったお金はストレスなく使えるので、貯金できない自分にストレスを抱えている人は給料から天引きで貯金をしてはいかがでしょうか。
5.iDeCoやNISAなどの資産形成方法を学ぶ
確実に貯蓄するための5つ目の方法は、iDeCoやNISAなどの資産形成方法を学ぶことです。
資産形成なんて考えたことがなかったという人もいるのではないでしょうか。リスクがありそうだし、知識もないまま始めるのはちょっと不安な人もいるでしょう。
資産形成にはある程度の基礎知識が必要となるからこそ、20代の豊富に時間があるうちに、資産形成方法を学び、行動に移しておきましょう。
投資経験の少ない人や資産形成初心者でも、始めやすいのがiDeCoやNISAです。
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貯蓄のペースを上げるためにしたい3つのこと
以下では、貯蓄のペースを上げるためにしておきたいことを3つご紹介します。
ボーナスの強制積立をする
貯蓄のペースを上げたい人は、ボーナスからも先に貯金額を取り出し、貯金をすることをおすすめします。
「ボーナスまで貯金に回しても大丈夫かな」と心配になる方もいるのではないでしょうか。
毎月の給料で日々の生活が回っているのであれば、ボーナスは生活費に充当しなくても大丈夫なはず。ではボーナスは、どんな用途の支出に回ることが多いのでしょうか。
ボーナスは、冠婚葬祭や帰省代といった必要な支出に充当される一方で、家電や家具の買い替えなどの緊急度の低い支出にも回されることもあります。
ボーナスでお金を沢山手にしても、本当に必要な出費なのかを考えてから買い物をするようにしましょう。
ボーナスの手取り支給額の半額は貯蓄に回すことがおすすめです。
仮に手取りが40万円だった場合、最低20万円貯金できます。ボーナスを使いすぎずに貯金をすると、1年強で100万円貯蓄できますよ。
無駄な生活費用の見直し
貯金をしたいと思っていても「お金を貯めることで生活費を切り詰めてストレスを貯めたくない」と思っている人も多いでしょう。
貯金は、使うお金を減らす必要があるので、多少なりともストレスはかかってしまいます。ストレスがかかりすぎると、貯金を途中でやめたくなったり、これまで貯金したお金を一気に使いたくなったりと、逆効果になってしまいがちです。
貯金は、継続的に行う必要があるため、長期間続けても無理のないよう、ストレスが少ない方法で貯金をするようにしてください。
ストレスがなるべく少ない節約方法は、無駄を減らすことです。生活費用を見直してみて、無駄に思えるものは削減してみましょう。
例えば、コンビニで飲み物は買わないようにしたり、買い物をする際には、事前に決めていたもの以外買わないようにしたりすることをおすすめします。
貯金をしたいからといって、トイレの回数をなるべく減らす、お風呂に入らないというようなストレスがかかりすぎることはなるべく避けたほうがいいでしょう。
あくまで、無駄を減らすことを意識してください。
貯蓄型保険を検討する
貯金というと、お金を銀行口座に貯めていくことのみを想像する人がほとんどでしょう。
一方、賢くお金を貯めれる「貯蓄型保険」を知っている人は少ないのではないでしょうか。実は、保険を活用して貯蓄する方法があります。
貯蓄型保険は、終身保険や学資保険など様々なものがありますが、今回おすすめしたいのは、終身保険です。
終身保険は、保険料払込期間が終了した後に、終身保険を解約すると支払った額よりも多い額が返金されます。
万が一死亡してしまった際に、残った家族にお金を残せるだけではなく、貯蓄する方法にもなる貯蓄型保険を検討してはいかがでしょうか。
20代のうちから貯蓄できる体制を作っておこう
- 生活費を正しく把握し、無駄を省くようにする
- 貯金用口座と生活用口座を分けて、貯金する
- ボーナスや給料から天引きして貯金する
本記事では、賢く貯金を増やす方法をご紹介しました。
貯金は毎日の積み重ねによって、徐々に増えるものです。焦らず無理をせず、余裕を持って貯蓄を増やしていきましょう。
本記事を参考に、上手に貯金を増やしてみてはいかがでしょうか。
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