ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「普通ではダメ!?」〜vol.698〜』では、スポーツジムで差別化を狙う質問者にホリエモンが厳しいアドバイス。
今回取り上げたのは、「都内で格闘技ジムを開業しようとしていますが、適した集客方法がまとまりません。格闘技未経験者の運動不足の社会人層、できれば男女比3:7ぐらいで女性が多めの柔らかな雰囲気にしたいです。
しかし、格闘技ジムにはガチ系の人や強くなりたいという気性が荒い層が集まりがちなのでピリピリしがち。こういう人たちが来ないようにするにはどういう集客方法が考えられますか? 紹介制で入会審査有にするしかないと思いつつも、それだとそもそも数が集まらなさそうです」という質問。
ホリエモン「『FIGHT CLUB 428』を参考にすれば?」
ホリエモンは、「『FIGHT CLUB 428』とかも参考になると思うよ。金網付きのリングがあり、トレーナーも24時間待機。バーもあるよ」と回答。
女性客が多めの柔らかな雰囲気の格闘技ジムを立ち上げようとする質問者。そこでホリエモンが紹介したのは、以前ホリエモンチャンネルの収録にも使用したFIGHT CLUB 428だ。ここは名前の通り格闘技ジムだが、試合観戦やお酒も楽しめる。都内で働くビジネスパーソンが仕事後に気軽に立ち寄れる空間だ。
店内には、ガラス張りの空間も多くそれぞれの場所で何が行われているのかが一目瞭然なため、店内全体がクリーンな雰囲気で女性にオススメしやすい。ホリエモンも、ホリエモンチャンネル収録後に個人で2回も立ち寄るほどの気に入りっぷりだ。
FIGHT CLUB 428は女性に強く狙いを定めているわけではないが、以上のような特徴を踏まえれば従来のジムより女性にウケそうなのは一目瞭然。質問者は集客方法の工夫で女性客を集めようとしているが、サービス内容自体を女性向けに寄せてみるのもアリだろう。
ターゲットを変えるだけでは差別化にならない!?
今回のゲストでコンサル経験も多く持つLiNK-UP株式会社代表取締役社長CEO 小田吉男氏は、そもそも質問者の掲げる女性用ジムというコンセプト自体が全く珍しいものでないことを懸念する。最近では大手ジムでも、ボクシングをエクササイズとして利用するボクササイズといった女性向けのライトなサービスが増えている。
むしろ、この逆をついて「普通のおばちゃんが(本格的な)ボクシングをやる方が面白いかも」と小田氏は提案。ホリエモンも「普通にやるだけじゃダメそうだよね」と同じく物足りなさを表明している。
とはいえ、ホリエモンはスポーツジム自体はまだまだ増えても良いと考えている。実際、最近は個人トレーニング用のジムも急増しており、平日の仕事帰りや休日のちょっとした運動ニーズを確実に捉えている。質問者がいまジムを始めるのも、決して悪い手ではないはずだ。
そこでホリエモンは、「音楽要素をとり入れてみると面白いかも」とアドバイス。この助言からも分かるように、女性客を集めたいなら単に集客方法を変えるくらいでは差別化になっていない。質問者が考えるべきは、サービス内容をどうやって尖ったものにするかだ。
需給が順調に増加するジム業界では、サービス内容に手を加えずにターゲットを変えるだけでは差別化にならない。女性の集客を狙うなら、女性が足を運びたくなるのがどんな場所なのかを考えているのが一番。FIGHT CLUB 428のように、女性でも楽しめるような空間を発想できれば、自ずと既存のジムからは差別化できているはずだ。
ホリエモンが差別化について語った『堀江貴文のQ&A「普通ではダメ!?」〜vol.698〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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