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意外な落とし穴が? 冷え性の靴下の重ね履きについて

粕谷満子

2016/12/22(最終更新日:2016/12/22)


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意外な落とし穴が? 冷え性の靴下の重ね履きについて 1番目の画像
出典:www.p-hop.co.uk
 女性は特に自分が冷え性だと思っている方も多いだろう。冷え性の対策として、湯船に長く使って血行を良くしたり、靴下を履いて寝たり、色々な方法が紹介されている。だが、実は冷え性の人の靴下の重ね履きは、あまりよくない可能性がある。そこで今回は冷え性の靴下の重ね履きについて見てみよう。

冷えとり靴下は冷え性には向いてない? 

 冷え性の対策のために、最近流行っている冷えとり靴下を購入した方も多いだろう。だが実は、この冷えとり靴下は根本的な冷え性の改善にはつながらない。冷え性の改善には二種類ある。

 一つ目は、半身浴などをすることで一時的に体を急激に温めることで改善させる方法と、時間をかけながら、冷え性の根本的な原因を改善していく方法である。冷えとり靴下は前者の対策で、一時的に冷えをとってくれるだけである。そのため、冷え取り靴下は最終的に冷え性を改善できるものではない。つまり、冷えとり靴下は、冷え性で冷えている足を温めることはできるが、根本的な冷え性の原因が改善されているわけではないので、靴下を脱いだら冷え性に逆戻りである。だが、使い方によっては冷えとり靴下で十分に冷え性の改善が望める。その使い方を次で紹介する。

靴下の重ね履きのコツ! 

 ただただ靴下を重ね履きすれば効果が出るのかというとそうではない。靴下を重ね履きする時のポイントは二つある。一つ目は、順番と素材である。具体的には、一枚目に絹の五本指靴下、二枚目に綿もしくはウールの五本指靴下、三枚目に絹の先が丸い靴下、最後に綿もしくはウールの先が丸い靴下を履くというこの素材と順番である。同じ素材ばかりだと、繊維の抜け具合が変わらず、暖かい空気が逃げてしまう。なので、この順番と素材を守ることが大切である。

 二つ目は、取り換えのタイミングである。ずばり靴下が湿ってきたらそれは取り換えのサイン。いくら絹の吸水性と速乾性が高いと言っても、湿ってきたらきちんと取り換えよう。湿ったまま放置しておくと逆に冷えてしまったり、悪臭の原因となってしまったりする。これらのポイントを守って、正しく重ね履きをしよう。

靴下の重ね履きのメリット・デメリット

 メリットは何と言ってもデトックス効果だろう。足元には内臓のツボが集中していると言われている。その足元を温めることで、内臓の動きが活発になり、内臓にたまっていた毒素を体の末端に流すことができ、体内の毒素をデトックスすることができるのである。一方、デメリットは二つある。

 一つ目は温めることで、体が熱を生産する力がなくなるという点である。人は寒いと感じる時震えることで熱を生み出そうとする。外の世界が寒いときちんと察知できるような体の仕組みになっているのである。だが、靴下の重ね履きのようにずっと外側から温められていると、体は一生懸命に温めようとする力が低下してしまい、熱を生み出す力がなくなってしまう。冷え性の人は特に温め続けることで一時的に症状を緩和させるのではなく、根本的な冷え性の原因に目を向けよう。

 二つ目は、重ね履きにより足の動きが悪くなり、血流が悪くなる点である。足は一つの塊として捉えがちだが、実はとても精密にできている。いくつもの細かい骨から成り立っており、本来足は柔らかく動くものである。だが、靴下を何枚も履くことによって、足の動きが制御され、足本来の柔らか動きが制限されてしまう。足の動きが悪くなることによって、血行が悪くなり、余計に冷え性を悪化させてしまうということもある。


 今回は冷えとり靴下と重ね履きについてまとめた。冷えとり靴下はとても万能なものだが、正しい使い方をしなければ、効果が期待できない。正しく使うことで、最大限の効果を引き出せるようにしよう。

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