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「パレートの法則」を詳しく説明できますか? “意外と知らない”経営会議で飛び交うビジネスワード

Business Nomad Journal公式

2016/07/20(最終更新日:2016/07/20)


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by djking
 「パレートの法則」や「ランチェスター戦略」など経営会議での頻出ワード。今更聞けないし、調べても説明が分かり難くイマイチ理解が進まない。

 そんな経営会議で使われがちなビジネス用語を身近な例でご紹介。デートの思い出は「パレートの法則」を意識、バーゲンセールはランチェスター戦略で攻略など、ビジネス用語をもっと身近に感じてみよう。

パレートの法則(80:20の法則)

 社会で起きている様々な現象において、少数の要素によって大勢が影響されている傾向がある、ということを言い当てた法則。

 「20%の働きアリが、80%のえさを運んでいる」など、「80:20」という割合が取り上げられることが多い。もっとも、この具体的な数値は一種の比喩であり、常に厳密に当てはまるわけではない。

 様々なことにパレートの法則は当てはまりますが、以下に例を挙げてみます。

身近な「パレートの法則」の例

  • 機械の故障のうち、8割は、全体の2割の部品に原因が集中している。
  • デートでの行き先や会話のうち、上位2割だけで、8割の思い出が構成されている。
  • 服飾や本、DVDなど、コレクションして買い集めたものの2割が、それら全体の8割の楽しみを提供している。
  • 得意なものの腕前を延ばすよりも、苦手なもののコツをつかんで克服するほうが、同じ努力を投入したとき、家事や育児全体が効率よく改善されていく。2割の努力で、全体の8割がより良くなる。

ランチェスター戦略

 第一次世界大戦の当時、まだ発明されたばかりの飛行機を使った空中戦と、従来型の地上戦を分析したフレデリック・ランチェスターは、「武器の性能が同じならば、兵力の数が多い方が必ず勝つ」と説いた。

 兵力の少ない側は、兵力の多い相手を手広く攻撃しようとせず、局地的な戦いを挑んで「少数VS少数」の構図に持ち込んだほうが、まだ勝ち目があるとされている(弱者の戦略)。

 例としてバーゲンセールを想像してみて欲しい。「50%OFF」など、大幅割引を知らせる赤札が並んだ店の前で、大勢の顧客がオープンの瞬間を待っている。あなたの横には、バーゲン慣れしている屈強なご婦人が、チームを組んで待機しているとしよう。

 おそらく、セールに漫然と臨み、手当たり次第に商品を掴もうとしても勝ち目は薄いと考えられる。では、バーゲン戦での「勝利」の可能性を引き上げるため、どのような戦略を採るべきだろうか。ランチェスター戦略では以下3つを推薦している。

一点集中

 明らかに人気のある品物を、あえて選択肢から外し、そこそこの注目度だが個人的に気に入っている商品に、あらかじめ目星を付けておく。オープンの号令がかかったら、迷わずその商品に飛びつこう。

一騎打ち

 もし、同じ商品をめぐってライバルと争うことになったとしても、せめて「1対1」を維持しなければならない。もし、屈強なご婦人が複数がかりで挑んできたら、「兵力数の差」ゆえに必ず敗北を喫すると、ランチェスターは結論づけている。「1対2」の戦いに持ち込まれた商品は、すぐに放棄して、別の商品に目を向けよう。

陽動作戦

 屈強なご婦人集団に、あえてフレンドリーに話しかけ、服装や髪型を褒めたり、「店の奥の売り場では、特別な8割引セールが行われるらしい」など、撹乱させる情報を伝えるなどして、敵の注意を逸らそう。

プロコン(Pros and Cons)リスト

 物事の選択肢について、「メリット」と「デメリット」を明らかにして、優劣を整理するフレームワーク。シンプルなフレームワークだが、プライベートな場でもさりげなく使えると、迷いや悩みが一気に払拭されることもある。

 例として家族旅行の行き先で考えてみる。意見が分かれたとしても、「目的地までの所要時間」「入場料や交通滞在費の見積もり」「回れるスポットの数(密集度)」「家族連れに向けた施設やサービスの充実度」などの基準に沿って、メリットとデメリットを書き出せば、おのずと選択肢が絞られていき、家族の納得感も高まっていくだろう。

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