ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「意識を別に!?」〜vol.695〜』では、ホリエモンがネットでたびたび話題になる「東京vs地方」論争に対して、あまりに明快な答えを披露。
今回取り上げたのは、「以前、『なぜIT企業はこんなに東京に集中してしまうのか』という僕の質問に、堀江さんは『東京はいろいろなオモシロスポットなどがあり、たくさん人がいるから自分に合う人もたくさんいて、楽しいから求人しやすいから』と回答しました。 ITが普及する以前なら東京に行くのが可能性を広げるのに役立ったかもしれませんが、今は違うと思います。テレビ電話やメールなどを使えば、どこにいる人とも交流や仕事ができます。
現にこのメルマガでは、僕からしたら雲の上の人に思える堀江さんとも交流できます。また、特に実績も何もないけど、僕がおもしろいと思う人とは、Twitterでやりとりしています。東京には行ったこともありますが、住みたいとは思いませんでした。今の時代では東京に行けばなんとかなるという考えの方が思考停止だと思いますが、堀江さんはどうお考えでしょうか?」という質問。
ホリエモン「ビジネスとか関係なしに、面白い場所に行きたくない?」
ホリエモンは、「『東京に行けばなんとかなる』とは違うかもしれないけど、おいしい料理屋さんの数やオモシロスポットに行く必要がないんだったら、東京である必要はないのかも。けど、僕はそういう場所に行ってそういう場所にいるかわいい女の子と友達になりたいし、面白い人たちとも話したい。ビジネスとかSNSの交流じゃない価値もあると思わない? そういうのに興味がないなら別だけど」と回答。
面白い人がたくさんいることが東京の魅力だと言ったホリエモンに対して、「ネットやSNSが発達した現代なら地方からでも面白い人と交流できる」と反論する質問者。ホリエモンはこの主張に反対はしないが、かといって自分が東京を出たいとは思わないという。
その理由は回答にもあるように、やはり東京には面白いスポットがたくさんあり、たくさんの面白い人が集うから。Skypeやテレビ電話のおかげでこうした人と仕事ができる時代になったとはいえ、ホリエモンはそれでも東京で暮らした方が楽しいと考えている。ビジネス面では東京に住むのはマストではないが、それでもやはり楽しいことは東京にあるというわけだ。
今回のゲストでクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社CAMPFIRE代表 家入一真氏は、「そもそも東京を意識しなくていいのでは」と冷静なツッコミ。たしかに、地方に住む身からすれば「ビジネスをするなら東京が有利」といわれるとカチンとくるかもしれないが、そんなことを気にしても仕方がない。東京への移住が現実的ならそれを視野に入れればいいし、そうでないのなら地方でできることを考えればいいだけだ。
ホリエモン「もっと他の場所に注目してみれば?」
ホリエモンは家入氏の意見に強く同意し、「こんなこと考えない方がいいんじゃない?」とアドバイス。せっかく他所のことを考えるなら、もっとポジティブな観点から考えてみるべきだろう。
その一例としてホリエモンが挙げるのは、スペインのサン・セバスチャン。ここはフランスとの国境近くにある美食の街で、スペイン現代料理ブーム発祥の地でもある。ピンチョス(小さく切ったパンに軽食が乗ったスペインの前菜)・バルでは店内所狭しと料理が立ち並び、客はそれを自由につまむことができるのが特徴だ。
ピンチョス・バルは市外中にあるので、サン・セバスチャンでは少し料理とお酒をつまんだらすぐに次のバルに移動するというかなりカジュアルなハシゴ文化が定着している。日本のバーとはかなり異なった、自由で気ままな食文化を楽しめるのだ。
「こういう、全く異なった場所を参考にすべきだよね」とホリエモン。東京のネガティブな面に注目して自分を慰めるよりも、価値観すら全く違うような場所に目を向けたほうがよほど建設的。質問者が目指す自由な働き方は、こうした観点からこそ生まれてくるはずだ。
ホリエモンが「東京vs地方」論争について語った『堀江貴文のQ&A「意識を別に!?」〜vol.695〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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