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「メリットを提示しなきゃダメでしょ!?」 ホリエモンと家入一真が語る「つい協力したくなる依頼法」

野口直希

2016/07/12(最終更新日:2016/07/12)


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「メリットを提示しなきゃダメでしょ!?」 ホリエモンと家入一真が語る「つい協力したくなる依頼法」 1番目の画像
 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「メリットを考えろ!?」〜vol.694〜』では、毎日沢山の人から依頼を受けるホリエモンが、ついつい協力したくなってしまう依頼のコツを話した。

 今回取り上げたのは、「知人がアプリをリリースし、お金をかけずにダウンロード数を増やす方法に関する相談を受けています。基本はソーシャル(インスタはリンクを貼れないのでTwitterかFacebook)でダウンロードリンクを貼って拡散するのが一番良いと思っているのですが、開発者や私のフォロワー数が少なすぎて……。

 そういった場合は、アプリのサービス自体のTwitterアカウントで影響力がある人にリプライを送るなどして、どんどん絡んでいくのが良いでしょうか? うざがられるような気もしますが、あまり良い方法が思い浮かばず、堀江さんにご相談しました」という質問。

家入氏「相手にメリットを提示できていない点で全然ダメ!」

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 ホリエモンは、「うざがられると思うけどね。他にも少しずつでもいいからフォロワーが多い人と仲良くなっていくとか、口コミでアプリの良さを広めていくと、少しでも引っかかるところがあるかもしれないね。何事も地道にやるしかない」と回答。

 アプリの認知度を上げるために有名人に拡散をお願いしようと考える質問者だが、ホリエモンはあまり乗り気ではない。自分のフォロワーを少しずつ増やしたり、口コミでアプリの宣伝をしたりするなど、地道な拡散を勧めている。
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 今回のゲストでクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社CAMPFIRE代表 家入一真氏も、「なんで楽をしようとするんだろう」とかなり批判的。ホリエモンにも家入氏にも、こうした無料での拡散依頼がかなり来ており、辟易しているようだ。

 とはいえ、もちろん全ての依頼を頭から断ろうとしているわけではない。家入氏、そしてホリエモンが主張するのは「お願いするなら相手にメリットを提示できなければダメ」ということだ。特にお金を渡す必要はないが、家入氏は少なくとも、自分が面白いと思わなければ拡散する気にはなれないという。

 面白いと感じるかを左右するのが、相手にメリットを提示しようとする心遣いなのだ。ホリエモンもこれには完全同意。ホリエモン自身も、人に何か依頼をするときは、必ず相手が引き受けたくなるようなポイントを示すよう心がけているという。 

ホリエモン「相手が喜ぶことを5〜10パターンは考えおこうよ!」

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 相手へのメリットの提示は、ホリエモン自身も徹底しているという。いうなれば依頼の基本中の基本だが、ホリエモンに頼みごとをする人の多くは、これを徹底できていない。今回の質問に対しても、「全く共感できないのに、なんでリツイートしなきゃいけないんだよ!」としか思えないようだ。

 これはビジネスでの話に限ったことではない。特に学生の中には、身分を盾にすればちょっと無茶なお願いでも通せると考える人がいるが、ホリエモンは学生を優遇する気は更々ない。学生であろうとなかろうと、相手にお願いをする以上は相応の態度というものがある。

 例えばベンチャー界隈では、学生が鞄持ちを通して経営者の思考を学ぼうとしようとするが、ホリエモンからすれば「お前に鞄なんか持たせたくないよ!」と思うのだそう。鞄持ちは、相手へのメリットを提示できているようにみえるが、ホリエモンからすればそんなことは全くありがたい行動ではないのだという。
「メリットを提示しなきゃダメでしょ!?」 ホリエモンと家入一真が語る「つい協力したくなる依頼法」 5番目の画像
 何をすれば相手が喜ぶか、どうしたら自分を雇いたいと思うかをいくつも考えるのが正しい依頼の仕方。「5〜10パターンは考えて、1つ断られても次々メリットを提示しなきゃ!」と依頼のコツをアドバイスした。

 家入氏はホリエモンの裏をかいて、「逆にホリエモンが怒りそうなことをいえば、非公式リツイートで文句をいうから宣伝になるんじゃない?」と家入氏らしいアイデアを披露。もちろんホリエモンは「絶対にやめて!」と反論したが、相手の反応をよく考えて行動するという点は、どちらも共通しているのかもしれない。

 SNSの登場で、誰でも有名人に依頼をできるようになったことで、相手に認められる頼み方を身につける必要性がますます増した。ホリエモンが心がけているのは、相手のことをきちんと考えてメリットを提示すること。これを意識するだけで、いままでイマイチだった相手からの反応も、グンと変わるかもしれない。

 ホリエモンがSNS時代におけるモノの頼み方について語った『堀江貴文のQ&A「メリットを考えろ!?」〜vol.694〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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