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TIME誌が選んだ“真に高品質”なヘッドホンブランド:最強音質のお気に入りブランドを見つけよう

Saki Shinoda

2016/07/15(最終更新日:2016/07/15)


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by FrogArt
 高音質な音楽を誰にも邪魔されることなく、どこにいても楽しむことができるヘッドホン。市場には数多くのヘッドホンブランドが存在し、どのブランドの商品を選ぼうかと頭を悩ませている人も多いだろう。

 その中で、米TIME誌が先日発表したヘッドホンブランドのランキングが注目を集めている。今回はそのランキングから、TIME誌が“真に高品質である”と評価した6つのヘッドホンブランドを紹介しよう。

TIME誌が選定した「ヘッドホンブランドランキング」とは

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 TIME誌は市販されている約3,000個のヘッドホンについて、全てに100点満点のスコアをつけることで、18のブランドをランキング化している。スコアのうち75点分はCNETやWIRED、TechCrunchなどの専門メディアに掲載された評論家のレビューを元にしており、25点分は周波数やノイズキャンセリングなどのスペックや機能を点数化している。

 ランキング結果はかなり意外なものだ。日本でも高い人気を誇るBeats by Dreは「Blown out(評価圏外)」の17位であり、最下位から数えて二番目という評価になっている。

最高ランクの評価を得た上位3ブランド

1位 Shure(シュア) 

Shure(シュア)はプロ用オーディオ製品開発において、80年以上の歴史を持つアメリカの老舗ブランドだ。1939年に業界初のステージ向けマイクを発売しており、マイクのメーカーとしても有名である。
 ミュージシャンのステージモニター用として開発した高音質イヤホンがオーディオファンから高く評価され、コンシューマー向け製品を作り始めたという経緯を持つ。2007年にヘッドホン市場に参入し、現在ではレコーディング現場から日常的な使用まで、幅広い場面でShureのヘッドホンが使われている。

Shure(シュア)のおすすめヘッドホン

SHURE  SRH440-A
¥ 10,778

 耳をすべて包み込む密閉型で、装着感が良く遮音性も高い。全ての帯域で原音に忠実なサウンドを再生するため、スタジオでのレコーディングやモニタリングにも最適なヘッドホンだ。

2位 Grado(グラド) 

Grado(グラド)は、ニューヨークでジョゼフ・グラド氏のブランドだ。自らもテノール歌手やヴァイオリニストとして活躍する彼は、「如何に音楽の心を伝えるか」というテーマで製品開発を行っていた。1982年にはthe Audio Hall of Fame(オーディオ栄誉の殿堂)入りを果たしている。
 設立当初はアナログレコードの針を製造しており、ヘッドホン市場には1990年に参入。独自のイヤーピースによって高音質を実現し、米国の多くのミュージシャン達がモニターヘッドホンにGradoを採用した。現在も多くの高品質なヘッドホンを製造している。

Grado(グラド)のおすすめヘッドホン

Grado SR60e
¥ 14,800 

 中音域の音質に定評があるGradoが、高音域や低音域の表現にもこだわったヘッドホン。共鳴による音の歪みを軽減することで、正確な音の表現を実現している。イヤーパッドは開放型。

3位 Klipsch(クリプシュ)

 米国のオーディオ市場で鏡台なシェアを誇るブランド・Klipsch(クリプシュ)。1946年にポール・W・クリプシュによって設立され、彼が特許を取得したホーンスピーカーのメーカーとして、手作りでスピーカー製造を行ってきた。
 Klipschは現在、インディアナポリスにオーディオ研究開発所を所有しており、米国でも最高水準の開発設備でオーディオ製品開発を行っている。また、ハイエンドスピーカー群は現在でも手作りで製造されている。これらのスピーカー開発によって培われた音響技術が、Klipschのヘッドホン製造にも取り入れられている。

Klipsch(クリプシュ)のおすすめヘッドホン

Klipsch R6 On-Ear
¥ 12,890

 シンプルで軽量ながら、独自の40mmデュアルマグネット・ムービングコイルマイクロスピーカーを一基搭載。高密度のイヤーカップを採用しており、装着感も快適となっている。

4〜6位にランクインしたブランド

4位 Pioneer(パイオニア)

 日本のメーカーであるPioneer(パイオニア)は、松本望が設立した福音商会電機製作所に端を発する。彼は「純国産のスピーカーを作りたい」という強い思いから、1937年に国内初のダイナミックスピーカーの開発に成功。そして翌年に製作所を設立している。
 ヘッドホン事業には1960年に参入しており、ヘッドホンを製造する日本国内の音響機器ブランドとしては最も長い実績を持つ。2014年に、同じく国内メーカーであるオンキヨーとヘッドホン事業を統合させている。

Pioneer(パイオニア)のおすすめヘッドホン

Pioneer SE-MHR5
¥ 19,500

 ハイレゾ再生に対応しており、広帯域をクリアな音で再生できる。イヤーパッドは低反発ウレタンクッションで、長時間快適に使用することができる。二箇所から折りたためる機構となっており、持ち運びにも便利だ。

5位 SONY(ソニー)

 SONY(ソニー)は、日本の大手総合電機メーカー8社の一角をなす。1946年に設立され、当初は真空管電圧計の製造と販売を行っていた。その後トランジスタラジオやビデオカセットなどの開発を行い、1979年には携帯型カセットテーププレイヤーであるウォークマンを発売した。
 「音楽を携帯する」という行為を世界中に浸透させたSONYは、初代ウォークマンと同時にヘッドホンの製造を開始している。持ち運びに適した小型サイズのヘッドホンを多く生み出す一方で、スタジオ用モニターの定番となる高品質なヘッドホンも製造しているブランドだ。

SONY(ソニー)のおすすめヘッドホン

SONY MDR-1A/B 
¥ 25,800 

 可聴帯域を超えた100kHzまで再生することが可能。イヤーパッドは立体縫製で耳に優しくフィットする。可動部のがたつきの音を軽減するサイレントジョイントを採用しており、常に静かな環境で音楽を楽しめる。

6位 AKG(アーカーゲー/エーケージー)

TIME誌が選んだ“真に高品質”なヘッドホンブランド:最強音質のお気に入りブランドを見つけよう 13番目の画像出典:www.akg.com
 AKG(アーカーゲー/エーケージー)は、1947年にオーストリアのウィーンで設立された。映画関連の音響機器の製造を行い、マイクやヘッドホンはヨーロッパの多くのスタジオや放送局で使用されてきた。
 特にレコーディングスタジオ向けマイクのメーカーとして有名なAKGだが、ヘッドホンの製造も1974年から行っている。AKGブランドのヘッドホンもモニタリング・レコーディング用として、欧米で圧倒的な人気を誇っている。現在ではホームリスニングからポータブルまで、幅広いモデルのヘッドホンを生産している。

AKG(アーカーゲー/エーケージー)のおすすめヘッドホン

AKG K550MKII 
¥ 25,495

 各帯域の音を正確かつ最大限に表現する、50mmの大口径ドライバー。ダイナミックな音質が特徴的だ。ヘッドバンドの内側とイヤーパッドにレザー調素材を使用しており、装着感がよく長時間使用しても疲れにくい。


 日本の国内メーカーからオーディオファンに人気のブランドまで、数多くのヘッドホンブランドが登場した。TIME誌が様々な観点から評価をつけたこのランキングを参考にすれば、最高のサウンドで音楽を楽しむことができる、お気に入りのヘッドホンブランドを見つけられるはずだ。

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