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共働きでも子供を幼稚園に通わせることはできる?

近野珠央

2016/09/13(最終更新日:2016/09/13)


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出典:www.livemint.com
 近年女性の社会進出も盛んであることから共働きの家庭が増えていることもあって、自分の子供と幼稚園に預けるか保育園に預けるか、迷う人は多いのではないだろうか。近年では保育園の待機児童問題も深刻化しており、自分の子供に辛い思いをさせないためにも後で後悔しないような選択肢を選びたいところである。

 今回の記事では、そんな共働きをする両親が子供を幼稚園に通わせることができるのか、また幼稚園に預けるメリットはどんなことなのかまとめた。

保育園と幼稚園の違いって?

 そもそも幼稚園と保育園の違いとはどういったものなのだろうか。預ける子供の年齢が幼稚園では3歳からで保育園では家庭の事情によっては0歳から、給食について幼稚園が任意であるのに対し保育園は義務である、管轄が幼稚園は文部科学省であるのに対し保育園は厚生労働省である、などと多数の違いがあるが、両親の仕事の都合と一番密接に関わってくる違いは子供を預ける時間の違いである。

 基本的に幼稚園ではだいたい9時から14時くらいまでで標準的な1日の保育時間は4時間であるのに対し、保育園では7時半くらいから17時や18時くらいまでと原則として11時間の保育時間を設けている。

 この時間の違いからも保育園は仕事をする両親にとって便利であり、反対に言えば両親が仕事についていなければ入園許可がおりないといったケースも存在する。それに対して幼稚園は預かってくれる時間が短いものの、決まった年齢になれば入園することができることがメリットである。

共働きでも子供を幼稚園に通わせることのメリットって? 

 それでは保育園ではなく子供を幼稚園に通わせることのメリットはどのようなものがあるのか。まず最も大きいのが、子供が家族と過ごすことのできる時間が幼稚園と比べて長いという点である。

 幼い子供にとって家族から離れて過ごす時間が長いことはとても心寂しいものであり、両親の目から見ても望ましいことではないだろう。共働きをしていたとしても出来る限り子供と長い時間を過ごしたいと考える両親であれば、幼稚園を選択するメリットは確かにあるはずである。

 次に言えるメリットは教育的な指導を受けることができる点である。保育園は子供を生活させるのに役立つと言えるのに対し、幼稚園は小学校に入る前に必要なスキルを教えてもらえる場でもある。具体的に言えば、読み書きの体験が受けられるのは魅力的である。

 他にも送り迎えの園バスがあることで両親の負担がある程度軽減されることや、行事がたくさんあることで思い出がたくさんできること、敷地が広い場合が多く園庭でのびのびと遊べる、と言ったような子供に好影響を与えてくれる要素が確かに存在するのは幼稚園に通わせることのメリットだろう。

共働きでも子供を幼稚園に通わせられるの?

 共働きで子供を幼稚園に通わせることが可能なのはどのような場合なのだろうか。まずは子供を預ける幼稚園に延長保育がある場合である。幼稚園の中には追加で2時間程度、夕方くらいまで延長で預かってくれるところもあり、その延長保育を利用すれば仕事をしながらでも送り迎えが可能であるという場合である。

 しかし、このような場合では両親にかかる負担は大きいことが想定されるため、両親の他に子育てを手伝ってくれる存在がいるという場合がより望ましいと言えるだろう。具体的に言えば子供の祖父母が育児に協力的であれば、共働きでも幼稚園に通わせることはそう不可能なことではない。


 今回の記事では一概に幼稚園、保育園とひとくくりに話をしたが、実際の特徴についてはそれぞれの園によって違うものである。幼稚園選び、保育園選びは子供の成長過程や自分たち家族の暮らしに直接関わってくる問題であり、慎重に吟味をしながら考えるのが良いだろう。

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