カメラにとって重要な要素である焦点距離について知っているだろうか? デジタル一眼レフを使っているひとにとっては、レンズを購入するときに参考にすることで親しまれているであろう。今回の記事ではそんなカメラの焦点距離について、まとめたいと思う。
カメラの焦点距離ってなに!?
まず焦点距離とはなんだろうか。小学校の頃理科の授業で学んだことを覚えている人もいるかもしれない。虫眼鏡の例で説明すると、光源と机があった時その間で虫眼鏡がちょうど光源を机にくっきり移す場所を焦点と呼ぶ。この時の焦点と机との間の距離が焦点距離である。
ここでカメラにおける焦点距離とはどのようなものか。カメラのレンズは複数のレンズが組み合わさって出来ているものなので、単純に虫眼鏡の話と同じというわけではなく、カメラにおける焦点距離とは焦点と主点の距離と定められている。
主点とは複数のレンズを1枚のレンズと仮定した場合の焦点の位置に対応するものである。レンズの組み合わせによってはレンズの外側にこの主点が来ることもあり、これを利用すると焦点距離が極端に長いレンズや短いレンズを作ることが可能である。
カメラの焦点距離でなにが違うの!?
それではカメラの焦点距離は何に影響を与えるのか? それは撮影できる範囲と距離である。レンズの焦点距離の数値が大きいことはその名の通りそれだけ遠い被写体を撮影することが可能であることを意味するが、その分だけ撮影できる範囲が狭まってしまう。
反対に焦点距離の数値が小さければ、遠い被写体を撮影できないが広い範囲を撮影できるということになる。カメラにおいて鮮明に画像を写せる範囲を角度で表したものを画角と呼ぶが、このことから焦点距離によって画角が決まると言えるのである。
カメラの焦点距離のおすすめの選び方!
カメラのレンズの焦点距離を選ぶ際には用途に応じて選ぶと良いだろう。そのためには焦点距離の数値によるレンズの特徴を押さえておくべきだ。
まず12mm以下のレンズは魚眼レンズか超広角レンズにあたる。魚眼レンズはスマホのアプリなどでもおなじみの画像効果で、いろいろな場面で使うことができるだろう。超広角レンズは近距離から大きな被写体を撮るといったような限られた場面に使うことができる。
18〜30mmのレンズは広角レンズと呼ばれる。広角レンズは広がりを持った写真を撮りたいときに使うと便利であり、風景や室内の写真、大人数での集合写真や建物の写真を撮影するときなどに使えるだろう。
35〜85mmのレンズは標準レンズと呼ばれる。この焦点距離の範囲が標準レンズと呼ばれる理由としてはこれが一番人の目から見た映像に近いからであり、撮影時のフレーミングを自然に決めることができるといったメリットがある。使う場面は特には限定されず、オールマイティなシーンで利用出来るだろう。
そして100〜300mmのレンズは望遠レンズである。望遠レンズは先ほども述べたように画角が狭いが、デメリットにもなりそうなこの特徴を生かした使い方ができる。例えば遠くの被写体を望遠レンズでズームして撮影することと被写体に接近して広角レンズ、もしくは標準レンズで撮影することの違いとして、被写体以外の風景にピントが合うか合わないかの違いが生まれる。
つまり焦点距離の長い望遠レンズを用いて遠くの被写体を撮影すると、画角の合わない余計な背景などの情報を切り捨てたシンプルな写真を撮ることができるのである。
デジタル一眼レフが流行る中で今から始めてみよう、または始めたけれど使い道がイマイチわからないという人はこのような様々なレンズを揃えることから始めてみるのはどうだろうか。それぞれのレンズの焦点距離の特徴を踏まえた上で、個性豊かな写真を撮ることを目指そう。
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