ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「選挙改革!?」〜vol.679〜』では、ホリエモンが現状の選挙制度をぶった切った。
今回取り上げたのは、「NHKで10代の学生を集めて、これからの18歳の選挙について討論している番組を拝見しました。お馴染みの元スーパー女子高生の椎木里佳さんは、『SNSをもっと使った方がいい』と発言していました。そこで、これからの選挙改革の在り方について堀江さんのお考えをお願いします」という質問。
ホリエモン「政治家って、なぜあんなにフレンドリーじゃないんだろう?」
ホリエモンは、「ざっくりしているなぁ……。本が1冊書けるようなテーマを質問するのはやめてください……。ネット選挙解禁とか直接民主制とか投票の分割委任、議員定数の削減など、色々イシューはあるよね」と回答。
ホリエモンが回答で示しているように、一口に選挙改革といっても考えるべき問題は山ほどある。質問者が参考にしたテレビ番組には、今回のゲストで中学3年生の時に株式会社AMFを立ち上げ、女子高生社長として話題になった椎木里佳氏が出演。そこでのテーマは、選挙権が18歳からに引き下げになった中で若者が投票に行くかどうかだったという。
番組内で椎木氏は、現状の選挙制度全体が若者にとってかなり取っ付きにくいので、SNSをはじめもっとアピールしてほしいと主張したという。この意見にホリエモンは、「政治家って、なぜあんなにフレンドリーじゃないんだろうね」と完全同意する。
たしかに、政治家は自分の主張を伝えるのが仕事なのに、SNSを使っていない、使っていても事務的な使い方しかしていない人がかなり多い。椎木氏は炎上を恐れているのが原因だと推測するが、ホリエモンは「なんで炎上が嫌なんだろう?」と強気の発言。多少の炎上なら、ネットでの拡散が目立つだけでそこまで実害が及ばないケースも多い。ここまで強気の姿勢は取れないにしても、政治家にとって持論を伝えるためのSNSはそれほどに重要だということだ。
ホリエモン「興味を持ちそうな議員をレコメンドしてほしいよね」
改めてホリエモンは「SNSを使っていない政治家が本当に多い」と現状を厳しく非難。こうした状況から椎木氏は、「そもそも伝える気がないのでは」と政治家の姿勢そのものを疑問視する。
テレビや新聞などのマスメディアが報道してくれるのは、有名なごく一握りの政治家だけだ。自分から何も発信していない現状では、「多くの政治家は個人の顔が見えないよね」とホリエモン。椎木氏も、「『One of them』でしかない人ばかり」とこれに続く。政治家といえども自分からアピールしなければ、誰も彼らのことを認知してくれないだろう。
さらにホリエモンは、現状の選挙制度について「やっぱり面倒くさいよね」と根本的な批判。たしかに、貴重な休日に慣れない公民館などに行くのはそれだけでかなりの手間だ。こうした点からホリエモンは、スマホを使った抜本的な選挙改革が必要だと考えている。
スマホでの選挙改革とは、スマホでどこでも投票可能にするというだけの意味ではない。例えばホリエモンは、「AIでのレコメンドとかがあってもいいよね」という。これは、普段のSNSでの発言内容を参考に、興味を持ちそうな議員をピックアップしてくれるシステム。自分で調べるにしてもこうしたプッシュ式の情報があれば、政治に対する抵抗意識はかなり緩和されそうだ。
全ての国民が投票に行くべきだというのは正しいが、この姿勢に居直りすぎてどんどん興味を失われてきたのが現在の政治だ。たしかに、政治に興味を持つのは、国民の権利であり半ば義務だといえるかもしれない。しかし、それは政治家や選挙制度がSNSでの発言や投票の簡易化といった、そう難しくない工夫をしなくていい言い訳にはならないのだ。
ホリエモンが政治の問題点を語った『堀江貴文のQ&A「選挙改革!?」〜vol.679〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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