そこにあるのが当たり前すぎる「テーブル」という家具。歴史上最古の現存するテーブルは、エジプト第17王朝の木製テーブルで、長方形の甲板を貫で補強し、4脚の角柱で支えるスタイルなのだそうだ。
椅子文化の浸透が遅かった日本でも、テーブルだけは昔から存在していた。おそらく大昔より、食卓には食材を置くためのなんらかの台は存在していただろう。それだけ人は、テーブルという家具を無意識に必要としているかもしれない。
今日ではテーブルは、食事や勉強、仕事など、快適性はもちろんだが、そのおしゃれなデザインまでも、選択手段の大きなポイントとなっている。ここではそんなおしゃれなテーブルについて書いてみようと思う。
おしゃれなテーブルには、目的別に種類がある
出典:furnitz.com テーブルは、使用目的や由来、形式などに応じて、デザイン、高さ、素材などが違う。食事をするのに使うダイニングテーブルや、家族が集うリビングテーブル、寝室のベッドサイドテーブルや、会議などで使うミーティングテーブルなど、多種多様なテーブルが存在する。
ここでは、ビジネスマンの部屋に相応しい、おしゃれな珈琲テーブルについて、デザインや機能を踏まえてまとめてみた。
おしゃれな珈琲テーブルとは
出典:www.archiexpo.com 一般的に日本では珈琲テーブルというと、ソファーの前に置く背の低いテーブルを指すことが多く、ローテーブルともいわれているようだが、coffee tableという呼び名は、海外でも使われている。
住宅事情で大きなソファーなどが置けないビジネスマンの部屋でも、低い背丈のおしゃれな珈琲テーブルは、食事をするテーブルとしてはもちろん、インテリアとしても存在感があり、部屋の重要なアイテムとなっている。
では、そんなインテリアの重要アイテムである、おしゃれな珈琲テーブルをいくつか紹介したいと思う。
おしゃれな7つの珈琲テーブル
おしゃれな珈琲テーブル#1:ノグチコーヒーテーブル
出典:www.antdesignstore.com 1904年アメリカ・ロサンゼルスで生まれた日系アメリカ人で、彫刻家であり、建築家であり、デザイナーでもある「イサム・ノグチ」による「Noguchi Coffee Table(ノグチコーヒーテーブル)」は、妹の誕生日プレゼントに制作したというエピソードをもつ名作。
1939年にニューヨーク近代美術館の館長A・コンガ・グッドイヤーの自邸のためにデザインしたテーブルが原型といわれており、彫刻的なフォルムのおしゃれな脚が、厚いガラストップを絶妙なバランスで支えるアート作品のようなテーブルだ。世界中で愛用されている、イサム・ノグチを代表する作品のひとつだ。
2003年より、日本における販売ライセンスがハーマンミラー社からヴィトラ・デザイン・ミュージアムに移管し、よりオリジナルに近いディテールで制作された正規復刻品として販売されている。
おしゃれな珈琲テーブル#2:イームズ プライウッド コーヒーテーブル
出典:www.chicicat.com.au 20世紀を代表する工業デザインに大きな影響を与えたイームズの「プライウッドコーヒーテーブル」は、緩やかに湾曲した脚と、わずかに窪んだ丸い天板の穏やかでおしゃれな表情が特徴的。イームズ夫妻の開発した手法“熱と圧力を加えつつ、ベニアを挟み込む”というプロセスによって成型された珈琲テーブル。
天板は3層の軽量な硬木が、表面を覆うナチュラルな単板の間にプレスされており、シンプルで軽く、木のぬくもりが感じられるおしゃれなコーヒーテーブルだ。日本の住宅にも合いやすいデザインで、落ち着いたカラーレンジが用意されている。
おしゃれな珈琲テーブル#3:ゲリドンバス ソリッドウッド
出典:hld-os.com フランスの建築家であり、デザイナーであるジャン・プルーヴェがデザインしたゲリドンバス ソリッドウッド。建築物の柱にインスピレーションを受け製作された、おしゃれで合理的なデザインの珈琲テーブルだ。
3本の幅広の脚が、天板部分に掛かる力を分散する構造になっており、テーブルの揺れを防ぎ、高い安定性を実現している。
飽きがこないシンプルな骨太のデザインは、用途や場所を選ばず、カフェや美術館、学校などの施設まで幅広く愛用されている。
おしゃれな珈琲テーブル#4:マトリックステーブル
出典:item.rakuten.co.jp ロンドンを拠点に活躍する家具デザイナー「アンドリュー・タイ」がデザインしたマトリックステーブルは、パズルのように複雑な形状のプライウッドが天板ガラスを支えるという面白い構造になっている。ガラス越しに見えるプライウッドの美しい造形が、部屋に心地よいおしゃれなアクセントを添える。
カラーは、ホワイト、ナチュラル、ダークブラウン、ブラックの4色、サイズが110と80の2種類から選べる。
おしゃれな珈琲テーブル#5:プラットフォームベンチ
出典:www.plumeriafurniture.com プラットフォームベンチは、アメリカ人デザイナー「ジョージ・ネルソン」が、1946年に家具ブランド、ハーマンミラーのためにデザインをした、記念すべき最初の作品だ。
すっきりとした直線的なラインには、ジョージ・ネルソンのデザインへのこだわりが反映されており、力強くも軽やかだ。名前のごとくベンチとしても使えるが、テーブルとしておしゃれにも使える優れものだ。
おしゃれな珈琲テーブル#6:テオリ 竹のローテーブル
竹林が多く自生する岡山県倉敷にあるテオリが、環境ビジネスとして地元デザイナーと立ち上げた「竹集成材プロジェクト」にて製作した珈琲テーブルだ。
天板形状が、√のような美しい曲線デザインで、折れ曲がった部分には、おしゃれに雑誌を収納できる。
畳にもフローリングにも似合う、凛とした佇まいのテーブルだ。
天板形状が、√のような美しい曲線デザインで、折れ曲がった部分には、おしゃれに雑誌を収納できる。
畳にもフローリングにも似合う、凛とした佇まいのテーブルだ。
おしゃれな珈琲テーブル#7:アラウンド
出典:www.scandinavianobjects.com フィンランドの言葉で「新たな視点」を意味するmuutosから由来したムートは、二人の創業者であるピーター・ボーネン氏とクリスチャン・ビエ氏が、北欧デザインに新しい考え方を取り入れ、これまでにないスカンジナビアデザインを志向する新しいブランドとして2006年に創立した。
アラウンドテーブルは、伝統的な北欧の材質と製造方法でありながら、モダンでユニークなデザインのおしゃれなテーブルで、丸いフレームがテーブルを機能的かつエレガントに演出し、温かさを印象付けている。
Small、Largeを2台、3台と組み合せることで、自分だけのおしゃれなスタイルとして使え、部屋にリズムとアクセントを与える。
おしゃれなテーブルで珈琲を飲んだり、雑誌をめくったりする時間は、忙しいビジネスマンにとって贅沢で至福なひと時だ。
ヴィンテージなテーブル、スタイリッシュで機能的なテーブル、さまざまな視点から選び抜いた、お気に入りのテーブルと向き合いながら、おしゃれな空間で安らぎのひと時を楽しんでほしい。
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