過去2世紀にわたり、ゴッホ、ピカソ、ヘミングウェイといった、名だたるアーティストや思想家に愛され、中でもイギリスの紀行作家ブルース・チャトウィンの作品によく登場した伝説の手帳、「Moleskine（モレスキン）」。
そのモレスキンは、長年にわたって世界中で愛されながらも、1986年に絶版となり姿を消した。しかしながら、1997年にイタリア・ミラノの小さな出版社「Modo＆Modo」が甦らせ、その特別な伝統を継承し、現代の新しいモレスキンとしての存在と成るべく、モレスキンブランドの歴史を再出発させた。
そして、今もなおモレスキンの手帳は、世界中でプロフェッショナル達のパートナーとして、現代のワンデリングなライフスタイルのシンボルとして愛されている。
そんなアーティストたちを魅了してやまない、モレスキンの手帳の魅力について、紹介したいと思う。
世界に誇る、モレスキン手帳の品質
モレスキン手帳のグローバルな生産工程
モレスキンは、原材料の質、生産における品質管理レベル、手作業と工業生産を組み合わせるハイレベルな技術のもと、モレスキン手帳の品質を一貫して高水準に保つ為、最大限の管理力で生産に努めている。
全ラインで定期的なテストを行い、膨大なパラメーターに不必要な変化が発生しないよう管理しており、各工程での材料をそれぞれにモニタリングし、生産工程をロッドごとに追えるユニークな追跡システムを採用している。
すべてのモレスキン手帳のバックポケットには、品質管理のステッカーが入っており、 問題発生時には手帳固有の品質管理番号から生産過程を追跡することができる。
モレスキン手帳の素材
手帳に使われるモレスキンの素材は、世界各地から集められ、素材ごとに徹底的かつ最新の技術で品質管理がされている。
素材は、イタリア、フランスの他に日本や韓国、ベトナム、中国、台湾などから集められ、モレスキンの高い品質水準に向け、研究と革新を常に追求するチームが国際的なネットワークとして活動している。
モレスキンブランドのすべての手帳や紙製品には、中性紙が採用され、環境に優しい方法で生産されている。非紙製品については、環境へのリスクが少ないとされている素材を使用しており、エコへの配慮も怠らない。
モレスキン手帳の主な種類
出典： モレスキンの手帳には、大きさやスタイル、カラーバリエーション、中身の内容など多種多様があり、自分の使いやすいスタイルを選ぶことが可能だ。
モレスキン手帳のスタイル
- モレスキン手帳には主にXL、LARGE、POCKET、XSと呼ばれる4つのサイズがある。（ヴォヤジュールのポータブルサイズを除く）
- 表紙にはハードカバーとソフトカバーの2つの仕様がある。
- 手帳の形状が縦型のリポーターの他に、目的に特化した様々なスタイルが用意されており、職種や使い方で選べる。
- 限定版には、キャラクターなどとコラボしたファッショナブルな手帳が多数ある。
- スマホなど、デジタルとコラボで使うMOLESKINE+がある。
- ダイアリーには7月始まりの18ヶ月ダイアリーと4月始まり日本語ダイアリー、限定版ダイアリーの3種類がある。
ひと口にモレスキンと言っても、サイズや種類、タイプに至るまで多種多様なので、時間をかけてゆっくりとモレスキンを研究し、自分に合った手帳を選びたい。
ビジネスマンにおススメする5つのモレスキン手帳
モレスキンは、フランス語の“モレ”＝モグラ、“スキン”＝革から由来しており、モレスキン手帳の外見は、モグラの革のように堅牢な素材のイメージだ。それに反して内側には、流麗なスケッチや、繊細なアイデア、忘れがたい思い出などを綴ることができ、ユーザーの物語を紡ぐための手帳として、確固たるオーラを帯びる手帳だ。
19世紀に登場して以来、今日まで数多のユーザーが美意識を持ちながら使い続け、それがモレスキンの歴史やラインナップを作り続けている。
数あるモレスキン手帳の中でも、ビジネスマンにおススメな5つの手帳を紹介する。
モレスキン手帳＃1：クラシックノートブック・ハードカバー ルールド（横罫）
モレスキン定番でロングセラーを誇る手帳、「ルールド（横罫）ノートブック ラージサイズ」は、使いやすいポピュラーな6mm幅の横罫線で、モレスキンの原点でもあるブラックのハードカバータイプ。
ビジネス用ノートやダイアリーとしてはもちろん、イラストを描いたり、旅の思い出のステッカーやスタンプ、写真を貼りつけたりと、使い手のアイデア次第で可能性が広がる自由な手帳だ。
角も丸みを帯びており、バッグへの収納もスムーズで、手帳のハードカバーはオイルクロスで覆われた硬い表紙だ。
機能性も良く、中性紙、糸綴じ製本、ゴムバンド、しおり、裏表紙内側にはクロス地で補強された拡張ポケット付きで、パスポートや切手、写真、メモなどの収納に便利。
無駄のないシンプルなデザインで、使い手の個性を詰め込むことができ、使いこむほどに愛着が湧く、まさにパートナーと呼ぶに相応しい手帳。
この手帳の仕様
- サイズ：130×210mm
- 内容：240ページ
- ハードカバータイプ
- ドット方眼 方眼 横罫 無地 タイプが存在する。
モレスキン手帳＃2：18ヶ月 ウィークリーダイアリー・ハードカバー（Large）
日本では珍しく、7月から始まる18ヶ月ダイアリータイプの手帳だが、9月から新学期や新生活が始まる欧米諸国では、7月から手帳にスケジュールを書き込んでいく馴染み深いスタイルだ。6ヶ月分がプラスされたにも拘らず、12ヶ月分の価格のままで、グローバルに活躍するビジネスマンには、おすすめな手帳だ。
バリエーション豊かなカラー展開で、ブラック、スティールブルー、コーラルオレンジ、グレープバイオレット、マラカイトグリーンと、鮮やかな5色カラーが揃っている。
書き込みスペースもゆとりあるサイズなので、付属のステッカーなどを使って仕事用のスケジュール管理や、会議のメモなどにも最適な手帳だ。
手帳のレイアウトは、左に週間スケジュール、右に横罫ページと定番のウィークリースタイルで、翌年の12月まで使用できる。
この手帳の仕様
- サイズ：130×210mm
- 内容：208ページ
- ハードカバータイプ
- マーキング用ステッカー付き
モレスキン手帳＃3： 18ヶ月 ウイークダイアリー・ソフトカバー（Pocket）
出典： こちらの手帳はソフトカバーの18ヶ月ダイアリー ポケットサイズだ。コンパクトなサイズで、フレキシブルなソフトカバーなので、ポケットに入れての持ち運びに便利だ。
基本的な内容はLargeと同じだが、カラーはブラックとスカーレットレッドの2色。
基本的な内容はLargeと同じだが、カラーはブラックとスカーレットレッドの2色。
この手帳の仕様
- サイズ：90×140mm
- 内容：208ページ
- ソフトカバー
- マーキング用ステッカー付き
モレスキン手帳＃4：ヴォヤジュール
出典： 旅行や出張先での写真や体験などの記録をFacebook、Instagram、Twitterなどで世界中のユーザーとシェアできる手帳。
ソーシャルメディアに投稿することにより、世界中の“ヴォヤジュール”ユーザーとシェアでき、写真共有サイト「Flickr」に投稿するとFlickr上の「Moleskine world map」に投稿場所と内容がマッピングされる。
ポータブルサイズで、ポケットサイズとラージサイズの中間のモレスキン初の手帳サイズ。ハガキや航空チケットが折らずに入る拡張ポケット付き、メモやコラージュなど、さまざまな用途対応の横罫、ドット罫、無地の3種類の罫線が1冊に集結。
また、ヴォヤジュール専用テンプレートをダウンロードしてカスタマイズが可能な他、同行者とシェアできる切り離し可能なパッキングリストとタスクシール付き。
ソーシャルメディアに投稿することにより、世界中の“ヴォヤジュール”ユーザーとシェアでき、写真共有サイト「Flickr」に投稿するとFlickr上の「Moleskine world map」に投稿場所と内容がマッピングされる。
ポータブルサイズで、ポケットサイズとラージサイズの中間のモレスキン初の手帳サイズ。ハガキや航空チケットが折らずに入る拡張ポケット付き、メモやコラージュなど、さまざまな用途対応の横罫、ドット罫、無地の3種類の罫線が1冊に集結。
また、ヴォヤジュール専用テンプレートをダウンロードしてカスタマイズが可能な他、同行者とシェアできる切り離し可能なパッキングリストとタスクシール付き。
モレスキン手帳＃5：Evernote スケッチブック SKLSKETCHEVER
モレスキンが、クラウド・サービスのEvernoteと共にプロデュースした特別仕様の手帳。最新のEvernoteモバイルアプリ「Evernote for iOS」または「Evernote for Android」を使い、デジタル保存したい手帳のページを撮影すると、デジタル化された内容をEvernoteに保存が可能。
保存データは、タグにより整理でき、時間や場所・デバイス（パソコン、スマートフォン、タブレット）を問わずアクセスすることが可能。また、Evernoteの手書き文字認識機能により検索も可能な、アナログとデジタルの融合手帳だ。
モレスキンという手帳を使いこなせる大人になる。モレスキンという手帳で仕事をするビジネスマンになる。モレスキンは、歴史と物語を秘めた特別な手帳のように思える。だが、決して敷居の高いものではなく、誰にとっても特別な手帳になりうるモレスキンならではの神話のようなものだ。
自分だけのモレスキンの手帳を選び、最初のページに名前を記入し、Quality Controlシールをはった瞬間から、自分だけのモレスキンの物語が始まる。
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