腰が痛いという悩みを抱えている人はどの年代でも少なくないと思う。腰痛の原因となるものは様々あるが、その中でも多くの割合を占めているのがマットレスである。人生の大半を過ごすベッドが人生を苦しめる腰痛の原因となるのである。
腰痛の原因がベッドにあるって知っている?
朝起きたときに腰が痛い、立ち上がるときに腰が痛いなどの腰痛の原因は、実はベッドにある。ではなぜ腰痛の主な原因がベッドにあるのか。それは、基本的に二つのことが言えるからである。
一つ目は、今使用しているベッドのマットレスや布団が自分の体に合ってないということ。
二つ目は、寝ているときに筋肉が休まらず、腰に負担がかかりすぎているということ。実は、寝ているときの姿勢はとても大事で、この姿勢が良くないと、寝ているときに腰など筋肉に負担がかかったままになる。そうすると、寝ている間ずっと筋肉が休まらない状態でいることになる筋肉が休まらないと疲労物質である乳酸が溜まり、体が凝り固まって、結果腰痛の原因になるのである。
ではなぜ寝ているときの姿勢が良くないか。それは、マットレスや布団などの寝具が自分の体に合っていないからである。また、使いすぎてダメになっているものを使っている場合も寝ているときの姿勢が悪くなることがある。
どんなベッドが腰痛になりやすいの?
では、具体的にどのようなベッドが腰痛になりやすいのか説明する。主に二つあり、柔らかすぎるマットレスと硬すぎるマットレスの二つである。低反発マットレスなどと銘打っていることの多い柔らかすぎるマットレスは、一見ふわふわしていて寝転がると気持ち良いかもしれない。
しかし、柔らかすぎるため横になると胸や腰など、体の比較的重たい部分が沈み込んでしまう。そうすると、体のバランスが悪くなり、寝ているときの姿勢も悪くなってしまう。体全体に負担がかかり、筋肉が必要としている酸素や栄養といったものが送られにくくなる。朝起きたときに腰が痛いだけでなく、体に溜まった疲労が全く取れていないなんてこともあるのである。
逆に、硬すぎるマットレスは何がダメなのだろうか。硬いマットレスは胸や腰が沈まない。柔らかい布団では胸や腰が沈むのが結果的に腰を痛める原因であったため、胸や腰が沈まないことは良いことのように思える。
しかし、沈まないということは、その分の重さをマットレスから圧迫されるのである。次第に圧迫されている部分が痛くなってくる。そうすると脳は寝返りを打つように体に命令する。
しかし、寝返りを打っても硬いままのマットレスから圧迫を受け、さらに寝返りを打つ。必要以上に多く寝返りを打つと脳も体も休まらず、結果朝起きると体のあちこちが痛く、疲労は全く回復していないということが起きるのである。
腰痛予防になるベッドとは?
腰痛を防止するためにはどんなベッドにするのが良いのだろうか。その対策において必要な要素は二つある。一つは、体がマットレスに沈み込まないようにすること。もう一つは、マットレスにかかる体圧を分散させること。
先ほども記したが、マットレスの硬さが体の沈み込むほどの柔らかさであると、腰回りに大きな負担がかかってしまい、どうしても腰が痛くなってしまうのである。
また、体圧を分散させることが必要であるのは、腰や肩に多くの荷重がかかるからである。数字で表すと、腰には体重の44%、肩には体重の33%が仰向けになったときにかかるのである。
そのような状態で何時間も寝ていれば、腰が痛くなるのも自然である。そのため、体の沈まない硬さで荷重が一点に集中しない高反発マットレスが腰痛防止に最も向いているのである。
何度も記しておくが、寝ているときの姿勢というのは体を休める上でとても大事なことなのである。そのためにも自分の体にあったマットレスや布団を選択することが大事なのである。
高反発マットレスにも布団用のものとベッド用のものの二種類あるため、そういったところでも自分に合ったものを選んでほしい
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