by Gage Skidmore
「トランプ・オーガナイゼーション」の会長兼社長を兼任しながら、カジノ・ホテル運営会社「トランプ・エンターテイメント・リゾーツ」をはじめ、多くの事業を興し、その多くに自らの名を冠して、アメリカのビジネスシーンでその名を轟かせた。その経歴、私生活、豊かな財産によって「アメリカの不動産王」として知られている。
そんな大富豪ドナルド・トランプは今期アメリカ大統領選挙に立候補、その歯に衣着せぬ暴言とも言うべき「迷言」は世界中で大きく話題になっている。今回は、ドナルド・トランプが発言した「名言」を紹介していく。大統領選挙では数多くの「迷言」を残したドナルド・トランプだが、実業家として偉大な成功を収めたドナルド・トランプの「名言」の中から、あなたを迷わせず正しい方向へ導いていく「名言」にも巡り会えるかもしれない。
「天国と地獄」を行き来した:ドナルド・トランプの人生からみる名言
by Gage Skidmore“どん底を見た”:名言からみる成功者の思考
1985年、ドナルド・トランプが「トランプ・タワー」の建設に乗り出して以来、投資の失敗、浮気の発覚、離婚、ついには破綻などによって総額推定9億ドルの負債を抱え、「世界一貧乏な男」という不名誉な仇名をつけられた。
そんな一度はどん底を見たドナルド・トランプは、この名言とともに帰ってきた。どん底の中に再び返り咲くための戦略を探し続けたドナルド・トランプは、1997年には資産を4億5千万ドルにまで回復させた。そして放ったこの名言。今なら彼の成功者としての思考・哲学を理解できるのではないだろうか。
私たちの普段の生活の中にも「負ける」ことはたくさんある。しかし、それを単なる「負け」だと捉えずに、この名言のように「勝つための戦略」だと捉えるようにしてみてはどうだろうか。それが「成功者」への第一歩になるかもしれない。
“奇跡の復活”:名言からみる起死回生の法則
人生における大きな転換期を迎えたドナルド・トランプが残したもう一つの名言。ドナルド・トランプは「世界一貧乏な男」と呼ばれながらも、ドナルド・トランプ自身が築き上げてきた「トランプ」というブランド力を大いに駆使して奇跡の復活を遂げた。
ドナルド・トランプは、『アプレンティス』という視聴者参加型番組の司会として抜擢される。アプレンティスは、実業家を目指す20人の若者に実地の場を提供し、そのうち1名はドナルド・トランプのもとで一年間働くことができるというものであった。
超一流の実業家として「トランプ」ブランドを築き上げたドナルド・トランプだからこそ為し得た新たなメディア露出という道が、ドナルド・トランプを「勝者」に導いたのである。勝者となったドナルド・トランプだからこそ言える名言である。
運命の転機点は誰にでも訪れるものである。それを運命の転機だと認識できること。さらには最適な対処をとることができるか。この名言のように、それが私たちの人生を「勝者」と「敗者」に分けるのかもしれない。
“私に会えたことが奇跡”:名言から見る成功への近道
アプレンティスは、多くの若者に実業家として活躍する機会を提供した。番組の司会兼、若者の受け入れを担っていたドナルド・トランプは、正しい人物に巡り会い、その人の目に止まった実例を多く見てきたのだろう。彼の言う“正しい人物”とは、まさにドナルド・トランプのことだ。
大きな成長を収めた実業家であるドナルド・トランプには、やはり成功者としてのノウハウや能力があった。自分のような「正しい人物」に巡りあうことこそが、成功への近道なのだと主張するような名言である。
人によって「正しい人物」が違うことは当たり前である。しかし、名言中での「情熱的に取り組む」とあるように、「正しい人物」に巡り会い、目に止まるためには、自ら行動を起こしていかなければならない。もう既に会っているかもしれない「正しい人物」の目に止まるために、今日以上の情熱を持って明日から生活したいものだ。
実業家として大きな資産を築いたドナルド・トランプ:成功者としての名言
by Gage Skidmore遊びなんてビジネスの世界には必要ない
大学在籍中から父親の不動産管理を手伝い、卒業後もすぐに就職したドナルド・トランプには、文字通り「遊ぶ時間はなかった」のだろう。しかし、ドナルド・トランプの言動や発言をみるに、ドナルド・トランプにとって「仕事」は楽しいものであるに違いない。
この名言から学ぶべきことは多い。ドナルド・トランプは「仕事を楽しいもの」だと認識して、生涯を費やしてきた。はたして私たちは「仕事」の中に楽しいものだという要素を見つけ、それに本気になることができているだろうか。ドナルド・トランプの哲学には「成功者」として必要な要素を垣間見ることができる。
どうせ見るならアメリカンドリームだろ
ドナルド・トランプがかつて行った事業は、全て“ビッグ”なものであることは疑う余地のないことである。ニューヨーク、マンハッタンの中心にそびえ立つ「トランプ・タワー」は、高さ262メートル、72階建てで、賃貸だと家賃は月額約650万円だという。その他にもゴルフ場や、でかでかとTRUMPと書いてある自家用ジェットを所有している。また、身長も191cmと、その大きな体はまさにアメリカを象徴しているようにも見える。
ドナルド・トランプは莫大な資産とともに大きな野望も兼ね備えている。アメリカの大統領にも立候補し、多くの支持を集めるドナルド・トランプには小さいことは似合わないのかもしれない。この名言を聞くとドナルド・トランプの迷言:「地球は俺を中心に回っている」という発言も名言のように思えてくる。
私たちは「どうせ無理だ」と切り捨て、「大きく考えること」を放棄してはいないだろうか。この名言のように、夢を大きく持ち続けることは今の私たちに必要なことかもしれない。
成功しなければ意味がない
ドナルド・トランプも大学在学中、父の不動産管理の手伝いをしていた頃は、不動産を管理する経験も実績もない。しかし、エネルギーと情熱だけは他の社員に引けをとらなかったという。卒業後3年で経営者として任せられたのも、ドナルド・トランプが社長の息子だったという理由だけではない。彼にはエネルギーと情熱があった。そして事実として、その後も会社を成長させ続けている。
またドナルド・トランプは、アプレンティスで経験と実績の少ない学生を実際に弟子として受け入れている。彼らのエネルギーと情熱を最も近くで見てきたのも、ドナルド・トランプである。
この名言は、ドナルド・トランプ自身の経験から出た、素直で率直な思いがこめられた名言である。自分自身が、そして自分の弟子たちがそうであったように、エネルギーと情熱を持って仕事に望んで欲しい。そんな思いが伝わってくる名言である。
世界を騒がせ続ける「異端児」:ドナルド・トランプの生き方を学ぶ名言
by cornstalker行動を起こし続けてきた男の名言
ドナルド・トランプは、4回もの破産を経験している。ドナルド・トランプのビックな行動は、いつでもうまくいくわけではない。しかしドナルド・トランプは、心配することなく新たな挑戦に挑んでいけるのは、自身が行動を起こし続けることによって人生の転換期を「勝者」に変えてきた自負があるからである。
そんな生き方の根底には、この名言のように「失敗を恐れず、新たなことに挑んでいく姿勢」があるのである。大きな野望と夢を追い求め、行動を起こし続けてきたドナルド・トランプだからこそ言える名言である。
止まることを知らない男の名言
彼は人生の中で立ち止まったことなど、一度もない。常に高みへ、アクセル全開で挑み続けている。時速0キロとはつまりなにも行動に移さない人のことである。ドナルド・トランプにとって見れば、そのような人たちに「成功」は訪れない、「勝者」は挑み続けるんだという、ドナルド・トランプの人生からも説得力を得る名言である。
「アメリカの不動産王」の次は「アメリカの大統領」へ。止まることを知らないドナルド・トランプの野望はどこまでも突き進んでいく、そんなことを教えてくれる名言である。
働き続ける男の名言
上述した名言にあるように、ドナルド・トランプにとって「仕事」と「遊び」に区別はない。そして、それがドナルド・トランプの掲げる理想的な仕事であり、働き続けることはドナルド・トランプにとってなにもストレスにはならないのである。
事実、そういった人は身の周りにもいるだろう。いつも働いていて、ほとんど休憩をとらない。そんな人は「仕事」と「休む」ことに大きな違いはない。しかし、休みながら働いているわけではない。働くことがストレスではなく、休憩も必要ないのである。そんな「成功者」の共通項を導き出す名言である。
夢を追い続ける男の名言
ドナルド・トランプには一番不似合いな名言のように思えるが、彼の人生を見ると一番似合う名言のようにも思えてくる。彼はこれまで、常に自分の野望に素直に生きてきた。その野望こそ、まさにドナルド・トランプの夢なのである。アメリカンドリームを信じ行動を起こし続けている。
ドナルド・トランプの夢と私たちの夢とは、大きな乖離があるかもしれない。しかし、ドナルド・トランプが夢を追い、成功してきた事実から目を背けることはできない。夢を追うことの大切さを教えてくれる名言である。
私たちは、よく大統領候補のドナルド・トランプの「迷言」にばかり目を向け、実業家として大きな成功を収めたドナルド・トランプの「名言」を避けてはいないだろうか。ドナルド・トランプの人生と名言に目を向けると、「成功者」としての思考や哲学も見えてくる。
初めから、「迷言」ばかり言う人だと切り捨てず、ドナルド・トランプから学べることを盗んでいく。そういった考え方が私たちには足りていないのかもしれない。
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