ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「街中で盛り上げろ!!」〜vol.672〜』では、ホリエモンがこれからレジャーとしてのスポーツを盛り上げるために必要な要素を指摘。
今回取り上げたのは、「堀江さんはJリーグアドバイザーに就任されており、その理由の1つはJリーグに伸びしろを見出してのことだと読みました。私は、5年前くらいまではかなりJリーグが好きで多くの選手を知っており、試合会場にも足を運んでいましたが、最近は試合を観るのに2時間近く時間を割くのがしんどくて、興味も失っています。どの試合も観ていないので、ハイライトも面白く思えません。海外の試合も観ていないです。
可処分時間が少なくなっているとよく言われる中、人気スポーツの2時間の試合時間は本当に合理的でしょうか? 堀江さんは、これから人間の仕事が減って余暇が生まれると提唱されていますが、その余暇の一部を再びスポーツ観戦に充てる人が多く出るとお考えでしょうか?」という質問。
ホリエモン「いまのスポーツは、スタジアムの立地が良くないよね」
ホリエモンは、「まあ、野球なんかよりは試合時間もだいたい決まっているし良いと思うけどね。それと、今後は居酒屋的にみんなでワイワイするとか子どもが遊べるアトラクションがあるとか商業施設が併設されているとか、試合以外に付加価値を付けていく時代になるんじゃないかな」と回答。
Jリーグのアドバイザー就任など、スポーツ分野はホリエモンがこれから期待する分野の1つ。その根拠は、これから仕事の機械化によって人々の余暇が増え、レジャーとしてスポーツ観戦をする人が増えると予測するからだ。
質問者は、こうしたホリエモンの予測に疑問を持っている。スマホゲームなど短時間でも楽しめる娯楽が存在する中で、果たして本当にサッカーのような1ゲームの観戦に2時間近くもかかるスポーツをレジャーとして選択する人が増えるのだろうか?
これに対してホリエモンは、野球のような試合時間がかなり不明瞭なスポーツよりはウケやすいと考えている一方、これからスポーツの在り方も現在とは大きく変わると予想している。回答でも示すように、もっと居酒屋やショッピング施設のように観客がラフに盛り上がれる場になることが、レジャーとしてのスポーツ普及に欠かせない条件の1つになりそうだ。
加えて、ホリエモンが現在のスポーツ観戦で問題視しているのは、スタジアムの立地だ。特にサッカーは比較的後発のスポーツなので、かなり辺鄙な場所にスタジアムが建っている。たしかに、もしも渋谷や新宿にサッカースタジアムがあれば、観客動員数はかなり増えそうだ。
ホリエモン「“246”で100m走をやってたら、面白いでしょ?」
意外と多くの人はそこまで論じないが、「スポーツを街中でやるのはかなり大事なことだよ」とホリエモン。これは単なる想像ではなく、実際に都会で開催したことで人気を博したスポーツも存在する。それは、東京マラソンだ。
東京マラソン(前身は東京国際マラソン)は1981年から毎年開催され、好評を博してきた競技大会。2007年からは一般市民向けのレースも開催され、2011年大会には30万人近くの応募者から約3万6,000人の参加者を選出、観衆は200万人に上るほどの一大行事に成長している。この人気の原因の1つが、都心のど真ん中で開催したという場所の問題ではないだろうか。スポーツに深く接している人からすれば当たり前だったために、これまでは生活圏でスポーツを行うという発想がなかったのだろうとホリエモンは推測している。
しかし、最近では徐々にスポーツの開催場所は街中になりつつあるとホリエモン。例えば、電気自動車で行うF1スポーツのフォーミュラEは排ガスも騒音も少ないため、シンガポールなどでは街中で実施されている。更にいえば、ホリエモンは東京オリンピックを盛り上げるためには街中で競技を開催すべきだと考えている。もしも国道246号で100m走が開催されれば、普段スポーツに興味がない人でもぜひ見てみたいと思うはず。
このように、ホリエモンは将来的にスポーツ観戦の需要は増していくと考えるが、そのためにはスポーツもレジャーとして進化しなければならない。そのための施策の1つが、スポーツを距離的にももっと身近にすることだ。近い将来には、スポーツは週末に出向くちょっとヘビーなレジャーではなく、仕事帰りにふらっと立ち寄れるかなり手軽な娯楽になるのかもしれない。
ホリエモンがこれからのスポーツに必要なものを語った『堀江貴文のQ&A「街中で盛り上げろ!!」〜vol.672〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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