一般的に年に2回、夏と冬に会社から支払われるボーナスであるが、最近では景気の影響か、ボーナスが支払われないことも少なくない。ボーナスがもらえないよりはもらえた方がいいというのは当然である。
しかし、実はボーナスが出ない会社にも意外なメリットがあることをご存知だろうか。今回はこのボーナスの出ないことのメリットに関して説明していこう。
ボーナスが出ない・少ないときがあるのはなぜ?
まず、ボーナスが出ない・少ない場合があるのはなぜを考えていこう。まず、ボーナスとはそもそも、会社の業績がよい場合に会社から賞与としてもらえるものであるので、当然会社の業績が悪ければボーナスは減額されることや、出ない場合さえある。
これが一時的なものであればいいのだが、この状態がいつまでも続くと、ボーナスが支払われないことが定着してしまい、労働者にとってもモチベーションの上がらない状況になってしまう。このように、ボーナスは会社の経営状況を反映しているため、ボーナスが出ないなどの減額されることがあるのである。
そもそもボーナスは企業に支払いの義務がないため、経営が悪い状態でボーナスを出している場合ではないというのは、理解できることであろう。現代の日本の経済状況を考えるとボーナスが出ない会社が少なくない現状は、なかなか打破しにくいものである。
ボーナスが出ない・少ない会社の実情は?
ボーナスが出ない、もしくは少ない会社の実情は先ほど説明したように、経営状況がよくないからである。しかし、これだけでは身もふたもない話になってしまうので、ここからはそういった会社の実情をより掘り下げて説明していくことにしよう。
まず、ボーナスが出ない会社は月給を多く出してくれている場合がある。相対的に基本給が高く、ボーナスが出ない、または少ないということが起きるのである。
また、成果報酬という形で、毎月の給料に個人の業績に連動して給料を上乗せしているような場合には、その分ボーナスが支でなかったり少なかったりすることがある。その他にも社会保険料対策としてボーナスが出ない会社もある。年収として計算するより、毎月の給料に上乗せした方が、社会保険料が安くなるので、ボーナスではなく月々の給料に上乗せしている企業もある。
しかし、この場合厚生年金の将来的な受け取りは比較すると少なくなるのでどちらがいいのかは議論の余地がある。このように、一概にボーナスが出ないとはいっても、その会社によって実情は様々であるので、ボーナスが出ないことを単に経営状況がよくないからだけではないということは理解しておくべきである。
ボーナスが出ない会社のメリットはこんなところ!
ここまでボーナスが出ない、少ない会社の実情を紹介してきたが、ここからはそういった会社のメリットを紹介していこう。先ほども述べたように、ボーナスが少ない会社ではその分基本給が高くなっている場合があり、これはボーナスが会社の業績に左右されることを考えると安定した収入を得ることができるので、有利な面である。
こういったことからボーナスが出ない場合にも一定のメリットがあると考えることができる。しかし、マイナスな面も当然あり、残業が多く利益が少ないという部分も指摘されている。ボーナスが支払われるにしろ支払われないにしろ、生活に困らないようにしたいものである。
以上、ボーナスが支払われないことに関して説明してきた。ボーナスが支払われないことは、基本的に経営状況が原因ではあるが、その実情は会社によって異なるので、一概には言えないものである。ボーナスの有無にかかわらず、自分と家族を養えるだけの収入を得られる会社で働けるようにすることが重要なのだろう。
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