ここ数年で定番のアウターとなった「MA-1」。
防寒性に優れ、ファッション性に富んでいるMA-1だが、洗濯や手入れには案外手間がかかる。間違った方法で洗濯してしまうと着られなくなる恐れさえあるのだ。
そこで今回は、そんなMA-1の洗濯方法や手入れの仕方について紹介していきたい。
MA-1を手入れしないとどうなる?
「MA-1」の名前の由来は“アメリカの軍用品規格番号”
コーディネートの幅が広く、男女ともに人気が高いMA-1。
「MA-1」という名前は、アメリカの軍用品規格番号から由来している。
空軍用だけあってシンプルな設計の上防寒機能に優れ、色々なコーディネートができて冬場に非常に使いやすい防寒具なのだ。
「洗いにくいから」という理由でMA-1を洗濯しないのはNG!
その表面は主にナイロン製で、内面に防寒のための綿などが入っている。
内面に綿が入っているため自宅で洗濯するのが難しいMA-1だが、「洗濯しない」というのはかなりまずい。
MA-1を洗濯しないと中綿にカビが繁殖する可能性がある
MA-1は防寒に優れているため、通気性が非常に悪い。
汗にアウターが直接触れることがなくても、蒸発した汗は湿気を保ったままMA-1の中に籠ってしまうのだ。
とくに綿の中まで湿気が浸透すると最悪だ。MA-1の内面が、カビの繁殖地へとなってしまう。
カビが繁殖すると、服の色が変わったり、いくらファブリーズを噴射しても梅雨どきのようなイヤな匂いがしたりと服自体着られなくなる可能性があるのだ。
お気に入りのMA-1は、ものぐさせずにきちんと手入れしてあげよう。
MA-1の手入れの基本はクリーニング!
MA-1の中綿がウールの場合、水洗いが“型くずれ”の原因になる
MA-1の手入れをしなかったら服自体がだめになる可能性があることを先ほど伝えた。
では、MA-1はどうやって手入れすればいいのだろうか?
基本的には、自宅で洗うのはあまりおすすめしない。服についている洗濯表示を見ればわかるが、MA-1の中綿はポリエステルとウールの2種類にわかれる。
石油製品であるポリエステルは水につけても問題ないが、ウールは水洗い不可である。
MA-1の中綿がウールである場合、MA-1を水につけると「ほぼ確実」に縮む。型崩れの原因となるため、雨天時の着用にも注意してほしい。
MA-1のクリーニング料金は500円程度
自分で洗濯するには注意事項が多いMA-1。やはり、最も確実な手入れ方法はクリーニングに出すことである。
クリーニング店はその専門性もあって、素材や部分汚れを瞬時にチェックし、水洗いできない場合はプロ仕様の洗剤や器具を使用する。
洗濯方法が心配な衣装は素直にクリーニング店に任せるべきである。
クリーニング料金も500円程度と安く、多忙なビジネスパーソンにはおすすめである。
MA-1の洗濯方法を紹介!
MA-1の洗濯はクリーニング屋に任せておけばいいと述べたのは、自宅でやるには手間がかかり、洗濯方法を間違える可能性が高いからだ。
しかし、自宅での洗濯は決して無理なことではない。いくつかのポイントに注意すれば、自宅でもMA-1をきれいに洗濯できるのだ。
自宅でMA-1を洗濯する方法①:洗濯表示を確認して、洗濯機を使うか否かを決める
まずは言うまでもなく洗濯表示は確認しよう。
ポリエステルのような石油素材で作られている場合、色落ちの注意がなければ洗濯機で洗濯しても問題ない。
問題は中綿がウールの場合だ。中綿がウールの場合は極力手洗いしよう。
自宅でMA-1を洗濯する方法②:中綿がウールのMA-1は少量の水と中性洗剤で洗う
中綿がウールのMA-1は、少量の水を付けてさっと洗おう。
目立った汚れがある場合は、汚れのある箇所を刺激の弱い中性洗剤を少し使って念入りに洗い落とすといい。
自宅でMA-1を洗濯する方法③:MA-1を干すときは“日陰干し”
汚れが気になる箇所の洗い作業が終わったら、MA-1の形を整え、しっかりとシワを伸ばしてから日陰干ししよう。
「日干ししたほうが殺菌効果があって良いのでは?」と思う人もいるかもしれないが、日干しによって「日焼けや色落ち」してしまう可能性があるのだ。
お気に入りのMA-1の見た目をキープするためにも、洗濯後は日陰干しで乾かそう。
MA-1を洗った後は「保管方法」にも注意!
MA-1をきれいに洗濯するだけでは、十分な手入れができているとは言い難い。
実はMA-1は「保管方法」にも注意しないといけないのだ。
MA-1は「風通しの良いところ」で保管する
MA-1の保管方法は、風通しのいいところに吊るしておくのがベストである。
風通しが悪いところで保管するとカビが繁殖してしまい、一年後にはイヤな臭いを発している可能性がある。
隙間なく衣類がかけられているクローゼットなどではなく、コートハンガーなどにかけておくのがおすすめだ。
暖かくて、コーデしやすいMA-1は多くの人に愛用されるアイテムだが、手入れが難しいという難点がある。
せっかくお気に入りのMA-1を手に入れたなら、服を長持ちさせるためにも正しい手入れをしたいところだ。
自宅でMA-1を洗濯する人は、記事内で紹介した洗い方と注意事項を守り、丁寧に洗ってあげてほしい。
あまり時間に余裕がないという人は、MA-1をクリーニング出すことをおすすめしたい。
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