よくスエード素材のニューバランス靴を履く若者を見かけるが、果たしてみんなはその素材についてどれくらい知っているのだろうか。独特の光沢のおかげで高級感が漂い、その上丈夫さと防寒性も備わって非常に優れている素材である。優れている素材だからこそちゃんとした手入れをしないと劣化してしまう。今回はスエード素材の紹介と手入れ方法について書いていく。
ニューバランスのスエード素材ってどんな素材?
ニューバランスのスエード素材を使用している靴はそのデザイン性から若者にとても人気であるが、その生地は他にも丈夫と保温性といういい点がある。皆さんはこの素材の由来について知っているのだろうか。
レザーの一種だと思っている方も多いかもしれない。実はこの素材、スウェーデンで発明され、その為スエードと名付けているのだ。日本語で言い換えると合成皮革の一種である。歴史的な面で見ると最初は靴ではなく手袋の生地として使われていた。特にフランスにおいて大流行したと言われている。
少し残酷と感じることだが、発明された当初は子羊の皮の裏側をサンドペーパー等で起毛させて作っていたが、最近は子牛の皮を使用しているらしい。毛足が短く柔らかいものほど高級品とされる。スエードは丈夫であるが水に弱いという意味でデリケートでもあるのだ。これはスエードのもう一つの特徴。間違って雨の日にその靴を履いて外出するとシミだらけになってしまう。
ニューバランスのスニーカーを手入れしないとどうなる?
多くの靴メーカーはスエード素材をブーツに使っていて、そっちのほうがしっくりくるが。ニューバランスはなんとこの素材をスニーカーに使ったのだ。最初に見たときは正直驚いた。なぜならスニーカーは日常のほぼどんな場所やどんな天気でも履いて外出できる靴で、それにスエードを使用するとスニーカーの使い勝手が悪くなってしまうのではないかと思った。しかし、実際そんなことはなかった。スエードは合成皮革であって、今時のスエードはどんどん改良されていて、水のような液体への耐性は向上しつつある。スエード素材に実際使われているのは革の最も太い繊維であって、物理的にも丈夫である。
しかし、しっかり手入れしないとやはりスエードはダメになってしまう。履いていくうちに全体的に白くなったり、目立ったシミがついたりと見た目が損なわれ、触れた感じも新品と同じようなふかふか感がなく、そのせいで持ち主の愛着が無くなって履く意欲も激減。特にスニーカーだと普通の革製のよりだいぶ寿命が短いかもしれない。そういうかわいそうな靴を減らすためにも使用者による普段の手入れが大事である。
ニューバランスのスニーカーの手入れと保管方法!
ニューバランスのスニーカーは手入れしないと靴がすぐダメになるので、少しでも長く使えるような手入れと保管方法について紹介する。
まずは手入れについてだが、最も重要なのは極力水を避けることだ。それができれば完璧だが、水は汗でも手を洗う時でも付く場合があるから隔離は多分無理でしょう。ここでお勧めしたいのは防水スプレーである。ブーツやローファーを所持している人なら一度は使ったことがあるはずだ。スニーカーのスエード素材の部分全体にかけておけば、水滴がついてもスエードまでは浸透せずに弾かれる。ふかふか感をキープするためには、スエード用のブラシが便利である。最初は逆立てる感じでほこりを取って、そして毛を整えていく。
スエードスニーカーを保管する時に最も気を付けるべきなのは、雑菌と湿気である。保管する前には除菌スプレーをかけて、中に除湿剤を入れるのが効果的だ。
靴は買った当初に一番愛着があって、丁寧に扱うが、履いていくうちに扱いが雑になって、手入れをおろそかになる人が多い。靴の見た目が悪いと自然と愛着が消えていくものなので、ぜひ手入れを省かずにやってほしいと思う。そうすれば靴を長らくいい状態にキープでき、持ち主の「物を大切に思う心」はそういう場所に現れる。
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