ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「好きなことが出来る!?」〜vol.667〜』では、自身も活用しているクラウドファンディングの多様性をホリエモンが語った。
今回取り上げたのは、「最近知り合いがクラウドファンディングで資金調達を開始したので、僕もいくつかサイトを見てみたのですが、『古くなった◯◯を復活させよう』や『貧困な国に◯◯をしよう』『みんなが喜ぶような◯◯を作りたい』など、悪くいうと慈善的な案件が多いと感じました。
日本人の国民性や投資に対する印象なのかもしれませんが、投資ならもっと馬鹿げた、自分の欲を全開にしたような案件があってもいい気がします。米国などでは一般人でも投資に対して積極的と聞きますが、クラウドフンディングに出てくる案件の傾向も日本とは違うのでしょうか? ご存知でしたら、多い傾向の案件の種類や印象に残ってる調達案件を教えて欲しいです」という質問。
たった2時間で資金調達を達成したクラウドファンディング!?
ホリエモンは、「僕は出版記念ツアー(堀江貴文が『ゼロ』に込めた想いをみなさんに直接伝えたい 全国5都市無料公園ツアー)とかをやったね。いまは、『胃がんの原因はピロリ菌だった。皆で検査をして予防しよう』というのをやっているよ。音楽系のCDを作りたいとか、そういうのも多いね」と回答。
慈善事業的なものばかりで日本のクラウドファウンディングに多様性を感じないという質問者に、自身も含めて多様な提案もたくさんあることを示すホリエモン。今回のゲストで株式会社428の代表 森俊介氏も、業界初の24時間利用できるフィットネスジム「FIGHT CLUB 428」をクラウドファンディングの資金を元手に運営している。
FIGHT CLUB 428は、クラウドファンディング「ENjiNE」でなんとわずか2時間で資金調達を達成。集めたのは160万円で、もちろんそれだけで開始資金の全てをまかなえたわけではなかったが、PRの一環としてもかなり効果的だったようだ。
FIGHT CLUB 428が話題を集めたのは、渋谷でジムを24時間自由に使える点。仕事帰りに運動したい人などからの反響が大きかった。他にも、生での試合観戦や飛び込みでのミット打ち体験、バー機能など、あらゆる層をワクワクさせる多様な魅力が話題性を呼んだようだ。
ホリエモンが注目するクラウドファンディングは!?
回答にもあるように、ホリエモンも出版イベントからピロリ菌予防など、幅広いジャンルでの資金集めにクラウドファンディングを活用している一人。そんな彼から言わせれば、クラウドファンディングでは日夜様々な案件が展開されている。
最近ホリエモンが注目しているのは、2016年4月からの熊本地震への緊急支援活動。ホリエモンによれば、現在熊本では地震の影響で自宅を失った人、あるいは全壊したわけではなくても、相次ぐ余震でこれから倒壊する可能性があるので自宅に帰れない人が続出している。
結果、宿泊場所がかなり不足しており、毎晩車で寝泊まりしている人なども少なくないらしい。クラウドファンディング上では、こうした人たちへの支援として、被災地にテントを寄贈する案件がかなり盛り上がっている。これまでだったら政府や大きな支援団体が手がけるような支援活動が、ネットを通じて誰でもできるようになっているのだ。
このように見てみると、クラウドファンディングでは出版イベントなどの個人的なものからFIGHT CLUB 428のような複数クラスタに属する人々のニーズを満たすもの、被災地支援のような人道支援と呼べるものまで、実に様々な用途の案件が行われている。質問者のいうように、偽善的な提案ばかりだと一概にはいえないはずだ。
もちろん、共感を集めて支援を募るためには偽善的な内容の方が有効だし、実際募金感覚で利用している人も多いのかもしれない。とはいえ、クラウドファンディングはまだまだ始まったばかりの試み。いままで想像もしていなかったような事例が、これからも沢山登場するはずだ。
ホリエモンがクラウドファンディングの多様性について語った『堀江貴文のQ&A「好きなことが出来る!?」〜vol.667〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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