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雀鬼が語る、「決断できないヤツ」が一瞬で最良の選択をとれる思考:『決断なんて「1秒」あればいい』

t.k

2016/06/03(最終更新日:2016/06/03)


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出典:www.timeshighereducation.com
 人が決断できない時は、どんなときだろう? お金、人間関係、タイミング、価値観……、そのどれを選択するか迷ってしまい、決断できない状況になってしまう。逆に言えば、そのどれかに優先順位が付けば、あなたが決断できないと感じる状況を打開できる。

 本書『決断なんて「1秒」あればいい』には、壮絶な賭け麻雀の世界で20年間無敗であり続けた雀鬼・桜井章一の「透徹したアドバイス」が込められている。本書から「決断できないヤツ」に、一瞬で最良の選択をとれる思考を伝授しよう。

目先の厳しさを気にするから、決断できない

 決断できないケースに多いのが、「楽だが将来性のない道」と「苦しいが将来性のある道」で揺れているときだ。このような決断できない際の桜井章一のアドバイスは決まっている。「苦しいが将来性のある道を選べ」だ。これは、決断できない状況を打破するための決まり文句のように聞こえてしまうが、20年間、壮絶な賭け麻雀の世界でしのぎを削り、無敗を守ってきた雀鬼の気迫が込められている。

会社にしがみつくと、決断できない

 会社員が決断できないときは、会社にしがみつくあまり、決断できないときが多い。概して、人は組織にしがみつくのだ。普段から組織にしがみつき、自分の頭で考えていなければ、決断できないことは変わっていかないだろう。

 このような決断できない流れを変えるには、組織の中で主体的に動けるように小さな決断を重ねていくことだ。それは日常の業務の細かなことでもいい。そういった決断の積み重ねで自分の「こだわり」が生まれてくるので、決断できない状況から脱け出せる。

 余談ではあるが、所属している会社の事業が時流に反するものであれば、辞職を決断できないということは避けたい。なぜなら、あなたがどんなに有能な人材でも、「時運のない会社」を離れるように決断できないことで、最終的にはあなたも損をする。

考えていたら、決断できない

 麻雀では、マナーとして自分の番で長考することははばかられるので、時間をかけずに次の一手を決断できないとまずい。それどころか、一局一局、ほとんど一瞬で決断を重ねているので、最善の一手が身体にしみこんでおり、考えこまなければ決断できないようなことはそうそうない。そういった思考を持つ雀鬼・桜井章一は、人生の重大局面においても、決断できないことはありえない。もし考え込むとしたら、それは身体に刷り込まれた感覚に素直でないのだ。どのような局面であっても、感覚に照らし合わせれば、決断できないことにならないのだ。

好かれようとするから、決断できない

 好かれようと思うあまり、決断できないことが多々ある。たとえば、あなたが二人の女性の間で悩んでいたとしても、嫌われる勇気さえあれば、決断できないこともないはずだ。概して、あなたが決断をすれば、誰かの提案を断っていることになるので、嫌われている可能性がある。ならば、嫌われる勇気を持つことは、決断できない状況を打破する際は不可欠の覚悟である。

 また、好かれようとして決断できない人は、好かれるために人の動きを詳細に追ってしまい、几帳面になってしまう人だ。そのように几帳面になって決断できない状態に陥ってしまうよりも、多少、不真面目になってもバッサバッサと決断してしまえる人の方が、重荷を背負わず無理をしなくていい。このように考えると、決断できない人はそのことで自分を苦しめてしまっている可能性がある。

「自分らしさ」を失うと、納得して決断できない

 決断できないことで悩む人は、「どうやって決断するか」で思い悩むことが珍しくない。そうやって決断の仕方を考えているうちに余計に決断できないのだ。それよりは、「自分らしさ」を気にした方が後悔が少ない。例え、決断して失敗したときでも、「自分らしい決断なので仕方ない」と割り切ることもできる。また、そうやって「自分らしく」決断していけば、後悔も減り、心理的な面で決断できない状況を緩和できる。

「金は燃え盛る炎」と思わないと、決断できない

 お金が原因で決断できない時は「金は終え盛る炎」と思っておくと、決断できない状況から脱することができる。「金は燃え盛る炎」とは、お金に執着し過ぎるとやけどするという意味である。そう思っておけば、過度にお金にしがみついて決断できないという状況は避けられる。


 以上、本書『決断なんて「1秒」あればいい』から、雀鬼・桜井章一が語る、「決断できないヤツ」が一瞬で最良の選択をとれる思考を見てきた。そこには、雀士という過酷な勝負の世界で決断できない状況を打破してきた「覚悟」が込められている。是非、本書に込められた「覚悟」に触れ、決断できない状況においても一瞬で決断し、「勝負できる男」になっていただきたい。

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