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「正直、コワーキングスペースではあまり稼げないよ!」 ホリエモンが流行サービスの実体を語る!

野口直希

2016/05/30(最終更新日:2016/05/30)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「コワーキングスペースは割がよくない!?」〜vol.662〜』では、ホリエモンが最近多く見かけるコワーキングスペース運営ビジネスをバッサリ。

 今回取り上げたのは、「コワーキングスペースをやりたいと考えています。­田舎でクラウドファンディングとクラウドソーシングとコワーキングスペース­を組み合わせたようなサービスで、HTMLやワードプレス、プログラミン­グなどのセミナーも実施したいです。

 これからは個人の時代だし、アイデアがあれ­ば何でもできると思います。しかし、一般人がアイデアを形にするのはハー­ドルが高いので、投資や業務委託、作業スペース(事務所スペース)をマッチングできれば需要があると思いますが、どうでしょうか?」という質問。

コワーキングスペースは稼げない!?

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 ホリエモンは、「まあ、田舎にそれだけ需要があるかといえば、そうでもない気がするけど。色んなところでそういうありがちなサービスはやられているよね。

 どうしてなんだろう。簡単にできると思っているのかな? だったら、クックパッドでも見て、安くて旨い飲食店を作った方がよっぽど喜ばれるし、繁盛すると思うけど」と回答。

 コワーキングスペースの提供は、近年多くの人が手を出しているベンチャービジネスの筆頭。プログラマーなどの仕事場を限定されない仕事の増加といった時流も、こうしたサービスの増加に拍車をかけている。質問者はプログラミングなどのセミナーで競合との差別化を狙うが、ホリエモンからすれば「ありがち」なサービスにしか見えないようだ。
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 今回のゲストでベンチャーに特化したオフィス移転パートナー「スイッチオフィス」を運営する株式会社ヒトカラメディアの代表取締役 高井淳一郎氏は同じく場所に関わるサービスの運営社として、コワーキングスペース運営で大切なのは「そもそも稼ぎたいかどうか」をはっきりさせることだという。新たな空間を提供するサービスには、それ自体で利益を出すものと、コミュニティの創出を目的にするものの2種類があるのだ。
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 前者の利益を出すタイプのコワーキングスペースについて、「稼げるかどうかでいうと、正直ギリギリ」とぶっちゃける高井氏。都内のコワーキングスペースでは、定期的に家賃と同程度の売上が出れば良い方で、あとはそれを幾つ運営できるかの問題になってくるらしい。ざっくりいうと、コワーキングスペースは「割のいい稼ぎ方ではない」のだ。

「作った場所を何につなげるか」が大切!

 単なる利益狙いだとそこまで魅力的ではないコワーキングスペースだが、そうした場を作った後に、更に派生させて新しいことをやるのは有効だと高井氏は考える。株式会社ヒトカラメディアでも、軽井沢に移転予定の新しいオフィスでは、2階をスタートアップ企業用のコワーキングスペースとして開放する予定だという。
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 もちろん、ここでの主な狙いは収益拡大ではない。ヒトカラメディアの取り組みに対する認知度拡大と、ひいてはそこを活用してくれた企業と何らかの形でビジネスができるような関係を築くきっかけ作りとして活用するのが目的だそうだ。

 たしかに、本業でも不動産を扱っているヒトカラメディアなら、コワーキングスペースの使い勝手がよければそれを皮切りに仕事の依頼を持ちかけられることもありそう。高井氏はこうした自社の姿勢からも、「コワーキングスペースビジネスは、本業と絡めるように活用すると良い」と結論づけた。
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 ホリエモンもこれに同意で、コワーキングスペースは「単に利益を出すなら割は良くない」とバッサリ。同じく場所を借りて利益を出すビジネスなら、「クックパッドを参考にしたメニューで飲食店をやる方が、よっぽど稼げると思うよ」と根本的な方向転換を強く勧める。

 コワーキングスペースは、一度場所さえ借りれば設備の維持がラクなイメージがあるのかもしれないが、現実はそう上手くいかない。ビジネスにはやはりその目的や安定的な収益を出すまでのプロセスの設計が大事。安易な気持ちで流行りに乗るだけでは、そう簡単に成功することはできないだろう。

 ホリエモンがコワーキングスペース運営について語った『堀江貴文のQ&A「コワーキングスペースは割がよくない!?」〜vol.662〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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