ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「差別化するには!?」〜vol.659〜』では、ホリエモンが不動産ビジネスで人気を獲得する方法を伝授。
今回取り上げた質問は、「土地や中古戸建を購入、新築建売やリノベーション再販をしています。在庫を抱える時点で効率が悪く、回転も遅いのがネックです。売り方はポータルサイト掲載、現地販売会、ビラなどが一般的ですが、少しでも間口を広げたいです。コストをそこまでかけず話題を集めたいのですが、堀江さんならどんなアイデアが浮かびますか?」という質問。
話題性を掴む方法は「用途を広げる」「ターゲットを絞る」の2種類!
ホリエモンは、「そのままでは何の付加価値もないので話題にならないね。何かキャッチーな話題を入れていくしかないんじゃないかな。例えば、『いま話題のAirbnbの民泊にも使えますよ!』みたいな不動産運用セミナーをやるとか」と回答。
ホリエモンも言うように、質問文を見る限りは何の変哲もない不動産会社にしか見えない今回の質問。今回のゲストでベンチャーに特化したオフィス移転パートナー「スイッチオフィス」を運営する株式会社ヒトカラメディアの代表取締役 高井淳一郎氏によれば、不動産会社は「昔からある投資対象で、かなり分かりやすいから」という理由で参入する人が多いという。それが翻って、代わり映えのないサービスがたくさん存在する理由になってしまうのだ。
そこでホリエモンは、何らかの話題性を演出して間口を広げるようアドバイス。コストをかけずに話題性を掴む方法として高井氏は、大きく分けて「用途を広げる」と「ターゲットを絞る」の2種類があるという。
「用途を広げる」とはこれまで存在しなかった、あるいは他社があまり提供していないような価値を提示すること。ホリエモンが回答で示したAirbnbへの活用もこれにあたる。提供する商品は変わらなくても、新たな付加価値を説明できれば、それだけでいままで見向きもしなかった客層を振り向かせることができるかもしれない。
女性向けシェアハウスが急激に伸びている!
最近の不動産業界では、「女性向けシェアハウス」をウリにする会社が急激に業績を伸ばしていると話す高井氏。これが話題性を掴むための2つ目の方法である「ターゲットを絞る」に相当するだろう。
高井氏によれば、そのシェアハウスは通常のアパートに比べて費用対効果が高いため、地主にシェアハウスを建てるよう誘致することで人気を獲得しているという。立地は、都心をメインにしており、これは就職を機に田舎から上京してくる女性がターゲットだからだそう。地方から上京してくる女性はこれからも一定数いるので、高井氏もまだまだ伸びるだろうと予想している。
ここまで確認すれば分かるように、このサービスは想定顧客は地方から上京する女性、売り込み先はアパートを建てようと検討中の地主、とかなり客層が限定されている。高井氏も「ものすごく(ターゲットを)絞った戦略」と評するが、だからこそ強みがハッキリして支持されるのだろう。
逆に言えば、話題性を掴むためにはこれくらいはやらなければならないということ。コストをかけずに注目を集めるのだから、それ相応の尖った戦略が必要になるのだ。漠然とした考えで無難な施策を打つだけでは、誰かに注目されることは絶対にない。既存の例が少ない新たな用途を創出するか、あるいは思い切ってターゲットを絞ってみるか。話題性の獲得、ひいてはサービスの価値を明確にしたいなら思い切りも大切なのだ。
ホリエモンが話題を掴む方法を語った『堀江貴文のQ&A「差別化するには!?」〜vol.659〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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